ゆーなダルク

 
と運動部組の考察。お腹が痛い。ハワイの空港の香りが……(笑)
えっとクラスメイトの個性を考えるの話。切欠はワンピのコミックス売上げが260万とかの記事。あれって「独り勝ち」のパターンなっているんだよね。遊園地といえばディズニーランド、洋服だとユニクロみたいなレベルで漫画といえばワンピ、みたいな。こういう勝ち組の要素を分析して取り込むのは常識なんだけど、別作品に応用するには個性を潰さないレベルまで分析して落とし込む作業が必要になる。そうやって要素を抜き出して安全にしてしまうとあまり面白くないものになるんだけどね(笑)
 
あんまり、というか、ワンピはぶっちゃけ途中から殆ど読んでないんで自信はないんだけど(笑)、ドラゴンボールのインフレ構造に対するアンチというか、カウンターの要素が強くて並列世界観構造になっていると思っている。ドラゴンボールだとA空間(日本)を含めるB空間(地球)にもっと強いボスが出てくる。その後も空間がどんどん広がって行ったわけだ。ワンピはA空間とB空間の差があんまり無くて、だからA空間のボスとB空間のボスだとどっちが強いかは相性の問題みたいになっている部分があるな、と。ここから現在の決戦みたいなものを眺めると、各キャラの個性を支えているのはそれぞれの背景世界なのかもしれない。並列世界観構造だから、それぞれのキャラの個性にそれぞれの世界が背景として存在していることになる。個性的なのも必然というものだろう。
 
んで、ネギまの場合はどうなっているか?と言うと、単純な話として悪人があんまり居ないんだよね。その意味で「ネギま世界観」という一つの世界観の住人の話になっている。良いか悪いかではなくて、そうなっていると思うってことだ。それで、「世界観による善人」>「ロボットorエイリアン」>「各キャラの個性」の順になって感じている部分があって、そこはストーリー優先主義による弊害もあるかな、と。この順番は逆転している方がいいんじゃなかろうか。もともと情報量が多い作品なわけで、結果としてストーリーを破綻させないようにキャラの個性をセーブした結果なのかもしれない。キャラの個性に頼る必要があまりないのは実際には強みでもあるけど、シンプルな悪人を使わないでキャラの多様性を確保するには努力が必要なんじゃないかと思う。ワンピの強みがキャラの多様性なのかどうかは議論の余地があるかもしれないけど、魅力的なキャラはいるに越したことはないわけだし、ネギまの場合は31人ヒロインシステムをやっちゃっていいんじゃないかと思う。つまり31人全員が、主役級の個性を発揮してもいいんじゃないかなって(笑)
 
 
●ゆーなダルク
魔物の出現によって戦列の乱れるMM兵。
「なんなのコレっ!?」状況の急激な変化に目を白黒させるゆーな。
……と、落ちている武器に気が付く。考えるよりも早く体が反応する。魔物に襲われているMM兵を助けるために引き金を引く。今は敵とか味方とかは関係ない!
 
切欠を得て戦列を立て直すMM兵達、ノリで参戦するまき絵。苦笑する楓。ドレス姿のまま魔法銃をぶっぱなす。学園祭の熱気を思い出す。気持ちイイ!そんな油断したところに敵の攻撃。完全に一撃もらってしまうタイミング。楓も間に合わない。目の前が暗くなる。轟く金属音。MM兵の一人が身代わりにイイのを貰って吹き飛んだ。慌てて駆け寄るゆーな。「おっちゃん、大丈夫?」「借りは返したぜ(まだお兄さんだっつの)」
 

やっぱ描写は苦手だ(苦笑)
ちょっとファザコンしている元気美少女ゆーな。彼女は味方の士気を鼓舞するジャンヌ・ダルクに似た能力を発揮することになると思う。彼女には華がある。ファンになる者は敵味方を問わずに大勢現れるだろう。……母親もたぶん同じだったんじゃなかろうか。戦乙女として先頭に立ち、元気を、勇気を奮い起こさせる輝きを放っていたハズだ。
 
