感想:ドラマCDアンケについて

 
誰が読むんだこんな長文? なALN日記4/24の話題に関して。
 
「現状を把握すること」と「行動の指針を見出す」ことは別だと思われ。
ある意味で、現状は既に見出された。そういうデータが並んでいるわけだから、これをどう考えるか?ではなく、どう利用するか?という風に考えないとあんまり意味はないんだと思うけど。
 
 
とりあえずデータを素直に読んでみようか。(俺ほど素直な人間もそういないだろうし。うむ。)
 
01巻と29巻の初版40万部は、ほとんど意味がない数字じゃなかろうか。それは編集だか営業だかが決めた数字じゃないかな。いわば「講談社ネギま!に対する評価」だと考えないといけないような?
 
私がネギまを読み始めたの9巻に収録された80時間目、2005年7号から。
初版を買っているのが08巻からで、バトルが本格化する(学祭武道会とか)直前から参加したことになる。
 
01:03/07/17(1)−04/12/08(5)
02:03/08/12(1)−04/12/08(5)
03:03/11/17(1)−04/12/08(3)
04:04/01/16(1)−04/12/08(3)
05:04/04/16(1)−04/12/08(2)
06:04/06/17(1)−04/12/08(2)
07:04/09/17(1)−04/12/08(2)
08:04/11/17(1)
09:05/02/17(1)
 
この数字の並びは、巻数、初版の発行年月日、私がもっている分の発行年月日になっている。どうみても明らかなように、私が本屋で買っているのは2004/12/08に新しく刷られたヤツなわけだ。80時間目のことを考えれば、たぶん8巻まで纏めて買っていることになるんだろう。自分語り、乙と。
…………だから少なくとも、本屋に初版本とかは完全に無い状態になっていて、綺麗に04/12/08刷を入手しているわけだな。
 
次に予想としては、03巻辺りでおおまかな購買数を把握して、初版部数とかを調整したんじゃないか、だとか。05巻〜07巻の2刷までに掛かる時間とかがちょっと怖いものを孕んでいる気がしないでもないけど、まぁいいとしよう。
 
01巻の40万部はラブひなを前提として、恐る恐る、もしくはこのぐらいだろうという辺りの数字かな。赤松ブランド。29巻の方は捌けている数からデータに基いて、だと思われ。だからネギま!に対して信用できる数字になっているのは29巻側だけだろう。例えば07巻の数字を考えると、発売から3ヶ月以内に買うであろう予想人数のみの数字…………などと言いたいとこだけど、本屋側の事情を勘案して無難に捌けるぐらいの数、じゃないのかなぁ。そこは「買う読者数」ではなく「本屋が在庫にできそうな部数」だと思われ。また05〜07巻の様に12月に計画的に増刷している痕跡が見られることからも、初版の数に必要以上の意味を見出すのはどうかと思う。
 
まぁ、初版60万部だとかの時期もあったみたいだから、講談社側がネギまをパワーダウンしていると評価しているのは間違いなさそう。
 
ネットを数秒弄くって出てくる程度の情報精度だけど、21巻ごろの累計が1200万部。累計無視して21冊で割れば、1巻あたり57万冊になる。ちなみに書店数の推移も調べてみると、2003年 19,179店なのが、2009年では15,482店となっていて、7年で−4000店。毎年の新規出店が約380に対して閉店が約1000店といった具合で、約600店づつ減ってってる。んー、大目に見積もって1万店全てにネギまの在庫があるとして、21巻までの1200万部の内 少なくとも20〜万部は在庫ってことになるのかもしれない。1冊あたりの実売はそれでも50万は軽くありそうな気がして来たけど。
 
……これってもしかして、目指せ累計1億冊!みたいな話なのかな?(笑) とりあえず半分の5000万冊を目標にするとか?(今が何万冊なのかしらないけど)有効な数字として使えそうなのは、10刷してたら-1して、9刷までの合計とかじゃないのかな。増刷が決まる程度には在庫が捌けているわけだし。
 
 
それから、直筆アンケート葉書を出したのは、ドラマCD付きの限定版を買い、且つ、はがきを出した人間に限られる。よって、セグメント情報としては2000円程度のグッズを購入する層の「5割弱が二十歳未満だ」、という結果になる。……何を言ってるのか自分でもわかんねーなぁ(笑)
 
