魔法先生ネギま! 272時間目

 
今回は、作業がおもてーっす。瞬間的にバチバチって感じで書ける時と、微かなものをそーっとすくいとるような日とがあって(笑) 時間掛かりすぎ。しんどいよ〜。
 
●仲間になる?
ゲーデルの仲間になるということは、父と母の意志を継ぐことです!という話だったので、ネギの答えは「仲間になる!」ってこってす。んがくく、ゲーデルは父と母の意志を継ぐ立場にはありません。クルト本人もそれが分かっています。であるならば、これは詐欺です。(パルは間違っています)
 
今回の話は表現上では描写されていませんが、要するにネギが自分の仲間になれ!とゲーデルに向かって言っているみたいなもんです。ナギとアリカの意思を継ぐということは、そのスケールで物事を解決するように動くという意味であり、ゲーデルにそういう風に動けよ!と言ってます。「ゲーデルの仲間」になるか、「ネギの仲間」になるかという話だから、ここでは当然、決裂します。
 
ナギのスケールでモノゴトを解決しようというのが英雄ならぬ凡人に可能なのか?みたいな話はあるんですけどね。達成可能な低い目標設定にしておくのは安全策っていうか(苦笑) だけどそこで賭けているモノは何か?といえば、「他者の命」なわけですから、ここでネギは譲歩できないでしょう。当然、譲歩する必要もありません。
 
話の裏でフェイトとラカンが乳くりあっているように、実際には「他者の命」という前提が変換されつつあります。ですがネギはまだそのことは知りません。この辺りの、登場人物は知らないのに、読者にだけ分かるようにデザインしているのがいつものことながら凝った作りしてるナーって部分だったりしますね。
 
全員を救う!と決めたのならば「諦めるべき理由」を聞く必要はなくなります。全ての「理由」は達成の「障害」に変換されるからです。ゲーデルの言い方だと諦めてから、納得してねって話になってしまいます。ここでサインするということは、諦めるという意味なのです。ネギとの交渉でこの理由部分を隠す必然がゲーデルにあったのかどうか、ちと難しいところですね。
 
 
 
●真の目的?
崩壊時に救い得る理論的な最大数かと思いきや、同胞6700万人を利用しての「旧世界侵攻作戦」ってことですか? だけどクルト・ゲーデルの目的(動機)が世界征服だなんて似合わないよなぁ。実はまだ生きているアリカを救い出すために旧世界を征服する、みたいなのとか?(苦笑) このテの狂った人間が守りたいマクロからみればちっぽけな何か、みたいのがありそうな、ん〜、なさそうな?

 
●姫子ちゃんか!?
で、「て・・めぇッ」と言っていることから、ラカンは明日菜が誘拐済みであることに思い至った、ということになるのでしょう。つまり、ラカンがこの状況から生還し、ネギ達にアクセスできるのならば、明日菜が誘拐されていることを伝えることができるのですが、物語的には惜しいところで伝えられずに、ああ残念ッ!って感じがベタベタで美味しかったりしますね。
 
ライフメイカーの衣装のみが、その力の象徴として現われているようですね。これはフェイトが臣下の儀礼を取らないことからもほぼ間違いないでしょう。…………むしろこの衣装が本体だったりして?(笑)
 
ともかく、姫子ちゃんの力が必要な技(能力?)ということのようです。彼女を助けることが出来れば使用不可能に出来るということを意味しているので、先生が助けるタイミングを間違えないといいなーとか、魔法世界編が終わったら使用不可能の、超りんの弾丸と一緒の特殊攻撃技だなーとかなんとか(笑)
 
・さよっち人形の目が虚ろですね。本体が入ってない描写。こまけぇ。
 
●指名手配の解除、その他
これって舞踏会に参加したら止めてあげるよって約束だったんだけど(苦笑)
結局、ゲーデルに追いかけられながらフェイトと戦うハメになったのかな。モッテモテだね♪(笑)
 
