雑記

 
●ベビステ
むぅ、無心でしたか、それは気がつきませんでした(笑)
一歩で言う千堂戦のごときミックスアップを混ぜた畳み掛ける展開。むしろ興味は作者がこの先を描くことができるのか?といった意地の悪い興味の方に向かってしまいます(笑)
ある段階よりも先のものを描かれてしまうと、「貴方の描くものが、正しい」と言いたくなるものなんですが、このセリフの残酷さは赤松センセの愚痴る通りなのでしょう。かといってどうにか出来るはずも無く。
 
今回は「いける……かもしれない!!」でドキドキしているコマが分からないとダメでしょうね。漫画読みの技術論上のものではなくて、実世界でのレベルに左右されてしまう読み方なのですが。
まだまだ成熟していない文化としてのインターネットでは言葉「のみ」のやり取りになると、どうしても身体性が欠けてしまいがちです。結果的に表面の記号での粗探しになってしまい易い。だけど、仮想現実みたいなものを支え「うる」潜在能力なんてものは身体性以外にありゃしないのですよね。キーボードを叩くその手からして自分の体だし、目にしても脳にしてもそうです。それらを捨てて電脳世界に入り込むにはまだ到っていません。むしろ我々はインターフェースを通してより積極的に身体的であるべきなんじゃないかと思うぐらいです。
 
と、それはともかく、
今回のベビステで何が起こっているのか?というと、試合中に異次元の対処システムにチャレンジしているわけですね。 もう、ここまで来るとえーちゃんの本質はリスクテイカーみたいな(笑)
「無」というよりは、「空」という概念に近い状態で、別の表現をするなら「全化」でしょう。体は半自動的な制御をしています。これは「動作の半自動化」なのでけっこう高度な段階の現象だと思われます。でも行為と状態の違いを理解していないと意味が通じませんよね。
 
「優しさ」と「優しい人」の違い、で考えてみます。
別に普段から優しいわけでは無い人が、たまに優しい行動をとることがあるのが、優しさ(行為)です。
これとは別に、普段から基本的に優しい人の活動というのは、行動属性全てに優しさがプラスされやすかったりするわけで、人生でやっていることが全く違うんですよね。
まぁ「優しさ」なんか全然マシな方で、これを「天才」とか「頭が良い」とか、に入れ替えるとどういう結果になるのか?って話なわけですが。
なので、えーちゃんは状態的な無心を使えているわけじゃなくて、行為・行動的な無心を駆使している、ということです。
 
話を戻して、この「全化」は、本来的な意味での「集中」ってヤツのことだと思われます。有から無に切り替えて全化を掛けるのが集中の本来の姿なんじゃねーかな、と。
それからえーちゃんの場合は特に「観の目」に状態が近くて、つまり、前段のルーティーン展開の時に「見の目」で凝視して失敗 →スランプ になっているんですよね。「見の目」的な一点集中でモノを見るようにすることで、周囲が目に入らなくなってしまった。今は、全体をボーッと見るようにすることで「観の目」に近い状態になっていて、アレックスだとか高速で飛んでくるボールを「あまり見ていない状態」でテニスを「しようとして」います。これが「観の目」に近くなっていると指摘できる部分です。
 
作品的にはここまで完成しているわけじゃなくて、まだ「ボールに集中!」みたいな「見の目」の意識で戦っています。そりゃあそうですよ、だって「あんまり見ないで戦う」のって怖いじゃないですか(笑) こういう異次元の対処システムに、ぶっつけ本番で挑んでりゃ、「ドキドキ」するでしょ?っていう(笑) でも、このドキドキはワクワクに近いハズなんですよ。「真実」ってヤツに近づくと、やっぱり人間ってドキドキするものなわけで。
 
観の目が使えると自動化しやすい、と。この辺りに関して自分の話をしてしまうと、まだローマ字入力を使っていた頃なんですが(今は親指シフト)仕事中にキーボード叩いていて、リズムがおかしくなったので「なんだ?」と思って内観したら、キータッチの入力系が2つ混線したらしくて上手く叩けないんですよね。仕事中なのに、コレどうしよう?と思ったんですけど、とりあえず色々試してみようと思って、通常の入力系統の方を使わないようにしたんですよね。通常の、ということは、脳からの指令を遮断するという操作になるんですけど、だったらどうやって指を狙った風に動かすのか?という疑問が出てきたりするんですが、まぁともかく新しい方の処理に任せたらそれまでよりも早い入力が可能になった、ということがありました。最初の段階はミスタッチも多かったんですけどね。たぶんキータッチに於ける「悟り」の一種か何かだと思うんですけどね(←この段階まで来てたのに、わざわざ親指シフトに移行した人w)いや、以前にもちょっと触れたんですけど、この悟りの段階が使える状態でもネットだと自慢できないレベルだったんで、上には上の世界があるってわけでして。
 
こういうのは手が勝手に動いている感覚に近いんですけど、(叩いて・触れている指先の感覚が失われるわけでは無いので曖昧さが残ります)この経験から段々と意図的に自動化とか半自動化が使えるようになっています。手癖とどう違うんだ?と言われると微妙なんですけど、手癖は同じ処理しか出来ないハズなんですよ。だけど自動化による処理は目的に対しておおざっぱーな戦略(戦術)判断を通過して動いてくれる。師匠は細胞反応系だとか名前付けてますしね。
 
