魔法先生ネギま! 213時間目

 
・感想
木乃香可愛いよ木乃香。 感想終了。
 
 
 
●夕映編(211〜213)について
全然スーパー魔法少女じゃねぇ!というわけで(木乃香抜きだと)、3本合わせて70点そこそこではないかと。千雨や雪広あやかが不参加なので採点基準は容赦なく高めです。
 
まず、ホウキレースに目を向けてみるとして、夕映の目的から考えると、部分最適になっているんですよね。レースに負けたのに、お情けでオスティアにいけることになっています。
 
夕映の目的はレースに勝つ→オスティアに行くことです。それがグリフィン・ドラゴンを倒す方向に目的がズレてしまった。でも緊急事態なわけですから、別に間違っちゃいません。それでも結果としては部分最適することで全体が破綻したわけです。部分最適は盛り上がりますしね。
 
しかし、こういう場合は「レースに勝ちつつ、グリフィンも撃退」がネギまスタイルでは?とか思うべきでしょう。両方取り漫画ですからねー。
ま、ネギが天才なだけかもしれません。つーか根本的な原因は千雨とかいいんちょがいないからですが(ホントカヨ)
 
先に総長に触れて置きますが、はっきりお情けですね。その上で、本来の目的(優れた生徒を選別する)に立ち返ってのナイスジャッジでした。
別にお情けする必要はなかったわけですから、これは「良い御都合主義」ですね。
 
さてそろそろ一段メタに考えましょう。
結果、夕映&コレット・エミリィ&ベアトリクスをオスティアに連れて行くことになりました。これ自体は予想通りですが、そのためには「ルール通りではダメ」だったわけです。
この意味で「作者の思惑」と「夕映の目的」とに不一致があります。4人ともがオスティアに行くには、鷹竜というアクシデントで正解でしょう。要するに、作者は正しいけど、夕映はダメダメという話なわけですよ。こないだの千雨もダメダメちゃんだったんで、おあいこですね。
 
ここで例えば、4人が既に友達の状態で、しかし2人しかオスティアにはいけない……という葛藤があったとして、夕映が「4人ともオスティアに行くには、このタカトカゲを倒すしかないです!」ぐらい計算高いことをいい始めると、スーパーゆえゆえなわけです。今回の仲間を説得する強引さはちょっと評価高めだけど。もっとがんばれ、夕映!(けっこう本気で)
 
 
以下はどーでもいい話を(このエセ解説自体がどうでもいいんですけど)
例えば「森に誘い出したこと」の理由はカマイタチ攻撃を避けるためでしたが、これは同時に後続のカッツェ達からグリフィン・ドラゴンを引き離すことに繋がっています。彼女らを守ると同時に、カマイタチの防御手段になっているわけですね。
 
しかし、そもそも「森にいた魔獣」なわけで、森の木々を利用してカマイタチが防げる保証があるかというと微妙なところです。(つーか無理でしょw)それと、別の魔獣が現れないという保証もなかったのでは? グリフィン・ドラゴンがあの森での最上級の魔獣だという情報もありません。
 
また、森の魔獣の出現に備えて準備を何もしていないのであれば、アリアドネー側の放任主義麻帆良学園のソレを上回ります。外部からは生徒を守っても、自己責任で死んだら一切関知しないとか?*1
 
仮に、何らかの準備がしてあったとしたらどうでしょう。アリアドネーの城壁(魔法障壁?)を利用するとか、護衛の騎士団の戦力を利用する作戦が考えられたかもしれません。しかし、遭遇ポイントがゴールから遠すぎることもあって、部分的な変更は一切通用しないでしょうね。(何よりも夕映と作者の目的が違うので無効化されてしまう)
 
 
 
だけどさぁ、どう考えたって夕映の腕力でナイフが刺さるわけないよ。あそこが作戦のカナメじゃん。あれでもし刺さらなかったらフツーに死ぬし。魔力供給の設定とかがあるのにじぇんじぇん使わないんだもん。せめて体当たりぐらいすればいいのにさ。ベアトリクスとかだって近くに居るんだから、フォローするとかさ…………まぁいいんだけど。
 
 
それと、
セオリーからすると、夕映とエミリィが「認め合う」方向で構成されると思うのだけれども、一方的にエミリィが夕映を認めただけだったような。夕映はある意味でエミリィを相手にはしていないわけです。
 
ポイントは二箇所あって、
力を認める部分と、その存在を認める部分。
 
一つは、グリフィン・ドラゴンを倒した直後。エミリィが夕映の力を認める描写はあるけど(エミリィの独白)、ここで夕映がエミリィを認める描写がない。
 
氷槍の雨の回避も、夕映の箒コントロールという強引な戦法で片付けられてしまった。(体術の修行なんかしてないじゃん!)この辺の強引さは説得力に欠ける。というか、少年漫画の典型的な解決方法の気もする(笑)
むしろ、エミリィの魔法のコントロールで夕映に当たらないようにしていた方が良かったかもしれないとちょっと思う。所詮は脇役なので相手にされてないとこの辺の演出は出てこないのかもしれない。残念。
 
一つは作中にあるように、委員長としてエミリィがみんなの前で夕映を認める発言をする点。こちらは話の展開から考えて必須だよね。
ただ、総長しか出てきていないから、話がクドい。本人の目の前で1回誤解することになってしまっている。エミリィをベタ褒めするバカ教師か何かを出さなかったのが原因だろうか。ネギま!は分かりやすい仮想敵を出さない傾向があるので*2クドいのはしょうがないのかも。
 
 
 
(おまけ)
なんか、歩いてオスティアっていけないんじゃない?(笑)
 
(とりあえず一端終了。つづくかも?)

*1:まぁ総長のペットって可能性も残ってはいるけど

*2:最近だとトサカぐらい。もはやカドがとれているけど