全体最適化と責任について

取り敢えず完成。
 
ことの起こり
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412 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 13:16:53 id:reDr/jW90
魔法界に入ってからのご都合主義は目をつぶるには余りにも酷すぎるだろ。トドメに、拳闘士になってからのネギの心変わりの酷さ。
この前までは生徒に危機が、とか言って焦ってたのに拳闘士になった途端、修行して強くならなきゃ! ってなって生徒無視。
アンチじゃなくても文句くらい言うわ。でも一番ムカつくのは普段偉そうにどうでもいい考察やってるネギま感想サイトのほとんどがツッコミどころ満載な展開なのにツッコミスルーしてマンセーしてること。
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「どうでもいい考察やってる」……って部分は(ウチに限って)認めるとして、それ以外はどうなの?という話です。
で、まぁちょっと大人げなくも(えっへん)擁護派を気取って某所で議論をぶってきたわけですが、記事にまとめようとするとコレがしんどかったりして。
 
今のところだと、
●「全員の安全確保」よりも「帰還手段の確保」を優先していて違和感
 →さっさと探しにいくべき

まき絵やゆーなに自力でオスティアまで来いってのは酷くないか?
 →迎えにいけよ

●仲間の心配をしてたハズなのに、今は強くなることばかり考えている
 →もっと心配しやがれ
 
…………といった辺りが争点でしょうか。


【構造】
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理想的な展開 (←読者による御都合主義)

  ↓
      キャラの行動を非難
面白くない {   ↑ ↓  (←瞬時に使い分ける)
      作者の脚本を非難

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非難する時の構造。説明が難しくなっている理由は「キャラ・脚本」に対して使い分けしながらの非難と、作者による御都合主義は問題視するのに自分が御都合主義を盾に使ってもなんら気にしない点にある。
 

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■結論
ネギ達は、ほぼ最善と思われる行動を選択しているが、意思決定の全体最適化によって部分最適的な読者との間に齟齬が生まれている。
 
○立場の表明
ネギ達の行動はほぼ最善であったと思う。
惜しむらくは、千雨と茶々丸の出発が数日遅いこと。
 
●千雨と茶々丸の出発は何故遅れたのか?
仮説としては、移動時の二度手間を避けるためだったと考えられる。
出発した千雨と茶々丸が、そのまま世界の彼方此方を巡る場合、ルート選択の最終地点(オスティアでの合流)を確認後に出発するのが正しいと言える。
 
●ルート選択とは?
効率良く仲間を集めることを考えると、最終的にオスティア付近の味方は後回しにすることになる。行き当たりバッタリに仲間を集めて、オスティアから遠い地点で終了すると、戻るのに手間が掛かるため。
このようにある程度の道順を考慮した旅程を計画する必要が考えられる。
 
※ルート選択の問題点
これは後回しになる(合流ポイントのオスティア周辺の)味方が生命の危機に瀕している可能性を考慮して優先できない点がある。しかし、本当に危険が迫っているかどうかは確認できないので別の案を提示できるわけでもない。
未来の優先順位を決める能力・アイテムは御都合主義的で強力(というか無敵)だが、まだ出てきていないものを考慮することはしない。
 
 
○捜索ルートの効率化問題
問題点1
例えば二手に分かれたくても、バッジ探知が茶々丸にしかできない。
ここは茶々丸ボトルネックになっていることを示している。
 
※裏技的試案
茶々丸との通信が可能の時、バッジ捜索圏900キロ以内での別行動が可能になる。(900キロという単位で一緒にいる、とも言える)
 
問題点2
ゆーなとまき絵を探す方法が無い。
 
 
○バッジ未所持のキャラを発見するには?
方法1
シラミ潰しに捜索。
ゆーなとまき絵は読者視点でテンペテルラに居る事が分かっているが、現実問題としてシラミ潰しにする方法では発見できないか、もしくはとても時間が掛かる。1年とか。
(のどかのアーティファクトを使えば、ごく近くに居るときにちょっとだけ発見が早まる。ほぼ人里だけ探せばよくなると考えて、ここでは仮に1年とした)
 
方法2
作者の御都合主義に期待。
例えば、偶然通りかかった街で出会うとか。これには論理もへったくれも無い。代案も無く文句を言うならば、ほぼこれを期待していると言っても言いすぎではないだろう。(それも夏美・亜子・アキラで使用済み)
 
方法3
新しい手段の登場に期待。
整合性のある御都合主義的方法。方法2との差別化は殆どない。ネギ達の場合は仮契約をすることでスーパーアイテムを入手できるが、現状では仮契約する気配もないし、カモも見付かっていない。
 
