展開予想と周辺考察:「二重世界」

 
考えたのだけど、疑問の提示による思考誘導で展開予想するのがベストかも。作者でも考えない様な疑問を示して、それに答えようとする意識的or無意識的な精神活動を利用して思考を誘導するわけさ。誘導しておいて、展開予想を置いとけば当たる確率がそれなりに上がると思うんだよね。
……まぁ問題は、作者も考え付かないような疑問を提示できるかどうかだけど(笑) いや、私はやろうと思えば可能だと思うけど、作者様が長文ブログを読んでいるかどうかでイマイチ確信が持てないだとかの事情があったり(笑) それに加えて作品が面白くなる方向で疑問を出す辺りのセンスがね。めんどくさいから、何も考えないで考察しときゃいいんじゃないか?ってのが結論だったり(苦笑)
 
 
●マクロ系
まず陣営の確認から思考を流していきませう。5陣営+ネギパーティ。
 
・メセンブリア連合陣営(リカード
・ヘラス帝国陣営(テオドラ)
アリアドネー陣営(セラス)
・オスティア陣営(ゲーデル
・完全なる世界(フェイト)
・白き翼(ネギ)
 
基本的に「フェイト陣営」vs「その他」の形になるとして、不確定なのはゲーデルの動静だろうね。メセンブリアの出先機関としての立場があるけど、どう動くのか?などがある。
 
メセンブリアとヘラスは軍事力を一部しか連れて来ていない。この意味ではアリアドネーとゲーデルの持ち駒とを加えてこの4つの軍事力がオスティア祭で均衡を取っていることが考えられる。(と言っても龍樹を連れて来ちゃってんだけどw)
 
「バランスをとっている」と言うのは、言い換えれば連合と帝国の軍事力が全く足りてないということを意味する。普通に移動させるとたぶん間に合わなくなる。20年前の大戦期の描写にある様に大艦隊を大規模転移魔法(25巻230時間目参照)で移動させてくるしか方法がなさそうだ。
 
しかし、この話は「何に間に合わないのか?」という話が抜けている。我々読者はメタ視しているので世界を滅ぼす規模のリライトがオスティア祭最終日の夜あたりに発動するといった予想をしているので「間に合わない」と考えられるが、現場にいる関係者が大規模テレポートしなければならないと考える切迫した理由は作りにくい。
(もし、あのデカいクトゥルフがその理由になるとしたらフェイト達は逆に軍事的に介入する理由を「作ってやった」ことに?)
 
オスティアに対してテレポートを敢行するのは軍事侵略的な要素として危険視されるべき行為でもある。「完全なる世界のテロに乗じて、ヘラス帝国はオスティアに軍事侵攻を図っている」などの批判をそれっぽくでっち上げれば混乱を作ることができそうだ。(別に連合側が批判しなくても、フェイト達が誰か重要人物に化けても良いわけだし)
 
 
●フェイト達の目的は?(258時間目以降の、総督府舞踏会闖入周り)
うーん、騒がずに誰にも気付かれない状態でいきなり極大リライトを発動したら良かった気が? 20年前の大戦でも大戦を引き起こす理由が分からない。アスナを誘拐してリライトでポンってやればいいだけのような?(笑) 実は戦死者を増やすため?
 
戦争の混乱に乗じて黄昏の姫御子を誘拐したのは良いとして、戦争の混乱に乗じなければならなかった理由が思いつかない。少人数でも世界最強クラスの戦闘力を持つフェイト達でそこいらの防御を突破できない理由がわからん。うーんと、ウェスペルタティア王の血族は「黄昏」の力を持っているから、造物主が手出し出来ない「特殊な護り」があったとか? 世界大戦にすることで特殊な護りから姫御子を出したりするようになってアスナを誘拐することが可能になった、みたいな。
今回は、極大リライトの儀式魔法発動に墓守人の宮殿を起動する必要があって、先制攻撃で鼻先を挫いて置いた方が良かった、だとか? この辺りは分からないままかもしれないね。(魔法世界編が終わったらメールでも出すとかねw)
 
