魔法先生ネギま! 296時間目

 
正しくつまらない話ですね。
 
んー、エロ漫画とかでも夢とか妄想でエッチなシーンがあってもあまり興奮しないタチっていうか。2次元の世界だと本番と妄想に差が無いのに、劇中の妄想だって分かるとダメですね。人間関係の変化が蓄積されないものには反応しないのかも。自分でもよくわかっちゃいないんですが。
 
 
今回のような幻想の中で迷うのって、古典ファンタジーとかアニメでもよくあるシーンなので、この展開に至ったこと自体には特に何も思いません。脱出して終わりでしょ?みたいな醒めててつまらない読み方になってしまいます。
 
文脈的には、直接にどうこうせず堕落させようと誘惑するのは「悪魔の手法」ですね。日本人はともかくワールドワイドに考えるとキリスト教圏の方々の反応がちょい心配です。
 
ザジの立場はアスナを守るガードだったと考えられ、地球や魔法世界を含めた地球圏全ての利益を守る方向で動いていると考えられます。ネギを完全なる世界の幻想で誘惑するのは、危険因子となり始めたネギを押し留めるためでしょう。
アスナの存在を知っていたから近くに居たはずで、フェイトの仲間ならサッサと引き渡してしまえばよかった。それをしないのは別に協力関係に無いってことです。だけど今回 ネギを誘惑しているとなると、ネギの行動の結果は最上級の世界の危機を招くとザジが予想していることが予想されます。魔法世界が極大リライトで消えようと関知しないのに、地球まで巻き込んで大戦争とかになったりするのはダメだと考えている。だからネギを阻止しようとするわけでしょ。
それでも理屈としては最終的にはアスナが死ぬ前に魔法世界を消すためにしかるべき場所に連れてったはずですね。アスナが事故死か何かで居なくなってしまったら全世界が危機に陥るのだから。
 
 
ここから出てくる疑問は、「1)どうやってこの幻想から脱出するのか?」「2)どうやってザジを納得させるのか?」ってことでしょうね。
 
違和感になる原因みたいなものが特に無いので脱出がちょっと難しいですね。アスナを諦めさせるためにアスナが居ない日常で幸せになってる幻術、みたいな展開が多かったりするんですけど、思いっきり出てきますし(笑)、ナギに加えてアリカまで出てきてしまった。そうなると後はネギの第一動因と言われる「雪の日の夜の悲劇」がどうなっているか?というのがありますね。
足りないものは追加されていますけど、ネギの場合は欠落自体がアイデンティティを形成しているので、「欠落」を「失ってしまう」ような場合、なんらかの矛盾が出てくるかもしれませんね。雪の日の夜自体が無かったことになっているのであれば、アーニャが母親と一緒に写っている写真か何かがメールで送られてきたりするのも面白いかもしれません。(もしくはスタンじいさんの話題がナギの口から語られたりとか)
ただ、カモが出てきていないので魔法そのものが存在していない世界、という設定かもしれません。それから肉体の無いさよちゃんには作用しないとかならさよちゃんの声で目覚めるなんてのも(実写版の展開も踏まえて)限りなく小さいけれど可能性があるかもしれませんね。
まぁ、ネギは自分のことしか考えないサドっぽいから平和な世界では満足できないんじゃないすか?(笑) MM元老院に復讐しないと気がすまないとか、その辺りが色々とネックかも。
 
 
無事に脱出できたとして、どうザジを納得させるのか?ですけど、誘惑に負けない強い意思を見せることで勝手に納得して帰ってくれるパターンも多いんですよね。その時は全世界の存亡を掛けた場面なのにその程度のことで納得しちゃっていいの?みたいな問題が出てきそう(苦笑)
 全体的には「安易な解決に逃げてはいけない」の文脈なんだよね。短絡的な快楽を選ばず、苦痛だったりとか長期的な利益になるけど、特に得られることを保証されているわけではないものを求めるってことだったり。フェイトがリライトしようとしているのも安易な解決方法なわけだし、ネギにかけられている幻術も安易な平穏であり平和な夢だったりする。何度も繰り返し、目の前にエサをチラつかせられ、でもそれを我慢できるのが人間なのだ!みたいな文化を啓蒙しようとする。そういう文脈の一部に連なる物語っていう。我慢できる子はビーチャイで、我慢できない子はプアチャイってことですな(ドラマGOLDのネタ。かなり面白いよ)
 
 
個別の話題…………
せっかくのいいんちょも妄想だしなー。千雨とは仲良くなってなさそう。モブってるカットのサービス精神には頭が下がりましたけどネ(笑)
最初の印象はチアがけっこう出てるなーでしたけど、双子とちづ姉のシーンが足りないなーに変化しました。木乃香のエプロン姿は一体形成というか、頭から足先まで神経が通っている(繋がっている)感じがして好きです。軸が通ってるのかなぁ?
 
 
今回のマガジンはエリアの騎士のシルバに残酷なぐらいオーラを感じなくて、それに比べるとナギはちょっとはマシだったとは言っても、やっぱりオーラの無さとしては似たようなものだったり(シルバはたかだかサッカー小僧だけど、ナギは世界最強の魔法戦士だから必要なオーラが質も量も全然違う)
どんだけ絵が上手くても肉体に対する理解が進まないとどうにもならないんだろうなー、と。
例えば今週のコードブレイカーなんかだと王子のケツが思いっきり横長の扁平(カニ型)になってたりする。もっというとあひるの空のキャラがガニマタなのも全部腰と足と走力とかの関係が分かってないからだったり。 そんなこと言ったってハンタですらゴンさんがああなっちゃってるぐらいだから、後は推して知るべしだったりするわけで。それでも絵を描いている人達の観察力や身体への理解力は常人のそれを遥かに上回る。そんなのじゃまったく足りないんだけど、絵が描けない人間が言ってもなーんの説得力もありゃしない(笑) 最適な構図の選択だとかまで含めたら肉体の理解だなんてどっちだって良くなっちゃうぐらい異次元のことをやっているわけだし、しょうがないんだろうけどねぇ。
それに理解が進んでも肉体レベルの表現止まりかもしれないし。オーラとかってどう描けばいいのかまでは分からないかもしれない。 基本的なことが写真付きでよくわかるオススメ書籍とか知ってたりもするけど…………いっか。 所詮はマイナーブログ。世界に与える影響など皆無ですよ。くわばらくわばら。
 
 
まとめ的には、空気イス+後光で光ってるナギ&アリカ、地味だけどスタブで椅子に座ってるカットなんかが好みですね。ちょっと亜子とアキラの位置が変わっちゃってるけど(IQの空間把握的な出題ですか?みたいなw)
今回は木乃香かな、とも思いましたが、幻想だと分かってても初々しいアリカは強いですね。幻想で充電して、辛い現実でがんばるネギくんに期待したいと思います。
 
そういえば、なぜなにネギま!が一旦最終回だとか意味がわからないんですが、おまけページのネタには困らない自信があるのか、それともそろそろネタ的に飽きるだろうから回避したのか、まさか連載が終わりそうだから?などの憶測を呼んでいて面倒臭いですねぇ。当分終わらないハズなので、あまり心配はしていないのですが、天然ジゴロ的な無自覚での話題作りですかねぇ。
 
 
カッコイイ千雨成分が足りない。