方法4
テレビで呼びかける。
ネギの採った手法。短時間で発見する現実的な方法と言える。
全国生中継なのでメッセージ部分がカットされないで放送された。
アナウンサーがスクープと言っているので、テレビがまき絵やゆーなをピックアップする展開もあるかもしれない。
 
※方法4の問題点とは?
問題点1:マスコミに取り上げられなくてはならない。
このためにナギの名を騙ってアピールしている。犯罪者として賞金が掛かっていることから、ほぼ別の手段は取れなかったと思われる。
例えばデスノートのように有名な犯罪者としてマスコミを利用することを計画した場合、まき絵やゆーなと合流することがかなり難しくなると思われる。
 
問題点2:まき絵やゆーなが見ていたとは限らない。
「生き地獄(−)〜死亡(0)〜元気(+)」の間で、相手がどんな状況になっているかはネギ達からは分からない。
しかし、元気な場合には有効になる手段とは言える。相手が見ていない可能性を考えて試さないでいるのはただの怠慢といえる。
 
問題点3:余計な敵を増やす
フェイトがネギに気付く……気付いたとして相手にしてくれんのか?という話ではある。
賞金首として追われる?……バレてしまう危険はあるが、逆に堂々と名乗って戦っているので疑いにくいかもしれない。本格的にバレてしまった場合、ここまでの作戦の大半がオジャンになるので注意は必要だが、危険を恐れて何もしなければ、それこそ何も得られない。
 
 
 
◎ネギは一体、どう行動すべきだったのか?
新情報・新能力・新展開・新キャラが無い場合、現状だと、
・「シラミ潰し」vs「マスコミ広報」……となっている。
 
自己満足のシラミ潰し、遠回りなマスコミ広報。
ここまででもマスコミ広報が戦略として妥当だと言える。
更には、両方を有効に使うことが望ましい。
 
ここまでで既に妥当とは言えるが、最善と言うにはまだ弱いと考えるため、
つづく。
 

●「全員の安全確保」よりも「帰還手段の確保」を優先していて違和感
 →さっさと探しにいくべき

 
○せめてバッジの探知圏内にいる人間だけでも助けに行くべきでは?
189時間目の茶々丸のセリフから、スタート地点から900キロ圏内に数人いたことになる。
「さらにいくつか数百キロ単位で点在していますが(略)」
 
→いくつか、とは何人なのか?
ロボ子なんだから数はちゃんと数えろよ……と思わなくもないが、作者側による展開の流動性を確保する目的には適っている。
しかし、1つなら1つと言う。2つでもいくつかとは使わない。少なくても3〜4人は最初の900キロの範囲に居たと考えられる。
 
→その3〜4人を助けてから、マスコミ作戦すれば良かったのでは?
 結論として、キャラの行動からそれは難しかったと言える。
 
ヘカテスに到着して朝倉のバッジを発見するまでは完全な一本道になっている。ここから捜索条件がバッジから夏美達へと変化しているわけだ。
ここでバッジを落とした朝倉を探すために酒場で情報集めをすることで、夏美達の情報を仕入れることになる。ネギ達は奴隷商人に捕まったことを知ることで放っておけなくなり、一行はグラニクスへの移動を決める。朝倉がヘカテスに残っていたとしても、グラニクスに移動することを選んでいることになる。
 
仮に朝倉がバッジを落としていない場合でも、朝倉本人がグラニクスへ移動していることから一番近いバッジ所有者として追跡し、結果的には夏美達に到達していたと考えられる。
 
ここで仮に、ネギも朝倉も、夏美達の情報を知る切っ掛けがなかったとしたら、ヘカテスで朝倉とはすんなり合流して900キロ圏内の味方の捜索を行っていた可能性はある。その場合、かなり近い位置に居たにも関わらず、夏美達とはすれ違って出会わないことになったかもしれない。……が、それでは最善の行動とはならない。
 
○命の優先順位?
ネギ達が考えるべきは、死に易いと考えられるキャラから安全を確保することにある。バッジ保有者では千雨・朝倉という物理戦闘力がほぼ皆無の人間が先に確保できたことになる。すると、
 
1.運動部(+夏美)
2.木乃香・のどか・夕映の戦闘力に不安のあるメンバー
3.その他の戦闘力があるメンバー
 
……この順番で対策を立てなければ最善とは言い難いものになる。
 
○朝倉によるマスコミ利用作戦の提案(可能性)
(ヘカテスで朝倉と合流し、奴隷3人の情報は無い状況について考察)
ここでもまた、運動部(+夏美)の確保について考えることになるだろう。
 