 
●被虐・悪運美少女 まき絵
桜子が笑顔のラッキーガールだとしたら、まき絵は涙の悪運美少女でいいんじゃなかろうか。トラブルに巻き込まれるけれど「必ず」助けが入る、みたいな。しかもそのトラブルで展開が拓けるって展開加速装置(マッハ3)。いつも助けさせてくれる美少女ってすばらしい(笑) デコイにぴったり。
3−Aにゃ虐めっ子がいないから気付かれないだけで、実は被虐体質で相手の攻撃性(S)を刺激しやすい、とかがあるといつも周りに人がいる子になるかな。
 
そんなにまき絵の涙がみたいのかって?……………… みたい。つか、いじめたい。からかいたい。嫌がられたい。最後にちょこっと優しくして機嫌が直ったりするともう最高。だってさー、堀江由衣の声で「イジワルするからキラいだもん」とか言われたいじゃん。そんで「じゃあ、ケーキいらないんだ?」とか言って「うー」とか葛藤させたいんだよ。いじめっこキャラいないけど。
闇の魔法が活性化したりして別人格の闇ネギとか出さないとこういうのが楽しめないのかな。流行りのアバターかなんかを出して、闇のアバターに影響されちゃったりとか(以下略)
 
 
●悲しみのバーサーカー(?)
アキラはそのままでいいよね。個性とか別にいらないし、下手に自己主張とかしなくても画面に映っているだけで割と癒される。亜子とかまき絵が困ることになれば自動的に助けに行くことになるので、そのうち守るためにアーティファクトが必要になろうもんですよ。(だから、まき絵・亜子にはどんどん困って欲しいわけで)
ホラーハウスの選択でまき絵いいんちょを差し置いてネギはアキラを選んでるんだよね。そういうホッとする場所があるのっていいと思う。まぁ、どんだけクドかろうがいいんちょは必須キャラなんだけど。いいんちょはホラ、姫川亜弓を見習って、明日菜の敵に地味に復讐とかするといいと思うんだ(……なんの話をしている)
 
 
●亜子…………
これは流石にまとまらないのでメモ扱いだなぁ。
・失恋してしまった亜子。はてさて、これからどうあるべきなのやら。後処理としては応援してくれたチア3人に報告する必要がある。ダメだった、みたいな。ナギとの関係がなくなっても魔法バレしているわけだから消極的には協力していく関係にはなると思う。十分に危険な目にもあっていることもあるし、協力しなければならない強い動機を見つけにくい。協力できることがあれば言ってね?とかって状態だと、魔法世界編が終われば「背中の傷」に関するイベントが発生するまではフェードアウトしてしまうだろう。なるべくそれは避けてほしいところだ。
 
ナギとの関係をネギに変えて続けていくべきだろうか。まき絵はネギが好きだと言って追いかけていくだろう。亜子はネギを見ればナギの影を重ねて見てしまうだろうし、それは未練に近いものだと思う。ならばナギを追いかける方が良いと思える。例えばナギのメールアドレスだとかね。結局はネギのメールアドレスだったわけだけど、それはもはやどこにも繋がらないアドレスとも言える。ナギは幻だったわけで、そのままナギのアドレスを消してしまうのだろうか。それともネギの名前に変えてしまうとか? チアの3人に上手に説明できなければ「簡単に諦めちゃダメ」とか言われる可能性もある(上手に説明するのは難しいだろうし) 亜子からナギ宛のメールを受け取った場合、ネギはどうするのだろう。そういう展開にはあまりならないと思うけど、例えばネギがうかつにも亜子にメールを送ったりするようなミスをやらないとは限らないし……。
 
 
・運動部全員に言えることでもあるんだけど、エヴァによる半吸血鬼化によって能力が活性化しているんだよね。まき絵は魔法が使えるようになっていたり、アキラは人並み外れた運動性(パワー)を発揮してたり、ゆーなキッドもこの文脈による補正が入った状態のものだと思う。すると亜子にも何がしかの能力が発揮されやすくなっている可能性が高い。給仕でぬいぐるみチーフから店が任せられると褒められていたが、その辺は3−Aとか麻帆良生の基本スペックによるものだと思われる。
これは麻帆良学園そのものに世界樹による魔力溜まりなどの性質があって、一般生徒であっても能力が活性化され易いなどの裏設定が予想される。魔力ではなく、魔力溜まりね。
 