ちなみにマーケット・セグメントで割る時の基本は「年齢・性別・収入」で、などと言われているらしい。(本職が分析しろよ)
 
これはいわゆるコア層を形成しているのが若年層であるという結果に近しい指標なのであって、別段、近年のメイン読者層が若返りを示しているとは限らない。でもまぁ、全体の傾向を統計的に考えたら大体そういう風になるんだろうね。コア層の半分がハタチ以下って…………おにいさんショックなんですけど(笑) 半分かぁ。
 
メモ:ドラマCDの予約数は5万3千(日記 3/13)
アンケートの回収率は不明。古参のファンは面倒臭くなって出してなかったりして(笑) ………………m(_ _)m (←えっ?)
 
それに男女比を先生が出してこないのが不思議。それほど変化していないって、元の比率が分からないんですけど(笑)
 
アニメが8万いった時から見ると、3万近く予約数がダウンしている。ドラマCDだからコア層が脱落したのだろうか? でも若年層の方が粘り強いという想定の方が怪しいか。少なくともこの3万という数字はカードのコンプリートに興味は無いってことにはなるんだろうね。こういうことを書くと、5万人を少数視したイジメが発動しそうで怖いんだけど。何が最大多数の幸福じゃー! 俺が幸せになれるかどうかが問題なんじゃー! (←これが意外と重要なのよ実際。他人を言い訳に使う胡散臭さとセットになるんだぜ)
 
ここで問題視するべきなのは、販売戦略を若年層向けのものにシフトする圧力が出てきている可能性、かな。薄利多売系の低額商品を使って、原作マンガにしか興味がないと思われる一般層がどこまでなら動くか?っていう実験が必要かもしれない。んー、仮契約カード売った時って500円儲け無しで10万セットだったっけ?
 
そもそもの可能性として一般層がハタチ前後?からマンガ離れする傾向の有無だとかも考慮したり検証できればいいんだけど。少年マンガの一般読者の大半が「実は未成年」って可能性は無いのかな? この辺りは比較するデータがないと、ネギま!だけの特異な現象として考察しがちになる様な?
大卒以降もマンガ離れしなければコア層(という言い方はマジで嫌いなのだけど、ここでは多少高くてもお金を出す層のこと)になっていくのかもしれないわけだし。コア化しなくても、あっちこっちの本をグチャグチャになるぐらい買いあさる層もいるのだけどね。(そういう人はグッズは買わない)
 
若年化の利点を考えていくのであれば、作品の息を長くした方がいいってことになりそうなもんだけど。ハタチ以下で収入の無い連中のお小遣いを搾取するよりも、大人になるのを待ってガツンと貰うものを貰う、ぐらいの勢いとか(笑) まぁ、そこは置いておくにしても、このまま若年層が増え続ける傾向が続くなら、長く続けた方がいいことになりそうなのだけど。何しろ今の12歳が18歳になるまで6年掛かるから24冊分。60冊は多すぎるから55巻ぐらいで綺麗にまとめる方向で(笑)
 
 
少子化のことを考えると、若年層のオタク化が勢いを増して来ていることになるのかもしれないけれど、個人的にはマンガ等のサブカルの非オタク化、一般化の圧力に拠るものだろうなーとか思うところ。情報のネット依存率が高くなるにつれて、サブカルに重心が移動するあたりの効果じゃないかと。ネットは半歩踏み外すとオタク情報ばっかになるし。ゲームをやったことのない意味での情弱は女の子の間でも減っているみたいだしね。
 
 
でもまぁ、比較の考察対象としてのワンピースなんかは「泣ける」っていう免罪符があるからなぁ。その意味ではネギま!は「えっちぃのは不潔です!」っていう心理防壁があるわけで(笑)
少なくとも10年前までは一般人がマンガを読むことに対する免罪符が必要だったから、みんな自分が一般人であることを堅持しつつ、ワンピを読むために免罪符として「泣ける」を口にしていた。大きくマンガを成功させるには、一般人の取り込みが欠かせないし、一般人の取り込みをする場合には、何らかの心理的な抵抗を下げる仕組みや免罪符を組み込んでおく必要がある。(そんな事を言い始めたら、のだめ とかも考えないといけない気がするけど、まぁそこまではいいや。でもあれ、ファンタジー抜きのサクセスストーリーだしなぁ。)
 
