魔法先生ネギま! 273時間目

 
ああっ、明日はどっちだ。
 
●一人じゃないから仲間ってんだ
残念ながら好きなセリフじゃないっていうか。つーか、これって明日菜が言うべきセリフなんだよね。まぁ、誰が言ってもいいじゃんってことなんだろうけど。ついでに「だよな?ネギ先生」ってのにも違和感ありまくりです(苦笑) ネーム密度だか構成だかで変えられない部分なんでしょうね。
 
逆にこういう違和感から視野を広げていくのが大事だったりして、「仲間」ってのの重要性を再確認するような話になっていると確認できます。要するに回避できないセリフなんですね。
 
だけど赤松先生だって本当は悩んでいるであろう部分なんじゃないかと。
例えば「父を継ぐ」といったネギに対して、「一人で全てを抱えこもうとしてんじゃねーぞ」みたいなのとか、ゲーデルの「幻想空間から出ることもできない」ってセリフに対して、「そうでもないみたいだぜ?」みたいなのが千雨としては適当なんですよね。だけどそれじゃあ仲間の重要性っていうこの話の中心部分がちっとばかしブレてしまう、と。
 
 
●ナギは失敗した!
ナギの失敗って表現を使ったのは確認できる範囲だと漫研のLDさん達が最初だったような。親が失敗しているからこそネギにオハチが回ってきているって話ですからね。でもネギまの場合は父親世代の物語によってループ的な構造が強化されるようになっていて、トゥルーエンドに対する圧力が高まっていると指摘できるんですけどね。バクマンも逢わない恋愛部分が一緒ですね。
 
「ナギは失敗した」という表現は、大胆で差異化が強いのが魅力ですけど、個人的には絶対に諦めなかった結果として、矛盾に呑まれた、とする方が表現としては適切かもしれないなーと思うようになりました。造物主のことを思うとナギは現在も諦めてないんだろうと思われます
実のところ絶対という観念が矛盾を発生させる原因なのであって、絶対と矛盾はセットになっています。相対的な観念では順列が正しく(=冷たく)整列されてしまい、矛盾は生まれません。
 
もう一つ、みんなでワイワイ協力プレイな「光」の存在であるナギは、たぶん一人で戦ってしまって呑みこまれたと思われ、逆にネギは「闇」的でありながらも仲間と共にあろうとする圧力が高まっています。
これってかなり変なことで、絶対的な危機であるほど、仲間の協力を得なければならないワケでしょう。大戦後、ナギはゼクトとの間にあったことをアリカに話せずにいました。(でもクルトは知ることができている)なんらかの事情で絶対的な危機に一人で立ち向かうことになってしまうわけです。自ら進んで犠牲にでもなりに行ったの?みたいな推測だって出来てしまう。それは諦めてんのとどう違うんだとは思うのですが。

逆にネギはというと生徒を「仲間」と称して戦いに巻き込もうとしてたりします(苦笑) これは一部のファンがおもいっきし嫌がる展開なわけですが、キャラの活躍がみたい私などは漫画だからいいじゃん!と気楽に千雨〜、いいんちょ〜とか言ってしまうわけで(笑) まぁ、強い人間だけが世界の心配をしても良いってことではないんですけどね。
逆に最近だと12億救うのがどうのこうの言ってますけど、12億じゃまったく足りてませんよ。野生の動物から何から全て救わなければ世界を救うことにはなりません。人間タイプだけ救ったらいいだなんて発想はキリスト教的世界観にすぎますね。
 
ある程度強いキャラだけが世界を救う資格を得ることが出来て、救われるのも人型の生き物だけ…………そんなの歪(いびつ)すぎるでしょ。英雄ナギにしか世界を救うことはできない、みたいな思い込みがあったでしょうか?どっちかと言えば、我々読者側がやりがちな思い込みの気がするんですけどね。
 
 
●物量で押し切る!
といいつつ、赤松先生のペンが物量で押し切られているわけですね?わかります(苦笑) …………この作者ってちょっとマゾいと思う。いや、コピーや反転コピーみたいなのは使っているみたいですよ、でも結局は全身の絵を何パターンかは用意しているっていう。
 
この技って、カゲタロウ戦でも使っているデコイ戦法なんですけど、当時は風の精霊を使っていたんですよね。これが千の雷を術式兵装して身に纏うことで、この雷のデコイに変化しているわけです。
つまり逆に考えると、炎のデコイを使いたければ、炎を身に纏って戦うスタイルを、水のデコイを使いたければ同様に水を身に纏って戦うスタイルを習得すればいい/しなければならない、ってことですね。風の精霊が便利だなーと思うところでもありつつ、雷のデコイでしかも雷速とか巧いアイデアだなーと。これはもう便利すぎて他のデコイじゃ役に立ちにくいかも?とか思ってしまいますね。例えば土のデコイだと耐久力がそれなりにあったとしても、斬魔剣・弐の太刀の前だとまるで意味を成さなかったり(笑)
 
 
●くーふぇ
最近の古菲さんパネェっす。なんかいろっぺーし。
それと自在棍って、太くも出来るんですねぇ。この効果はラカンアーティファクトでも使えている効果だけあって、かなり強力な武器になりそうです。フェイトの大質量攻撃みたいに足場に使ったりできそうなことや、太くすれば盾みたいにも使える。まぁ、素手での武術はどうする気なのか?みたいな部分もあるんですけどね。
しかし、太くなるとまるっきりオチ○チンの象徴というかなんというか(苦笑)
 
●のどか大勝利
このために連れて行ったのですね。対フェイトに続きまたもや大金星。
 
●タカミチ
ねぇ、隊長は?…………ううん、それよりいいんちょは?(涙目)
 
 
●ズラか・・る?
えっと、ズラかってしまわれるのでしょうか?うーんと、フェイトが大人サイズになって舞踏会に来た理由みたいなのが削られてしまいそうな気が?
 
フェイトは偽明日菜バレしないまま栞を連れ去り、しかも辛くも生き延びたラカンはネギ達と入れ違ってしまうことで偽明日菜だと教えることができない、みたいな展開だと思うんですけど。
 
 
 
・後記的なものは今回もなしの方向で。体力も精神力も足りないッ。