 
・血に対する恐怖は、魔法との出会いによって何らかの進展が起こる可能性がある。もともと魔法的なイベントかもしれないからだ。最終的にイベントが終われば背中の傷が消えるかもしれないし、人間的成長を経て気にしなくなるのかもしれない。
仮に血を見て気絶することがPTSDだとした場合、虐待などの慢性的なものではなく、事件や事故による急性トラウマだと思う。可愛い絆創膏が好きだったり、血が苦手なのに保健委員だったりすること、背中の傷が自分からは見えない位置にあることを考え合わせると、「怪我をした何らかの状況」で他者の怪我が元でトラウマをこさえたと考える方が妥当だろう。母親と一緒に事故ったか何かして、自分も怪我している状態で、怪我した相手から血が流れていくのをただ見ているしか出来なかった、などだ。亜子は潜在的に流れゆく血を止めたいのだろうと推測できる。気絶の一点があることからこの話は美談には出来そうにない。

主人公にならなければ幸せに成れないという考え方も亜子にとってはなんらかの宿願の可能性が高く、上記の文脈で考えるのであれば、自分が主人公であれば「命を救うこと(血を止めること)」が出来たかもしれない、という自分に対する不信があるかも知れない。表面的なキャラ付けとしてはここいらの論理がちゃんと飛躍していて、自分のことが好きになれないから、主人公になりたがっているといった形になり易い。
この事件もしくは事故の真相にMM元老院が絡んでいれば話が広げられるかもしれない。それと亜子自身に記憶がなくても大怪我した亜子の命を救った第三者(当然魔法使い)による救助があった可能性も十分に考えられる。
 
・もう一点、キャラ設定での洗濯が好きっていうのは、サッカー部のマネージャーで洗濯係をやっていることからの連想だと思われる。こじつけるのならば、汚れをキレイにするということに、血と癒しをイメージさせている、などが考えられる。
 
・ゆーなをファザコンと罵ってはいるものの、亜子には兄がいるのに年上に憧れる恋をしていること、まき絵には弟がいるのにネギ君好き好き状態であることを考えると、2人とも実はブラコンの疑いがある。その点でアキラはフラットではあるが、その分だけ奥手というか不潔だ!みたいな部分があるんだよね。……それはともかく、亜子に兄がいることで家族関係内部での虐待などは起こりにくいように思えることと、保護者がエスカレーター式&全寮制の麻帆良学園に入学させるような収入その他があることが前提になっているわけで。
 
・仮契約した際のアーティファクトが、治癒系のものになるか?という話は難しいところだと思う。治癒能力者は作品のバランスを崩壊させる。木乃香に護衛としての刹那がわざわざ配置されていることを思うと、亜子に治癒のアーティファクトを用意してアキラを護衛に付ける様なことはしないんじゃなかろうか。
 
・「傷の形」に関してなんだけど、直線になっていないこと、ギザギザの痕が残っていることから、低速で、あまり鋭いもので付けられた傷じゃないってことになるんだよね。魔物の爪とか?でも真ん中が大きな傷跡になっているのも不思議だ。それとこれで生きていたってのも微妙な話で、救助が早かったか、魔法的な手段であった可能性もありえる。例えば、命を助けるために生命の水(アクア・ウィタエ)を飲んでいて実は白銀になってしまっててそのせいでちょっとアルビノなんだよ!(な、なんだってー!?)みたいなのとか?(笑) 冗談はともかく、亜子の命が狙われる可能性はこの手の理由であるかもしれないとは思う。宝珠か何かが埋め込んであるのかもしれないわけだし。
 
・「アルビノ」っていうと、亜子が死んでも代わりがいるとかいないとか?みたいな話が真っ先に思いつくんだけど、安直ですね、はい。普通に考えたら遺伝子異常なんだけど、生まれに魔法的な要素が関係している可能性も考えられる。ハーフだったりは2人ぐらいいるから今頃になってハーフが増えても困る気もする。んー、ホムンクルスネタの方がそれっぽいかなー。それじゃ綾波だしなー。背中にあったチューブ類をひっこ抜いて両親が自分の娘として育ててるとか? その場合はどんな目的のホムンクルスかってのが問題になるかな。…………流石にこっち系の妄想は愚にもつかないね(笑)