雑記

 
完全にグチです。
 
話題の魔王と勇者の話なのですが、ツイッターの方で作者を巻き込んで書籍化だのの議論がされています。(現在進行形) 『リンダキューブ』や『俺屍』の桝田省治さんが動いたのが切っ掛けだった様子。チラチラ覗いてはいたけど、発言はしてません。
 
正直、作者スルーで議論を走らせちゃっててゾッとしたんよ。祭りだから許される(ハズ)!の感覚なんざ外野からみたら完全に暴走だし。まぁ、「人の意思が集まる時」なんかはこんなもんなんだろうけど、だからこそ作者の態度は賞賛に値するものでもあるんだけどね。
 
そこが桝田さんは物足りないような感じだった(苦笑) いわゆるボディーガードの苦悩というか。守られる自覚の無い人を守るのは無理だ、ってヤツ。前提の価値観として「これで君の作品は売れるんだ、成功するんだよ、凄く幸運なんだよ!」っていうのがツイートから感じられた。頑張って動いているみたいだったし強烈なパワーで牽引していた。強いエネルギーと同等の反応が返ってこないと物足りなく感じるものだし、「なんだコイツやる気ねぇのか?」とだって思っちゃったかもしれない。反応が弱いと損した気分になるというか。
 
実際のトコは作品が作者の手を離れちゃっているわけで、作者本人が強く主張すると、自由に発言できなくなっちゃうのだろうね。人の間で回っていかなくなっちゃうのかもしれない。
 
 
「何処が新しいのか?」の議論に関しては、人災だったと思っている。「新しいから、読んでみて」→「別に新しくないじゃん」だとしたら、原因作ってんの自分達じゃんとしか思えないもの。別に新しくなくてもトンでもなく面白いわけだし。特に二元論を超えているって言い方になって伝わっているのはマズいと思う。善悪を超えて共存を目指した物語を書いた全ての人達に対して失礼かもしれないぐらいだ。
 
新奇性があるんだと思うのなら厳密に議論でもして、過半数が納得するであろう水準まで持っていって、それで説得すればいい。反証の自由を認めた上で、文脈でもなんでも解説して、新奇性を主張すべきだろう。新しくないと読まない人達を騙したのでは無いことを証明するのは健全だし、誠実でもあるだろう。
 
MAGIさんが書いたのは、叙事詩型への移行の話だったわけだし、ペトロニウスさんはテンプレートに新奇性だか意義だかを見出している。だから歪な議論ばかりではないんだけどね。
 
私はネギま!のアシのまぎぃさん絡んでるから、ネギま好きは全員読め!とか思う口だったりして。例えばネギま!で言うと、学祭超戦で相手は「未来の情報」を持っていたのに、それを否定しちゃってんだよね。これ、まおゆうは未来の情報を使っている部分では違いがある……だとか。
もしかすると未来の情報を元にした対策(魔法バレ)を取ってしまうと、超りんが麻帆良にやってくるまでの歴史が観測済み(=確定)のものになってしまうのかもしれない(←勝手な解釈)。この意味で、ネギま!ネギま!で魔王×勇者とは別の厳しい戦いをやってたりするわけだけど(苦笑) いわゆる因果的な決定論の否定(未来は決まってなんかいない!)なのかもしれないんだけど、まぁ、未来に対する暗黒的な不安はどうしようもないかも(笑)
 
 
作者が金銭的に成功するのはもちろん善いことだけど、ネットのログは消されちゃうかもしれない。
結果、15万部ぐらいなら十分に売れるんじゃねーかと思ってはいても、タダで読める人と比較したら読者数は限定されてしまう可能性だってあるわけで。 読むならお早めに、といいたいところだけど、テキストを保存 ……もしくは、お金払って読むって話になっちゃうかな。
 
 
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」
http://maouyusya2828.web.fc2.com/index.html
 
 
機能よりも体験という意味では、新しい!っていう機能を説明するよりも、読んだ読書体験を語る方が効果があるらしい。んー、この話はね、1スレ分がメチャクチャ長いんだ。終わらないの。最初は、たくさん読める!って喜ぶんだ。エンタメは長い方が嬉しいからね。 面白い話なら尚のこと嬉しいんだよ。それが段々と変化してくる。例えると、山登りしてて「今は何合目だ?」って確認することがあると思うんだけど、気がつくと「今は何合目だ?」を何回も繰り返し確認している自分に気がつくことになるというか。すると、手が汗ばんで、じっとりと湿ってくる。俺は早い段階で「これは消耗戦だ」って気がついたんだけど、それが逆に不味かったかもしれない。3スレ目終わった所ぐらいでいっぺん絶望しかけたよ(笑) 夜に読んでいると、どこで止めるかの決断とかが微妙なんだ。「もう1スレいけるか?」「いや、これは考えているよりずっと長いぞ」「止めとけ」「でもちょっとだけ読み進めておくと再開が楽なんだよな」「いや、それは危険思想だろ」……って類いの脳内会話が乱れ飛ぶんだ。余りにも長いもんだから読みきるまでにちょっとした戦略的発想が必要になるかもしれない(苦笑)
最後まで読み切ると、その感動や達成感よりも「生き残ったことに対する喜び(感謝)」があったかも(過剰演出)。逐次投入で小出しにされると気がつかないで読めちゃうこともあるかもしれないけど、まとめて読みは体力との勝負だよね。
 
 
…………無論、挑む価値は充分だ。 幸運を祈る。