「泣ける」ってのは、いわゆる「感動」ってヤツなわけで、物語を読む理由そのもの、というか。まぁ「感動させたい!」みたいな言い方を作者側がするのはどうしてもキショくなる部分はあるんだけどね。感動するかどうかは、読者側の問題だし。作者が「私が大衆の感情を操作しています!」とか言っちゃうのはNGだもんね。
このサイトで私が「感動」と言っている場合、高い確率でドラッガーを意識してたり(苦笑) 感動 → インプレッション・エモーションだとかってつなげると、裏でこそこそ考えているヤツと繋がってくるんだけど以下略。
 
もう少しアホ臭い話としては、レストランなんかでは出店したときに芸能人とかセレブに無料券を送って自腹でサクラ作戦するって話があるそうな。宣伝費としては料理にかかるコストぐらいで済むし、来店しているとイメージが良くなる効果も期待できる。
ジャニーズでも寮かなんかに住んでる売れてない連中だとかに講談社側からマンガをプレゼントする作戦なんかも考えられる。コミックスのコスト分しか金が掛からないから、宣伝費としても小さくて済むわけで。ドラマ化することも増えていたから、事前に情報を与える意味とかも作れそうなんだけどね。一般人に情報を発信する連中に対して事前にサービスしておくのは一つの方法なんじゃなかろうか。はじめの一歩を今から全部買うのはジャニタレとしてもシンドイっしょ。回し読みさせたっていいじゃん。AKB48は露出増えて来ているけど、アクセスしそうな層が微妙、かな?(笑)
でも、こんな話は作者がやるような話じゃないもんねぇ。だれぞファンな人に読んでください!みたいに自分の作品を送るとか?…………(そんなことする必要があるとも思えない)
 
 
あー、もう面倒くさいからこんなぐらいでいいや。
 
●まとめ
40万部→講談社の評価
若年化→高い商品はNGになっちゃうかもね?
 
・今後の方針……
いや、普通に先生の行きたい方向に逝くだけだし。そもそも「傾向に従った結果」じゃないもの。バトルに舵きりするって宣言して、その結果が出たってだけなのだから、別の方向に舵を切ればまた別の結果が出てくるだけでしょ。女性向けが上手にこなせるなら、そういう結果が出るだけのことじゃないの?
 
作品的な制約を考えると、ネギ自身の成長は(ラカンやフェイトと戦っている以上)どうしても頭打ちになって来ちゃうから、今のままだと2学期編はクラスメイトの成長をメインでやらないといけなくなってしまう。でも、それだとかなり過激なバトル化・成長路線に持ち込まないと、バトル目当ての若年層にはウケが悪くなると思う。主人公に人気があるのはいい事だけど、そこがネックになるから、魔獣化している現在の展開はテストケースとしても重要かなーとか思ったりもする。
 
いま、ちょうどペトロニウスさんがオススメしている魔王と勇者のラブラブ話(ちょい嘘)がそういう系統に読めるのがあるんだけど、それなら「ラブひな」だって、景太郎がいなくなった時期があるんだよね。ラブひなは、別にバトル漫画じゃなかったから、今のネギま!とは根本的に状況が違ってしまう。本当にはどうなるかなんて分からないよなー。(まぁ、アホが「けいおん!化した」とか言うのだけは目に見えているんだけど)
 
個人の戦闘力が十分に高まった場合、その上の段階として、戦略的な強さ、つまり政治やら軍隊の方向に舵を切ることも考えられる。その場合はクルト・ゲーデルとやりあうことになるから、たびたび魔法世界へ行くことになるだろうね。出張としてネギが居ない状態で、修行しながら、クラスメイトの成長物語にする展開……だとか? ネギを絡ませた恋愛的なちょっとえっちぃハプニングが作れないのは、さすがに作風的に問題あり?
 
本気でやるなら、クラスメイト向けに新しいガジェットも必要だろうし、次の冒険はちょっとハードなことになりそうな感じ。女性向けにシュッとさせないといけないんだろうけどー、まぁ、とりあえず目の前の連載に集中していただくほかないんじゃないかと。