サマーウォーズ

 
評価☆3つ
 
 
虚しいので評価☆3で。
楽しい作品だけど、虚しいのでありんす。リア充専用アニメ?
この作品は「侘助」以上でも以下でもない。メインの話は侘助がAIを作ったって話だし、「家族・一族を大切にする」といいながら、そこから爪弾きにされた侘助の孤独が全ての原因になっている。
 
ひぐらし」をちょっとイメージしてしまうのだけど、社会に食い込んでいくようにして役に立つ人間を輩出し、人脈を広げ、権力を構築していっている。ここがポイントだ。主人公の嘘プロフに旧家みたいな要素を入れてあったりね。この世界観は役に立たない人間に優しくないんだよ*1
 
役に立つ人間になろうとした侘助が、唯一すがることが出来た相手は「家」ではなくバアちゃん「個人」だったわけだ。*2しかし、死に際に立ち会うことも出来ず、その孤独や「動機」に類する全てを置き去りにされたまま、彼自身が原因の「世界の危機」を前に、バアちゃんの死と引き換えにしてちっちゃな居場所を取り戻すことになる。しかし、ヒロインはこのタイミングでそっぽ向いちゃうんだよね。まるで家族の一員に戻ってしまえば用無しだったみたいな(苦笑)
 
 
主人公とヒロインと侘助の関係は、どうみてもシンジとアスカと加持さんだよね。
ヒロインが主人公に心変わりした理由みたいなものも曖昧だし、いい加減っていうか、わかんないもん。てきとーにでっちあげていいのであれば、恋愛として婆ちゃんを相手に決定的に負けたから、とかかな。作品的には主人公を家族の一員にするためには(予感だけなんだけど)ヒロインと結婚させるしかないわけで、それも婆ちゃんの手のひらの上だったりするわけじゃないさ。ここをカズマ(が女の子だったらカズマ)でもいいんじゃないの?みたいな逃避したくなる気分は分かるなー(笑) 「運命」ってやつに付きまとう「責任」は嫌われモノだからね。
 
 
ヒロインは、主人公に惚れているわけじゃないよね。きっと誰でも良かったんだろう。彼女には孤独が無いから人を恋しく思うこともできないんじゃないかと思う。主人公はこの先もきっと自分を周囲から差異化させ続けることを要求される……みたいな予感が付きまとう。これが彼女を安心して好きになれない原因になっている。
 
 
おまえ、何様?
 

*1:努力する人間ではなく、結果を出した人間に優しいってのは、厳しい。

*2:ある意味では、バアちゃんが役に立つ人間を愛したことが原因、でもあるのかな。その辺りの条件付きの愛情というかなんというか。