ついでなんで中心と周辺(マージナル)の話もしてしまおうかと。用語集に入れたかったんですけどどう書いていいのか良くわからなくて(笑)
えっと、ローマ帝国統治機構的な話になるんですけど、皇帝がおわす首都ローマから指令を出しているとロクな通信設備の存在しない時代なんで辺境での事件に対処が間に合わなかったりするんですよね。事件の知らせがローマに届くまで数ヶ月、指令を出してそれが現地に届くまで数ヶ月、みたいな。だから、地元の人間が現場で勝手に判断する仕組みが必要だったわけじゃないですか。結局、その場での判断しかない。でもこれをやると地方の人間が権力を握ってしまってローマ帝国という全体が崩壊する危険を内包してしまう、と。そんなことを言っても中央の判断ではどっちにしたって間に合わないんですよね。
これを人間の体の仕組みに当てはめて考えていくと、脳を中心・中央とした、求心・遠心による制御システムが「通常の反応系」なわけです。全身からのデータを脳に集め、求心的に処理してから、四肢などに遠心的に動作指令を送る、と。ローマ皇帝が直接指令を発するみたいなもんですね。この段階だとアイシールド21の金剛 阿含の神速のインパルスには誰も勝てなくなるわけで。
ここで話をしているのは無心(無念無想)に絡めた細胞反応系の話なので、辺境の司令官が勝手に判断して問題に対処する系統の話になります。人体で言えば、細胞のセンサー機能が活動し始めて、脳や通常の思考体系(=ローマ皇帝)による大雑把な戦略・戦術を受けて、後は半ば自動的に対処してくれるという制御になり、現場判断なので0.1秒よりも早い処理が可能になるそうです。しかし戦術・戦略に従わない場合は単なる手癖になってしまい、反復のみで使い物にならないわけです。キータッチで言えば、語尾だけ高速で打てる!みたいのとかね(笑)
 
問題なのは、それを全身でできるかどうか?だとか、テニスという一連の流れの中で使えるかどうか? といった話なわけで。行為レベルでもかなり面白いものなんですけど、さらに状態レベルでコレが使えるようになってくれば戦略・意思決定の質が劇的に向上しそうな感じなんですけど、どうなんでしょうねぇ。私はもはや閃きが無いと生きていけないカラダなんでよく分かりません(笑)
 
 
なんでこんな話になっているのか?って感じなんですけど、本来、超高速で飛んでくるボールに対処するのは凡人では無理なんですよね。だったら天才になりゃいいってことなわけで、そういう厳しい条件下にあえて自分を配置することによって、何かを高めよう!ってのがスポーツの真の姿(のひとつ)なわけです。鍛えているのはカラダではなくて才能(=意識)なんです。努力できるのが才能!とか言ってるのは才能から目を逸らしているだけの、単なる「逃げ」です。才能が嫌いだ!とかなんて単なるコンプレックスでしょ。スキでスキで大スキでしょうがないのにツンツンしちゃってるっていう。
 
マクロ的な意味では今回のベビステの影響はかなりありがたいものです。漫画を読んでいて、且つ才能のある少年・少女・大人の絶対少数の人間に、無心(無念無想)というものが届く可能性がある。そろそろ閾値を越えるんじゃないかと思うんですよねー。まぁ、編集の立場だったら絶対少数じゃなくて一般層・多数へのアクセスを希望してしまうのでしょうけど、アプローチの手法は一つではないと思ってます。結局はクールな場所がホットっていう。
 
こういうのは漫画記号の一つとしての無心なんかではなく、日本人が己を高めるべき方向としての、無心ってことですからね。ジャンプ・サンデー・マガジンぐらいはスポーツをやってるガキは回して読んだりしているもんです(笑) 漫画の教育効果は決して低くありません。だからこそ、漫画家の皆様が人気商売としてしのぎを削る「価値」もあるわけで。(教育効果「だけ」で済むんだったらそれはそれで楽なのかもしれませんが、そんなに甘くないんですよねぇw)
 
えーっと、集中法はいいとして、半自動化は強敵と対戦しないとうまく使えない、ぐらいのバランスが欲しいところなんですが。あとはなっちゃんを出せーってね。
 
 
●ゼロセン
復活おめ。
 
●GE
ついに来たか、これは期待せざるを得ない。
 
つーかレギンス(トレンカ)を履きこなせる美少女がいてもいいんじゃね?とか思っていたところなのでGEに期待(笑)
マンガじゃまだニーソが主流っぽいんですけど、リアルの方で流行ってしまったのでもう古い気がしてしまってねぇ。オタクのライト層とか、女の子が少年マンガを読むような流れがあることで男性の妄想が具現化する仕組みが出来つつあるような気がするんだよね。GEの作者が男か女かまでは知らないけど、少年マンガでの女性作家の増大って、もっと出来ることがあるんじゃないの?とか思う。腐ってもメディアなんだしさー。
 
それと一言。本気を出してないのは女の子も一緒だからね。いつも思うのだけど、努力しない子が幸せになれるどんな理由があるんだろう?って。運しかないだろ、常考
努力する女の子に報いることこそが、我々男性の務めであり喜びだ。相手に対する感謝すらなくて、まともな関係が成立するものか。
 
絶チル
絶チルは葵いじり回。そして私は葵派。もはや「貴方が神か」って(笑)
 
月光条例
今週もド腐れが汚い商売しているかのごとき月光条例。ケツチラとか人魚姫ごっことか好き勝手やってくれちゃって、まぁ(笑)
すっかりツンが消えて優しいお姉さんになってしまった俺のトショイインちゃん。でも、それも嫌いじゃない(ベタ惚れ) 萌えキャラはハッちゃんの方だしね。それとエンゲキブは月光のでいいじゃん、と思えるクローズさが良かったりする。ハルヒキョンにやる。でも朝比奈さんは渡さない、みたいな。長門は泡になって消えてしまうのかもしれないね。