この場合、朝倉が報道部という視点を持ち込むことで、マスコミ作戦を立案する可能性が高くなると思われる。有名になってアピールすることまで考えれば、拳闘士大会への参加は自然な成り行きとなるだろう。
 
この場合の問題点は2つあって、まず拳闘士に成るためにグラニクスに行ったら、たまたま夏美達3人に出会ってしまうという点。しかも、再会してみたら奴隷になっているという状況。
もう一点は、先に探知圏内メンバーを集めてからマスコミ作戦を開始すべきではないか?という部分。
 
1点目は、本来の展開の方がずっとマシということになるだろう。
2点目は、開始時期の問題があり、後回しにすると参加できないかもしれない
 
 
○拳闘士大会の開始時期
 ネギ達が亜子を助けに行った日からが拳闘士大会の興行の日となっている。登録は多少遅れても間に合う可能性はあるが、本筋の通り優勝賞金を狙う状況であったのならば、他のメンバーを回収してから……という風に悠長な選択はできなかったとなるだろう。
 
○別働隊で探しに行くには?
 結果論としてはマスコミ対策でアピールするにはネギでなければならない。初戦がタッグマッチだったことを思うと、戦闘力のある茶々丸か小太郎がバートナーになるしかないが、茶々丸を別働隊にすることを考えれば、小太郎以外の選択肢はない。よってネギと小太郎は拳闘士大会に参加させた時点で動かせなくなる。
 別働隊が茶々丸+他のキャラという組み合わせになるのはごく自然な帰結であった。

※別働隊における疑問点
・ネジ巻き問題
 茶々丸は1日1回ネジ巻きが必要になっている。しかし現在のメンバーで魔力を使えるのはネギしかいない。ネギは拳闘大会に必要で動けない。
すると、往復してネギのところに戻ってこられる距離までが行動範囲になるか、千雨がカードを使えば実は魔力を運用できるとするのか、そこいらの魔法使いにクリムゾンしてもらうのか……?となってしまう。
 
茶々丸の移動速度問題
 改良で軽量化しているなら体重200キロよりは幾分かマシになっている可能性はあるが、それでもやはり移動方法は限られてしまうと言える。
ヘカテスから奴隷商を追ってグラニクスへ移動してきたネギ達が2日も掛かっている理由は、まだ特定されていない。仮説としては茶々丸の体重にあるのかもしれない。例えホウキを購入したとしても、千雨と茶々丸を載せて飛ぶのは難しかった可能性がある。
 空飛ぶクジラなら鬼神を運ぶだけあってなんの問題もないと思うが、それ以外の有用な移動手段については原作での描写待ちになる。
 
 
○100万ドラクマの返済は必要かどうか?
 結果的にマスコミ対策を行う必然から考えて、100万ドラクマを返済するかどうかとは関わり無く拳闘士大会に参加することが最善ということが言える。
よって、大会の開始時期の問題から初期のバッジ探知圏内にいた3〜4人のメンバーはピックアップが後回しになってしまうことが言える。
 明日菜が見付かれば、奴隷泥棒も可能となるかもしれないが、現在何処に居るか分からない。よって次善の策としても借金返済が見込める大会出場を拒む理由はないと言える。
 
 
■この段階でも茶々丸と千雨が数日早く出発していれば……と惜しく思う。
 
○ネギと一緒にオスティアへ?
 問題のひとつとしては、周辺をサッと探しに行って初期探知メンバーだけ回収して、ネギと一緒にオスティアへ移動してはどうだろう?といったこともある。しかし、この方法だと初期探知圏外のメンバーへのフォローに欠けるのも事実。やはり、準備を整えて世界を巡ることになるように思う。
 
(うえーん、千雨の出番が〜…………むしろ大活躍? それとここでは朝倉も一緒に行くのかどうかに関しては特に考慮していない。わからない。)
 
○移動手段の確保と旅の準備
 上記したことも含め、千雨と茶々丸には「移動手段の確保」が重要な問題になる。(馬などにはちょっと負荷が大きいかもしれない、なども含めて)
クジラを利用する場合、航路の選択などで苦心していることも考えられる。
それ以外にも旅装や食料の準備、情報収集を行っていたのであろう。
 
○マスコミによる地域放送の効果
 ネギが初戦の勝利後にナギの名を騙る放送をした。これはグラニクス周辺地域に放送されている。この効果によって初期の探知圏内900キロに居たであろうメンバーはグラニクスへの移動を開始した可能性がある。
このことによってグラニクスへの移動を茶々丸が確認しているのであれば、行動目的の組み立て方に変化が考えられる。
 