 
●クルト・ゲーデルの活動方針はどうなっているのか?
20年前から考えて、MM元老院に対する不信は消えていないだろう。それどころか逆に強まっていると思われる。リライトで消えてくれればいいと思っていてもおかしくない。
ここで問題にすべきなのは、フェイト達の極大リライト作戦に協力するか/しないか、の一点だ。(そもそも極大リライトがフェイト達の本当の目的なのかどうかも疑問に思っておかないといけないんだけどね)
 
人間にリライトの効果が「ない」のだとしたら、極大リライトの後で人間だけ救えばいいという考え方もありえる。個人的にそれは途轍もなく難しいと思うのだけど、可能ではあるかもしれない。服が消し飛んで真っ裸の6700万人。輸送する手段もたぶん皆無。世界を覆うリライトの効果から空飛ぶ輸送船を防御できたとして、何隻必要なのさ? 食料類もあらかた消滅するハズだし、その辺りが上手くいったとしても、6700万をゲートポートから地球に転送させるとか?……もうちょっと融通が利くとしても効率が悪過ぎると思う。
しかし、人間にもリライトの効果がある場合、肉体を残して“永遠の園”へ移動することになるわけだ。
 
FSSに倣って、魔法世界人全体として滅び往く世界の定めから脱出するという大義を掲げ、旧世界に戦争を挑み、戦いながら拠点を徐々に拡大しつつ移住してしまう方が遥かに現実的で効率もいい。それがどんなに大きな「悪」だったとしても、全滅するよりは良い。

それでもゲーデルならば悩むと思う。魔法世界人は造物主の被造物の末裔で、その肉体も含めて、たぶん魔力で構成されるか何かしたデータに近い存在なのだろう。
(それを言えば、人間だってE=mc2で考えりゃ「エネルギー」でしかない)
 
もし仮に、魔法世界人に魔法世界がなければ助からないのであれば、見捨てるしかなくなる。正確には見捨てることすら必要ない。放っておけばそのまま滅びるからだ。むしろ積極的に救わなければならないだけの存在だ。その場合は「まだ存在していない方法」を見つけなければ救うことは出来ない。
 
しかしゲーデルには純血の魔法使い達を敵と見做す認識がある。超に関係する諸々のことを考えても、魔法世界人は魔法世界が無くても生きていけると考えるのが妥当だろう。
 
結局のところ、火星の上に築かれた人造異界は確実に崩壊する。崩壊すれば、たぶん全員が助からない。少なくともその前に別の場所に退避する必要がある。完全なる世界が用意する「永遠の園」か、旧世界……地球だろう。(魔界って選択もあるかもしれないけどねw)
 
ゲーデルにとって、6700万人だけを救わなければならない「仕方の無い理由」とは何だろう? 人類史初の新旧世界間大戦の被害を絞り込むこと、だとすれば、彼のやろうとしていることは「ただの悪」なのだろうか?
 
 
ここから考えられるゲーデルの立場とは、メセンブリア連合・ヘラス帝国・アリアドネーにはなるべく戦力を消耗してもらいつつ、しかし、極大リライトは寸前の所で阻止すること、なのかもしれない。フェイトの仕掛けたテロを最大限に利用して、ネギを救世主として祭り上げてしまう、だとかね。否応無く政争に巻き込んでしまう訳ですよ。うーん、めんどっちぃ(笑)
 
 
究極解は火星をテラフォーミングしちゃって、移住先にすることだろうけど、超りんの技術と魔法を駆使すれば…………?(笑) これがネギま!の終わりのひとつだと思うけど、実はこうじゃないんだよね。まだ隠れている設定が眠っている。もっと先がある。
 