 
●スケール
スケールを気にしすぎるのもスケールの小ささというか。
オチ●チンのサイズを気にしすぎるのも(以下略)
 
満足して死にたいってのも、欲張りだしね。そんな覚悟するのもおこがましいっていうか。行く場所に行けば、気が付いたら死んでたりするもんだろうし、そこで生き残ったぐらいで「俺ってスゲー」とか言っちゃうのも、どっか違うわけで。かといって権力の頂点に立った人が凄いかというと、まぁ、色んな人がいるわな。凄い人は凄いけど、変な人が変な所にいるもんで。
 
ハメドアリ、マイケルジャクソン、マイケルジョーダン(なんか黒人ばっかりだな)みたいな、本物のスーパースターは人々を熱狂させているけど本人は醒めているよ。ブルースリーもそうだけど、本人がどれだけ熱くコミットしててもどこか醒めて観ている。彼らは感動屋じゃない。陶酔しないし、心酔もしない。彼らは透徹した眼で世界を見抜いている。見ている側からしても、彼らがウットリしてばかりいたら醒めてしまうものね。
 
憧れは、さほど人を大きくしない。憧れは、人を縛り付け、いつまでも憧れ続けていたいと思わせる。熱く胸を焦らす憧れという感情・感動は、それを好き過ぎてしまう人には人を動かす動機とはならず、中毒みたいにしてしまうばかりだ。過剰な感動屋なのに、前に進む動機に変換できるのなら、その人がやっていることは、何かが「違う」んだと思う。
 
グレンラガンみたいな作品で、憧れを越えていく描写が描かれるのは何故なのかって話があって、一つには原体験みたいなものはいつまで経っても超えることが出来ないっていう想いがあったりすること、もう一つは、依存からの脱却だよね。この依存からの脱却が、なんつーか、別の物語だと裏切りチックにみえたりすることも多い。
青は藍より出でて藍より青しと言うけれど、これ実は難しかったりする。師匠の権威を脅かす弟子の存在は危険だからだ。だから弟子をほどほどに鍛えるような習慣もあったりする。世知辛いけど、師匠の権威を汚さないようにおとなしくしていなければ(社会的に、肉体的に)殺されると思うべきだ。礼儀作法ってのの半分は身分が上の人間に殺されないためのものだからね。相手は自分と同じように人間など出来ちゃいない。
 
物語の論理で言えば、父親の権威を殺して奪うわけだけど、そうやって力を引き継ぐ儀式みたいなものもある。ネギま!で言えば、こないだのラカン戦がそうだったのだけど、ナギの力(もしくは仕事)を引き継ぐことでもう一段階パワーアップするかもしれない。
ネギの父親に対する憧れは、どこか依存めいているわけで、ネギはそう遠くない将来に、父に憧れている自分を捨てる日がこないといけない。「努力が報われて終わる*1」のもいいかもしれないけれど、憧れの物語は、憧れて終わってはいけないと思う。
 
 
●そんなことより、ともかく千雨
ちうさまの許可でました。後は全力でどうぞ。って、そろそろラカンのことも考えてあげてください。千雨が絡まないといくらラカンでも死んじゃうよ? なんかアーティファクトとかだしてるけど、思いっきり絶体絶命なんですけど。
「おい、変じゃねーか? おっさんはどうしたんだ?」みたいな。真っ先に気がついてあげてよ、千雨。ラカンのお気に入りじゃんかよー。ネギばっか構ってんじゃねーよ(涙)
 
 
●まとめ的な
つかれたんで、なしで(爆)こんしゅーも面白かったです。ってもう日曜だし。だみだー。疲れたー。つーか二回前の感想でさー(以下愚痴なので却下)丸1日かかってしまった。しぇりるぅ〜(作業用BGM)

*1:それは夕映の仕組みであって、ネギの仕組みではないと思う。ネギを目指す夕映は、「青」なのかも