○合流と変装
 基本的にバッジ所有者は賞金首になっている。よってオスティア以外での合流では変装する必要がある。千雨と茶々丸には年齢詐称薬を渡す任務もここに含まれていると考えられる。
 
 
□合流の効率化について
 通常、誰かと合流する場合には集合地点が必要になる。ネギはマスコミ対策を行うことで合流ポイントを指示することに成功した。自力で移動可能なメンバーはこれで合流地点に向かうことができるようになった。
 合流ポンイトの指定によって、助けが必要なメンバーと、助けの要らないメンバーとをざっくりとではあっても分けることに成功している。
 
【助けがいらない】 
・自力で合流してくるメンバー
 
【助けが必要】
・合流ポイントが分からないままのメンバー
・合流ポイントは知っているが、移動が間々ならないメンバー
 
 逆にネギが移動して一人ひとりピックアップする場合、自力で移動可能だったメンバーであっても、合流ポイントが分からないことで、ただ待っていなければならず、無意味に遊ばせてしまう。それは不安にさせることでもある。
 
 

まき絵やゆーなに
 自力でオスティアまで来いってのは酷くないか?
 →迎えにいけよ

  
まき絵やゆーなに対する呼びかけについて
 生放送だったので情報に過不足はない。以下は内容を吟味したい。
 
・笑顔はアリかナシか?
 全国中継の生放送である点から、笑顔でなければ不自然なシーンと言える。
殊更に心配そうな表情を作ってアピールすると第三者からの要らぬ詮索を招くことになる。どんなに心配であっても、ここは笑顔を作るべき場面。
 
・自力でオスティアへ来い
 無茶言うな!という声があったが、この放送でまずは打診したと考えるべきである。
仮に違う内容を考えてみる。「連絡ください」の場合はどうか?
まず連絡が取れるかどうかがわからない。見ているかどうかも分からないのだから、連絡が無かったらどうなるのか?連絡できなくても、移動は出来るような状況に居るかもしれない。
読者視点では既に大丈夫そうなのはわかっているので、手紙をだすか、マスコミを通じて無事を伝えるなりの機転を利かせて欲しいものだ。
 
次に、まき絵やゆーな達以外のメンバーへ合流ポイントを指示していないことになってしまう点。少なくともオスティアに来てくださいと言えば、他のメンバーには合流地点を指示できることになる。
 
言うまでもなく「迎えに行きますね」は連絡が無ければ論外。
「自力で来て下さい」はそれなりに妥当な内容と思われる。
 
 
 
■意思決定:そこでは一体何が起っていたのか?
今回のことは、全体最適化による意思決定であった。
 
●責任の違い 
X.生命が無事であるように責任を持つ
Y.学園に帰り付くまで責任を持つ
 
より部分的(火急的)なXの責任と、
より全体的なYの責任。
 
その違いから生まれる行動の違いとは何か?トライすれば心配したことにはなるが、結果が伴わなければ責任を果たしたことにはならない。ともかくネギは仲間の命を優先すべきで、具体的な方法は作者が勝手に考える、それでいて御都合主義は認めない……というのが反論する「論拠」となっている。つまり「心配する(フリ)」の一点だけが問題なのだろう。責任論大嫌い!
○渋滞について考えてみる*1
下の簡単な図を確認されたし。
4車線の道路が2車線になっていたら、大体は渋滞が発生するだろう。その先が3車線になっていたら、当然少し空いているハズだ。
 この場合、2車線になっている所を3車線に拡張したら全体最適化に貢献することになる。渋滞は緩和される。しかし、4車線部分や3車線部分を拡張しても部分最適化でしかなく、渋滞を緩和・解消することにはならない。
 
これを仕事の役割分担に見立てて考えてみよう。貴方は4車線部署に居たとする。貴方は優秀なので頑張って仕事をして5車線的になったとすると、貴方は部分最適化することになり、渋滞を促進させてしまうことになる。
ちなみにこの考え方だとリストラは全部1車線か2車線にしてしまえば渋滞しねーぞーということになる。(もうちょっと複雑だろうけど)

 
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ネギの意思決定はYのように、より全体的な視野に基づいた意思決定になっている。全体最適化された意思決定と言える。
 
一方で取り敢えず目先の心配をして仲間を拾いに行く選択をすれば場合によっては部分最適になってしまい、その後の展開を有利に進めることが出来なくなってしまう。
 
まとめると、
197時間目までのネギの意思決定は、ほぼ全体最適になっていると思う。
どの位まで脚本が意識していたのかは分からないが、結果的にこう分析できることが素晴らしいと思う。(マンセー
 
