魔法先生ネギま! 266時間目

 
気になる点をいくつか。
 
●真の問題は・・・?
ゲーデルの目的は、どうやら人間の旧世界側への移住のようですね。このことは直接には書いていないのですが、ほぼ間違いなさそうです。
前提条件になっているのは ここでもやはり「世界が滅びる」という点です。世界が滅びるとした時、どうするのか? 大枠での、つまりマクロ的・政治的な「基本」は最大多数の幸福を選択し、少数を犠牲として意図的に切り捨てることです。 ……え? そうなると数億の魔法世界人の一部(6700万人)しか救わないのは何故?という風に疑問に思うのではないでしょうか。ここが間接的な表現になっている部分で、ゲーデルは旧世界=地球側の人類「60億」を救うことをまず意図していると考えられるのです。
 
更に細かい点を突っつくと、5000万人のメガロメセンブリア市民を「敵」としているのにも関わらず、ヘラス帝国は「障害」と見做しています。この差は一体、どこからくるものなのか? つまり、地球側に移住させようとした時に最小の犠牲で済ませることが出来るのは、6700万人の同胞に限られる、と見做したと読めるようになっています。
 
さらには、純血の魔法使い市民は、地球人類を「害する思想」を持っていると考えられそうです。このことがヘラス帝国をして「障害」と呼ぶ理由でもあるのでしょう。なぜならば、判断する際にその存在の「善・悪」を問題にしていないことが表現されているからです。ヘラス帝国の亜人たちが善なる性質を持っていたとしても、偏見に満ちたプリミティブな地球人類60億にはその外見が障害となってしまうのでしょう。そしてそれは結果的に同胞6700万人の穏便な移住の妨げになる、ということなのだと思われます。
 
個人的には純血の魔法使いなんてものが存在したこと自体が驚きですが(苦笑) これは、非純血の魔法使いに対してどの程度の差別意識やらがあったのか?みたいなことを考えてしまうのがひとつ。その差別意識が地球人類への軽蔑〜攻撃的意識の発生に繋がってしまうであろう予想がひとつ。始まりの魔法使いが「作った」と思われる魔法世界人ってのに同胞6700万人は実は含まれないのかも?みたいなことが、ひとつ。
 
 
作品を眺めるメタな意識からすると、事態が複雑化していることに対する危惧を感じます。魔法世界編で問題とすべき点は、ゲーデルの目的ではなく、むしろフェイトの目的の方でしょう。この後のどこかしらでフェイト達の「真の目的」みたいな説明が入ることを考えると、難しくて何を言いたいのかわからなくなる人が出て来そうな感じですね。要するに、今回の話からすると、同胞6700万人をまとめてフェイト達の作戦の犠牲にしちゃダメなんじゃね?って事なんでしょうけど。
そして更に言えば、フェイト達の目的も実はどっちでも良かったりする。作品として本当に問題にしなければならないのは、ネギ達が何に対して葛藤を感じるのか?という一点だけだったり(笑)
 
本当の問題は、ネギ達が何に対して葛藤するのか、それだけです。
まぁ、「救うや、救わざるや?」みたいな所におちちゅ、落ち着くんだと思うんですけど、魔法世界人を救うってことは、地球人類の方をお座なりにしちゃうかもナーって感じですよねぇ。「救う」のだとして、「どうやって」「誰を?」みたいな話ですよね。
ライフメーカーの方は全ての魂を救う〜、だとか次善解〜、永遠〜、みたいにワケわかんないことを言ってんですけど、要するに、ZAP………… じゃなくって、「地球人類」も「魔法世界人」も救うことはできねーって話ですね。ゲーデルもフェイト達も地球人類を優先している気味の作戦の気がしないでもないという。逆にMM元老院は地球人類は殲滅・降伏させるつもりでいるかもしれません。
では、我らがネギきゅんはどうするのか?って話でしょう。
 
こういう話になってくるとFSS(ファイブスターストーリー)のエピソードのこともチラリと思い出しておくのがいいかと思います。
 
 
●後記的ななにか
千雨のことを書いてないんですけど(笑) 今回はいっか、と。
ナギとアリカ、ほよんって、あっはっは ………………もげろ
表情なし、背景、美麗背景連打だった気もしますが別レイヤーだし、特になし。イラスト化は、見開き上段のアレはラストバトルっぽくてかっこよかったと思います。
 
バイブルの話ですけど、要するに先生のインタヴューがあったら買わざるを得ないんですけどね。作品に影響を与えるような+アルファには期待できないし、だから解釈論もたぶん薄味でしょう。結局は既出情報のまとめだったりすると自分の方が詳しい(もしくは自分と同等レベル)なら要らないんじゃ?みたいな気分になってしまい易いというか。
 
日記の方の秋アニメに関しては私も知りたいです(笑)
 
 
花と奥たんだけじゃなくて、じごぷりも睨んでくるぅ〜でもお金がないよん
もめんたむでした。