日記 (スッラと もやしもん とか)

 
●スッラの脅し戦術
なんともはや、目の眩むような脅し戦術!
遅々として進まない「ローマ人の物語」だけど、楽しみは長い方がいいのかもしれない。
 
一つ思うのは、先見性があってもそれだけでは役に立たせられないという単純な事実だろう。実行力がなきゃ〜なんて青いレベルの話ではなくて、まず気付いてから何十年も我慢することが必要になるということだ。これでは先見性なんてあっても邪魔かもしれん。先見性を振りかざして「俺は頭いいんだぞ〜」ってやっても時期が来るまではあらゆる苛立ちを押さえ込むような「人生の苦悩」とお友達になるだけだ。
ハタチそこそこで気が付いててもそれを実行に移すには30年も待たなければならないとしたら……
史書を読んで楽しむにはいいが、自分の人生で同じようなことをやろうとした時、その徒労感に耐えるのはあまりにもしんどい。
 
どっちにしても危機的状況になってからでないと事態は動かない。
そしてスッラの脅し戦術は危機的状況を作り出すのも上手い。5年分の税金の支払いを成功させるくだりなどは関心しきり。
ローマ人の物語」に関しては極一部にしか言及できないのがもどかしい。
 
 
ガンダムOO
中華おっぱいのくせにチャイナ着ないってのはどういう了見か小一時間問い詰めたい。というか、むしろ毎週コスプレ路線なのか?
軌道エレベーターをコソコソ使うあたり、自覚的な犯罪者臭が漂ってきた。しかも、ガンダムのエンジンからエネルギーチャージする戦艦とか(笑)ここまで斬新だと素直に笑えるからいい。
注目は、ナレーター以外にも参加しているらしき古谷さんであろう。
これで一話冒頭の初期型っぽいガンダム(デザイン的にもモロ)に話の流れができたのかも。
しかし,種死の池田さんといい、今回の古谷さんの起用といい、ガンダムを再生させる気、満々なのね(笑)
 
 
もやしもん
今期は実はこれが一番良いのではないか?という気がしてきた。
原作を読んでいることもあって先がわかっているのだけども、丁寧な作りで実に再読している気分。アニメ化としてみたら、例えば京アニのやっていることとどう違うのかを指摘するのはなかなか難しいと思う。
 
強いて言うならば「華やかさ」の一言に尽きると思うが、構造(ストラクチャー)は分析すれば記憶に残りやすいけれども質(クオリティ)部分はどうも言葉には残し難い気がする。
作品外の要素に目を向けるのであれば、らきすた商法とかも考えに入れるべきかもしれない*1
リア友の弁によればらきすた商法の真髄はコミュニティ形成にあるのではないか?と仮説を立てていた。
 
メディアミックスの形態から考えると、
作り手の側からアニメだマンガだ実写ドラマだとメディアミックス手法による消費物の提供をうけているわけだが、京アニの手法では消費者側が自発的にコミュニティを形成するとしている。ある意味では、消費者によるメディアミックスの拡大ともとれる。時代的にハルヒyoutubeらきすたはニコニコと合致して相乗効果を生んでいたし、ニコニコに関しては利用というか、共生しようとしていたように思う。
 
ネギま!で考えると、自分が感想サイトをやっているのだからコミュニティ形成に失敗しているわけではないと思う*2ネギまは原作以外にもキャラソンの発売なんかもしているし、やってることは京アニの商法とそう遠くないハズだ。
アニメが残念なことになっているせいにしてしまえば気持ちは楽になるかもしれないが、ネギまハルヒの差異を分析すること無しに「真髄」を知ることはできないようにも思う。
 
……といっても満足のいく結論に至っているわけではないので、もやしもんの感想からはそれまくりなまま終わる。もやしもんのキャラソンとかイメージできないしなぁ(笑)オリゼーとかが歌ってもCD買わないし。
 
 
クラナド

提供バックはあとでまとめ記事を作るべし。並んでるだけでもいいものだ。
 
本編は相変わらず変人祭り。
原作の脚本の頭のなかには固有結界か何かがあって、変な人が無限に練成されるんじゃまいか?と思えてならない。当たらずとも遠からずとか(そんなわけないか)
 
大人気のウッソ春原なんかも主人公の代わりにバカをやったり殴られたりする役割らしい。頑張って主人公をまともにみえるようにしようという涙ぐましい努力の跡が窺える。これでもう一人のまともっぽい百烈キック美少女が人気でエロい続編が出たなんて話を聞くといかにも世間はまともを求めている気がしてしまうのはご愁傷様といったところだろうか。
 
正直に告白してしまうと、今回のクラナドからは古臭い感じがする。昔のラブコメとかギャルゲなどの雰囲気。カノンではそれほど気にならなかっただけに根本的な問題の気がしてしまう。ゲームをやってみないとなんともいいようがない部分ではあるのだけど、アマゾンの評価が凄まじいだけに微妙。レビューが76件あって評価が星5つとか……
十分面白いんだけど、もしかしてアニメ化失敗してんのかも。
 
 
みなみけクラナドはバカの大騒ぎが基本にあるように見える。 
変な人がバカをやることで、気を紛わせている感じでそれが逆に空しく感じる。(狙ってるのかもしれないけど)ギャルゲ独特の虚無感とか。早く次の変な人を出せっ……みたいな。
 
ハルヒとかバンブーブレードは凄い奴を上手く操作しようとするところがある。ハルヒを暴走させないとか、長門を操りたいとか、たまちゃん使って剣道で勝とうとか。更には、少年漫画的変身願望(成長は変化の一種)の充足からすると、自分が強くなるという点に重きを置いていないとも取れる。その代わり(小賢しい)頭の良さで他人を操って目的を達成しようとしているかのようだ。
 
もやしもんは主人公が特殊能力者だけど、明らかに被操作対象として見られている。
ガンダムは強い人間が障害を乗り越えていく話……って感じかな。
こりゃあ評判の良かった瀬戸とか見とけばよかったかも。

ちょっとレンジを間違っている気もするし再考の余地あり、と。

*1:らきすた商法には批判もあるらしいけど、ここではそれには触れないでおく。個人的には的外れな批判だと思っている

*2:楊さんのような情報サイトがあればこそ、という点は小さくないのだけど