 
おまけ
○カードが生きている間は、仮契約したメンバーは生きている!
だが、生きていたとしても、人生が台無しになるような悲惨なメにあっているかもしれない。教師としてのネギはそれらの状況から生徒を未然に防ぐ義務を持つ。しかし結果は保証されないし、保証する必要もなければ、そもそも保証など出来やしない。
 
 
そう、世界は厳しいのである。
 
___________________________________ 
 

●仲間の心配をしてたハズなのに、今は強くなることばかり考えている
 →もっと心配しやがれ

 
念のため

ここではそれなりに心配はしているのだが、朝倉が明るくフォローしている。
 

独りでいる時に強くなることばっかり考えてて悪い印象を与えているかも?
「計画」には「みんなを助ける」がちゃんと含まれているハズ!(笑)
 
 
 
■罪悪感の所在:強くなりたいのは、心配しているから!?

自分の責任を認めている場面。
 

この段階で短絡的な結論に至っているかに見えるが、実際には…
 
(表層)みんなが心配
(原因)自分が弱かったから ……となっている。

     ↓ (変換)
 
つまりネギの罪悪感は、
×「仲間を危機にさらしたこと」 には無くて、
○「自分が弱いこと」      にある。

 
(はしさんにバレたので今更追記)
×先生としての責任 →みんなが心配 には無くて
○自分が弱いのが悪 →みんなが心配 にある。
 
……が実は変換後の正しい表記でした。
 
暗黙の前提として存在するなんからの誤解がまずあって、(ここでは「先生としての責任」)そこからの変換をここではしていました。だから「自分が弱い」と同じ階層に存在する「別の要素」が本当ならば書かれていないといけなかったわけです。
 
先生としての責任感から生徒を心配するのが本来の姿ですよね。しかし、ネギは自分の弱さを原因として生徒を心配している……とここでは書いていたわけです。
 
当時の事情から変に喧嘩になったりするのが面倒とかで書きませんでした。(すみません)
 
夏休みだから先生としての責任が薄いのかもしれないし、超戦の影響かもしれないし、ペトロニウスさんが言うようにトラウマかもしれないし……。この辺りはマクロな領域なのでとりあえずここではパスしておく、というわけです。
 
 

ここでも自分の罪悪感が先に来ている
 

次に心配が表現されている。
しかし、無駄に心配するな(意訳)と小太郎に言われる。
 
状況としては、小太郎に説教されたことで、単なる「心配(思考)」から「行動」へシフトする切っ掛けとなっていなければならない。
(しかしココでは自分の弱さという罪悪感は処理されていない)
 

197時間目
弱さへの罪悪感が逆転し、強くならなきゃ!という焦りに代わって来ている。
 
大剣使いが出てきて明らかにパワーアップフラグではあるのだけれど、「独りで強くなる」方向になるかはまだわからない。13巻114時間目「みんながいるからボクがいる」のように、間違った方向へ進むもうとしているのを杭であるかのよーにボッコボコに叩かれるのかも?(見所ですね)
 
 
【構造】
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A.強くなる事  ―  C.みんなの無事
        \ /
   │     ×     │
        / \
B.自分の弱さ  ―  D.みんなへの心配

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

A-B:罪悪感からの裏返し。強さへの焦り(逆転)
A-C:強ければ、みんなが無事で済んだ(原因と結果2)
A-D:強くなること=みんなを心配すること(責任逃れ)
B-C:弱さとみんなの無事が両立しない(理想と現実)
B-D:弱さが原因で、みんなを危機に(原因と結果1)
C-D:みんなが心配→無事にしたい(直接的な救援)
 
 
原因としての「自分の弱さ」が表面的な「みんなへの心配」を発生させている様です。例えば誰かが死んだ場合には「自分の弱さ」を責め続ける結果になるでしょう。
ネギは、みんなへの心配をしているようにみせかけて自分の弱さを責めてグジグジするヤツのようです。この辺りを過去と絡めた考察をしているのがマクロ系サイトさんなので、私は手を出さないのが吉でしょう(笑)
 
直接に助けに行ければいいのですが、現状ではそれがままならない状況です。
強くなろうとしているのは、直接助けに行くことへの代償行為になっているようです(D→A→C)「強くなろうとすること=心配していること」なんですね。それってちょっと責任逃れ的なことになるわけです。
それでは「強くなってしまう」と「心配していない」ことになってしまう。ここから、本当にみんなを信じることが出来た時に強く成長することができるという風に予想できます。
 
 
まとめ
強くなろうとしているのは、心配の証!(たぶん(笑))
 

*1:詳しくは専門書にあたられたし。とりあえずは「ザ・ゴール」(エリヤフ ゴールドラット著)とか