雑記(シュッとする大作戦)

 
毎度の馬鹿馬鹿しい話を。
 

参照→ http://www.mitsue.co.jp/case/concept/02.html
 
ネギま!は、レイトマジョリティ対策として、女性向け要素を意図的に高めていくべき時期に来ている、という仮説を立ててみる。
 
漫画を読む層の最大値として「ワンピースの売上げ」を想定し、その差を埋めていくには、つまりネギま!が今後、どういう方向にシフトしていくべきか?という風に考えてみたい。
 
まずワンピースは60巻近く発売していて、現在はレイトマジョリティ〜ラガードに対するアクセスを行っているのだと仮定する。これに対してネギま!は約30巻でアーリーマジョリティがほぼ出尽くしていて、今後はレイトマジョリティが主戦場になっていくと仮定している。
 
まずラブひな時代からの顧客やネギま!の新しい仕掛け(31人ヒロインとか)に素早く反応していたイノベーター層が最初に集まった。以後、アニメ化などのメディアミックス展開を通じて、オピニオンリーダー層を大きく取り込むことに成功している。ネットでのコミュニティ形成が早い段階から大きく作られた理由は、ネット上で活発に活動するオピニオンリーダー層が大きかったと考えられる。
 
学際編 終了 → 魔法世界編 開始は、バトル化という路線変更を伴うことになった。ここで潜在的に行われていたのは、アーリーマジョリティ層に対するアクセスであり、これは実際のところかなり的確な狙いであったと考えられる。問題はイノベーター層やオピニオンリーダー層が大きく削られている可能性で、これは時間経過による自然な脱落を考慮したとしても、ケアに掛けていたことも考えておかなければならない。ここ数年、ネギま!のネット界隈での元気の無さの理由は、つまりオピニオンリーダー層の脱落にあると説明できる。
 
前提の話として、購入動機となる要素は一定ではない。ワンピースとネギまでは、その作風の違いから、レイトマジョリティ層やラガード層の構成は当然に変化しうる。これらの層には、漫画は好きだけれども、ネギま!はあまり好きではない(積極的に読みたいとまでは思っていない)という傾向の人間が集まっていると考えられる。ワンピースであれば、女性が抵抗を感じる理由が薄いかもしれないが、ネギま!の場合にはエッチな表現が障壁となり、レイトマジョリティ層へ追いやってしまっている可能性がある。
 
 
ここまでが尤もらしく見てきたようなことを適当に並べた仮説となっている。データ類を集める気が無いので(というか入手できんのか?)どうしてこうなった!状態でお送りしております。
 
 
んー、で、どうしよう?(笑)
 
●ツーマンセル方式
よって、今後は女性に対する参入障壁を下げる戦略を実施していくべきであろう。具体的な方法は編集部がやるべきなので、蓄積のない私はスルーさせていただく。ここでは作品に対してのみ言及していこう。
 
女性キャラが圧倒的に多すぎるので、この状況を打開することは不可能だと諦めることから始めたいと思う。ネギに恋するキャラもたぶんこれ以上は増やせないし、少なくとも増やしにくいと考えられる。その最大の理由は、代案的な救済策が作れないことに起因している。男性キャラを増やさない限り、ネギとくっ付かないキャラは指をくわえて見ているしかなくなる。みんな仲良くハーレムエンドにするのは男性側から見ればそれもアリかもしれないがレイトマジョリティ層に対してアクセスして行こうという今後の課題からすれば愚策もいい所であろう。女性も様々なキャラに感情移入し、物語を楽しむ機会を得るのだ。そのキャラがネギに恋しているのであれば、成就して欲しいと考えるようになる。これに対して脇役キャラだから無理〜という諦めを押し付けるのでは戦略もへったくれもない。よってここに代案を用意する必要がある。
 
ここでの解決策は、クラスメイトを2人1組にして、男性役と女性役の要素を強めていくことだと考えられる。
 
クラスメイトの半分のキャラに中性的なカッコ良さを付与、または強調し、コンビを組んだ女性キャラとの関係を基本としてクローズ(閉じ)させ、バトルでの基本的な単位にもする。このせつの場合は、当然に刹那が男性役、木乃香が女性役になる。そしてツーマンセル×2組で行動すれば、当然フォーマンセルになるのだから、前衛同士の会話、後衛同士の会話などの組合せにも対応できる。
 
最近の刹那・楓・隊長って、性格がおばさん化してないだろうか?
戦闘系のキャラは次元の違う強さを誇るので、ツーマンセル化を進めた場合には、後衛キャラ(女役)から見て、憧れを抱かせることが必要になっていく。間抜けで愛嬌があるのは構わないが、戦いの場になれば頼れる前衛になるのだ。断じて、おばさんをやっている場合では無い。
 
つまり、ネギだけではなく、四天王もマルチプルに部隊の核として機能させるのだ。特に楓や龍宮は特定のパートナーを必要としないだろう。刹那だけは最重要の仕事を優先してもらうことになるが。
 
 
[組合せの核になるキャラ]
ネギ・小太郎・楓・龍宮・古菲・パル
 
[前衛−後衛]
刹那−木乃香
明日菜−いいんちょ
夕映−のどか
ゆーな−まき絵(前・前の組合せ)
アキラ−亜子
さよ−朝倉
風香−史伽(前前も後後も可能?)
 
美空−ココネ
超−ハカセ
エヴァ茶々丸
 
釘宮・柿崎・桜子(スリーマンセル?)
 
[非戦闘員]
千雨・夏美・千鶴・五月
 
茶々丸とパルがかなり流動的。コタが夏美と組むパターンだと、正直、コタの戦力が死んでいる。
 
 
この案の基本的なメリットは、作品の基本構造を大きく壊さずに済むこと。男性キャラを出しまくって、それぞれのキャラが男性パートナーと仮契約する仕組みになるとキャラ数としても話の展開にしても滅茶苦茶なことになる。その点、既存の女性キャラに感情移入させるようにすれば、宝塚的な意味でも安全な陶酔を誘うことが可能になる。レズ的な要素というよりは、友情の延長線、女子高らしさという方向で都合よく解釈して貰える要素も期待できる。
デメリットは、思いつきで適当に書いちゃっているので、まともな理屈になってないこと。作者からみたコストを計算していない点などなど。所詮妄想の類いだし(苦笑)
 
 
イノベーター・オピニオンリーダー層を呼び戻すこと、ラガード層を取り込む長期的な戦略からも、「クールさ」を取り戻していかなければならない。再クール化戦略も長期的に構想を練っていかなければならないが、とりあえずは目の前の課題に取り組むべきだろう。
 
 
要するに、中性的なカッコ良さで「シュッ」とさせないといけないって話、でした。