魔法先生ネギま! 265時間目

 

暴走し、魔族のような姿になるネギ(!)この状態からどうして正気に戻ることができたのか。当サイトでは円グラフを作ってみました。

 
おっぱいの感触: 80%
ナギ(父)の映像: 12%
ノドカの切なる訴え: 6%
千雨のビンタ+説教: 2%
 
……これで大体の誤差は1%以下ですかね。闇の暴走状態では腕に掛かる「やわらかな感触」に対するセーブも利かなかったわけです。ここでの真の問題は、右腕のずっしり感か、左腕のふにふに感のどちらがより(以下略)
 
 
●アリカの子……?
国や土地としてのウェスペルタティア王国の後継に価値があるとはとても思えないので、黄昏の姫御子の血脈に対してのものなのかな?とか思うところなのだけれど。それでもいくつも謎が残るんですけどね。例えば、フェイトの語るネギの利用価値だとか、ナギが何故、ここに現れることが出来たのか。そして彼に課せられていたタイムリミットとは何だったのか、などなど。ま、とりあえず次回を待つということで。
 
 
●分かち難く
ネギのトラウマとなった村での悲劇を吹き飛ばす 父ナギの圧倒的な力の輝き。絶望と救済。逃避であろうとなかろうと分かち難く混在する父に対する憧れ……。闇の中の、光。 父を目標にしていれば憎しみに呑まれずに居られたといったところでしょうか。作者が描いているから当たり前なんでしょうけど、千雨の理解度の高さが説教によく表れています。
 
ノドカなんかが、ネギの「良い部分」だけが好きだと叫んで「そんな悪い子じゃ、もう愛してあげない!」的な脅しを振りかざしているのはどうなんだろう?と苦笑してしまうところなんですけどね。悪い部分も受け入れてあげようよ、とか思ってしまいます。まぁ、スタンダールの言うところによれば、「あらゆる真の情熱とは、自分の都合しか考えない」ものだそうですが(笑)
 
 
●まとめ
ネギに殴られた怒りをゲーデルが表現しないことで罪の感覚が薄く、そのままネギのトラウマ鑑賞会へ。ナギによる救済を背景音楽のように使って、爽やかに〆ですね。
……しかし、やっちまった失敗に対する処理が「ガクッ」と崩れるのはいかがなものかと(苦笑) 場面を切り替えたりさせられないので一瞬で心配させて仲間の意識を切り替えたところで、ゲーデルのターンにしちゃっていますね。朝倉の青筋付きの怒り顔で、矛先をゲーデルに戻している。いらん藪を突くな!ってね。視線誘導ならぬ感情誘導ですか?って話で、最後のページはエヴァ様を出してメタ視点にすることで冷静さを取り戻させつつ、有耶無耶にする形ですね。自由自在だなぁ(しかも物語の文脈を使って、ですよ)
 
推定一般読者向けのバトル要素大盛り。読み込もうと思えば深くも読めるように出来ています。ノドカ+千雨で明日菜の代理完了。キング朝倉は冷静さを保っているので質問タイム。うーん、質が高けぇ。……でも何なの? 最近のこのモヤモヤ感。説明しすぎるほど説明しちゃう感じがほどよく抑制させている気が??? 円熟なのか超熟なのか、はたまた熟女なのか。でもあれか、続きが読みたいって感覚なのかなぁ。
 
今回はこんな感じで。