ネギドラ17時間目

 
バカレンジャーの回がダントツ*1にしても、今回は2番手ぐらいの高評価をつけたいと思う。ばばーん!おもしれー!という感じではないんだけど、出来がいいと思ったので。
まったく深夜番組なのに対象年齢いくつなんだよ?と思うんだけども、今回は対象年齢を落としたことで逆に難しくなっている印象をうけた。まぁ、難しければ高く評価するという傾向が無いでもない。……その辺りを十分差っ引いての判断にはしているつもりだけど。
 
鏡を割ったシーンのように、「仕方が無い」という決着の付け方をするのは「心を防御する手段」としては間違ってはいない。でもまき絵はそれで傷付いている。主題を考えれば「何気ない言葉が誰かを傷つけているかもしれない」という部分があるのだから、「バカだから仕方がない」のセリフをもう少しさり気無くしても良かったように思う。作中で分かり易く悪口を言ってしまうと、主題が「悪口はよくない」と誤解される可能性が高まる。いわゆる教育効果が低くなってしまう。
 
しかし、当然のことながらさり気無くしたら作品としてはだいぶ分かりにくくなってしまう。この辺りのバランスとして分かりやすさを選んでいるのだから、そこにはあまり文句を言うべきではないのかもしれない。
 
今回のまき絵に関しては、正直に言って加害者が被害者ぶってんじゃねーよ!と思う部分もある。 
この系統の話は言っている本人に悪意が無くても、聞く方の主観でいくらでも誤解できたりするものだ。そういう描写にしてしまうと、今度は病的に見えるという欠点もあるから難しい。
主観の難しさということでは、好みの男性に声を掛けられたらアプローチで、嫌いなタイプから声を掛けられたらセクハラになるような話もある。よって世間では空気を読むことが極めて重要な能力として求められている。知ったことか!と思わないでもないが、残念ながら無関係ではいられないのだ。脱線したけど残しておこう(笑)
 
 
批判点としては、一部のキャラの性格が悪く感じるという点があるだろう。若月アスナとかは悪口に参加しないのだから、巧妙というよりはえげつないというべきで、そのブラックさは笑うべきところだろう。まぁ、原作と関係ないと悟った私にはキャラ付けのテイストもどうでもいいことだ。
 
今回の超のラブラブ展開はとても気に入った。オリジナルならこういうのがないとね。もう少し早い段階でこういうのが入っていたら脚本に影響があったのに!と思うと惜しくてならない。
 
双子可愛いぞ双子。使い方も良かったし。う〜、超の肉まん食べたい。
 
 
しかし運動部がまともで驚いた。驚くようなことじゃないけど。お陰で今回はいい話になったと思う。ネギの薄っぺらいイイハナシダナー展開も今回のような使われ方をすることで初めて活きてくるのだとわかった。
 
最後のピンクジェネレーションの振り付けとかはこういう風に使われると良い。
前回の茶々丸回で赤松先生の指摘していた「素顔が出てくることに対する驚き」と同じ効果なのだろうと思う。これも一種の異化(メタ化)なんだろう。
 
 
ところで、NG集が無くなって残念だった。
……あのメイドさんは噂の西秋愛菜さん? それともやっぱり柏幸奈ちゃんかなぁ。
 
 
もうダメ、寝る。

*1:断然トップの略。ちょっとメモしただけ