 
●リライトによる永遠の園とは?
たぶん天国のことだよね。メタファーみたいな感じだけど。
火星の人造異界は崩壊する。けれど永遠の園は崩壊しないのだろうか? 普通に考えれば、火星の上に別の人造異界を構築していることになる。それは火星の上に世界を二重に重ねていることになるはずだ。
しかし永遠を主張するからには、たぶん時間は存在しないのだろう。仮に外部からアクセスできないのだとすれば、死んでいることと何も変わらない。
 
難しい問題は山積している。
まず、なぜ火星に人造異界を構築しなければならなかったのか。 なぜ魔法世界人を創造したのか。なぜ最初から永遠の園に移住しなかったのか。
 
ゼクト+造物主が消えたのは何処か。仮に魔界だとして、魔界で何をやっているのか。ゼクトの立場(フィリウス=息子?)を利用して、この20年で魔界を手中に収めている可能性すらありそうな気がしてくる。
10年前に失踪したナギの関係は何か。ゼクトを救うためにナギが造物主の依り代をやっているのかもしれないし、単に手下に甘んじているのかもしれないし。
 
黄昏の姫御子を捕らえることで、鍵状の杖を通じて造物主の力・リライトを操っているわけだ。これは造物主の「不在」を表現しているようにも思える。今回の魔法世界編ラストバトルに出てこないとは言い切れないが、フェイト陣営の主なメンバーがフェイト(テルティウム)と魔術師デュナミス、名前の分からない背の低いローブの魔術師(cv神田朱未 )しか出てこないことを考えると、破壊されたであろう火や水のアーウェルンクスを作っていないか、別のところで活動しているということになりそうだ。影?使いのデュナミスは生き延びたか、ここにあえて配置されたか、ということになるのだろう。
 
例えば、地球の異界として魔界が存在しているとした時*1世界樹のような聖域の役割は魔界との接続を断絶させるための封印のようなものかもしれない。火星の人造異界が存在するいうことは、非人造の、つまり自然に生まれた異界が存在することを示唆していると思われる。むしろ人造異界は天然の異界を真似て作られたものなのだろう。
……世界のあちこちの聖域や世界樹を倒したりすると魔界と接続してしまう、だとか?(アバターのネタ)
 
魔法世界は超りんのシナリオとなんとかくっつけようと考察してきたのだけど、この先はどうにかして地球&魔界と関連付けなければならないと思っている。その理由のひとつはザジの出番にもあるんだけど、やはり火星に魔法世界を作らなければならなかった理由がなくてはならず、それは地球(人界)と魔界とに関係していなければ納得の行く説明にできないと思うからだ。
 
まぁ、ザジが魔界人でないのなら別段、魔界じゃなくてもいいんだけれど(笑)、ザジの出身界とかで表記するのは面倒なので仮称・魔界ということで。とりあえずあのトモダチとかが一緒の世界のことね。幽霊を食べたりするような友達というか。超りんについていったあのトモダチは戦局を引っくり返したんだろうなー(笑)
 
それはともかく、
現在のフェイトの親玉に相当する存在は造物主である可能性が極めて高い。それならば、魔法世界を極大リライトなどで「えいえんは あるよ」ってやってしまうのは2600年を越えて果たされる悲願か何かではないのか? それとも永遠にも等しい時間の後ではどうでもいい些事になってしまったのか。作戦はフェイトに任せて、自分は魔界に居る事情も考えなければならない。その上で次善解として極大リライトを選択した事情を考えなければならないのではないだろうか。
それこそ、「旧世界への侵攻」を始められない何らかの事情があるのかもしれないわけだから。
 
 
誤記 後記
まとまってないけど、吐き出せるものは出したかな。出力後にまとめようとする悪癖はどぎゃんせんといかんのかもしれんけども、まぁ、いいっしょ。へろへろりーん。つづくかどうか微妙ですが、千雨に、千雨に触れたいっ(笑)
 
 

*1:別に木星でもいいけどね