魔法先生ネギま!21巻

 
初版本を買ったのは失敗だったか……
 
噂に聞いていた茶々丸の探知限界や千雨、小太郎、朝倉の初期地点の距離を倍化してあるのは分かった。けど、修正するなら徹底的に直さないと意味が無い。典型的な短絡的思考じゃないさ。ただでさえ反則っぽい行為なのに、他の影響部分に対して徹底できてないって一体どういうことなのかと。探知限界だけ半径だか直径だかを1800キロにしておいて、他はそのままにしておけば問題なかったのに。
……というか、間違えたのはセリフを処理している編集部ってオチか、これ?
 
ネギがホウキで1時間で行けるって言ってる部分とか千雨のいう街までの距離が310キロとかに変化が無い。朝倉の初期位置までの距離を540キロにしているんだから、一番近い街ってのの距離も変化しないとおかしいし。その後で結局4日でヘカテスまでのたった300キロを移動しているし。
 
一事が万事この調子なので、初版は全くおかしなことになってしまった。信用できない。細かく考察する読者なんてほんとーに極一部だろうから、どうでもいっか。
まぁ、半年ぐらいしたら買い直して売り上げに貢献すればいいやね。やれやれ。
 
 
それと「冥府の石柱」の解説がなかなか微妙だったりする。明日菜の魔法無効化で防げるのかどうか怪しいラインだ。私は無理だろうと結論した。
 
明日菜はもともと善鬼や護鬼、それに烏族やらパルのAFとかの召喚されたものを送り返すことが出来る。アスナが送り返すためのエネルギーを与えているようには見えないから、召喚された段階で潜在的に「戻るためのエネルギー」を内在させているのだろう。その上で「呼ばれた世界に留めるエネルギー」だけを無効化することで送り返していると考えられる。
 
烏族のムキムキマッチョな肉体と同じく、冥府の石柱も召喚物なので対魔法障壁では防げないのだろう。それは分かる。しかし、ここら辺から理屈が逆転して、烏族とか護鬼ちゃんとか鬼神に殴られたら痛いのと同じ理屈で、冥府の石柱がぶつかって来たら痛いことになる。つまりぺちゃんこだ。武器による送り返し可能はそのままだろうけど、パルのアーティファクトも無条件で無効化出来ないのだから(羽根とか)使い方によっては明日菜もちゃんと殺せることになる。
 
本来どうすべきだったのかと考えてみても、やっぱりこれで正しいということになるんだろう。大前提として明日菜の能力は放出系の術や技に対しては完全でないといけない。しかし召喚系に関しては完全無効化の恩恵は得られないという結論だ。だから現状で正しく、変更は必要ではない。
フェイトの場合上空で冥府の石柱を召喚しているから、後は自由落下だし、サイコキネシスを無効化していたとしても真上から降ってくる質量が跳ね返るわけでもない。みごとに明日菜殺しの基本が成立しているのだ。
 
明日菜は上位悪魔ですら一瞬で送り返す性能を秘めている。しかし、戦いが激しくなって来たら攻撃の性質を見切って、魔法無効化を使い分けないといけない。まだまだおバカちゃんだからちゃんと対応できるのかどうか非常に不安が残る。
 
 
いつもだったら各話ごとの自分の感想へのリンクを貼るんだけど、疲れたので今日はパス。作業中