劇場版ネギま!&0巻(+ハヤテのごとく)

 
ネタバレです。そりゃあネタバレですとも。だってネタバレサイトですもの。
 
 
 
●劇場版ネギま!
というわけで、見てきました劇場版ネギま!……少々、困ったことに。
 
脚本の赤松テイストがかなり盛ってあって、そこまで悪くなかったんですよねぇ。映画の尺が問題で、ラストに敵が出てこないんですが、ギリ納得の範囲です。脚本だけみても軽く70点は超えているものだと思います。興味深い内容でした。
 
この映画版は何やら来年の春にコミックの限定版と一緒に販売されるのだとか。0巻がなければそこまで待ってもいいかもしれません。
(0巻の入手はファン的には必須ですけどね。カバー裏の形式とか合わせてあるし)
 
 
オープニングですが、魔法世界編のラスト周辺の映像がまったくのゼロだったので拍子抜けでした。唐突に卒業式前日?だとかに移行しています。造物主をネギがぶっ倒したとかカモ君が喋っているのですが、こういうのってちゃんと聞いてなくても意味が分かるように作らないとダメなんですよね。(だからダメです)
 ともかく、マンガ本編とは違って、ネギが造物主を倒して、世界を元通りにしたらしいのですね。フェイトとか父ちゃんとか何処行った?どうなった?とか一切なし。
 
そこからはネギの本契約の話に。
要するに本契約した人以外は、仮契約している間の記憶を失うって話ですね。
 
ここからは各キャラの心情を描くことで、それぞれの出番を演出していきます。
最後だからと戦闘シーンをはじめてみたり、コタ(夏美)や木乃香(刹那)はネギとは別に仮契約をしているので、たぶん平気だろうと差別化を図ってみたりしています。茶々丸や千雨なんかは記憶を保存しようと手を打ってみたり、思い出せるようにヒントを配置したりしていて、まぁ、やりそうな辺りだよな〜と思うところです。いいんちょ、明日菜、このせつは雪広家でパーティですね。ちょっと寂しそうな感じで本音を吐露するいいんちょなんかは丁寧で良かったですね。
 
後は約半数が夜這い?しに行ってしまうわけですが肝心のネギは居なかったり。
 
ネギもちゃんと決めなきゃ、選ばなきゃ!なんて言いつつ、何故かホウキで空を飛んでいるのですが、次の瞬間、火星が落ちてくるという超展開に(笑)
 
学園長を始めとする魔法先生達が待機していて、火星をどうにかするには本契約するしかない!とか言い始めます。なにやら造物主が、死んだら火星が地球に落ちてくるようにあらかじめ設定していたそうです(笑) この部分なんかは赤松先生の得意とする「前倒し展開」ですね。本契約の相手を選べ!のタイムリミットよりも前に強制的に選ばなきゃならなくなります。
 
そして、1人なんか選べないとか駄々こねるネギ君(笑) そのまま全員本契約へ。いやぁ、お約束ですよねぇ。そして何故か全員そろって魔法陣に乗っかって大気圏を突破。火星を覆う結界を相手にそれぞれが攻撃を加えていきます。でももうダメだー!となり、しかしその時現れたのは!?みたいな基本通りの展開をかまして超りん登場ですよ。31人揃ったところで、もう一度攻撃するネギたち。
結界は破壊したものの、動きの止まることのない火星。どうする、どうなる?というところで、真っ白い画面が数秒続きます。
 
そしてエンディングへ。なんと魔法世界と現実世界が合体してしまったのでしたーというさらなる超展開ですね。最後に父と母の姿が……!みたいなので〆。
 
 
作画・演出には大いに問題があるような気がしますが、脚本の基本ラインはそう間違っていません。31人の力を合わせるとか、魔法世界と現実世界を合体させるアイデアとかですね。思ったよりも赤松テイストが強くて、なるほどなぁと思ってみさせてもらいました。
 
少なくとも、雷天双壮ぐらいはしとこうよ!と思いましたが、そういうのは見せて貰えませんでした。つか、宣伝のイメージ絵が詐欺だったという罠ですよ。この部分だけで赤点言われても仕方ないという(苦笑) 私はそこまでは下げませんけどね。
 
 
なぜか、絶望先生の映像が入ったんですよね。やはりシャフトは呪いだったのか。短いフィルムのせいか演出も良かった気がしていたり。(チッ)
つーか、イラネーよ!サービスのつもりかもしれないけど、空気読めよ!ネギま!をちゃんと映像化してからやれダボが!ハゼが!
なんかこう、民主党的なうっとうしさ全開ですね。はいはい、ネタ映像、乙っていう。こんなのネタバレ回避とかで隠す必要ないよ。もうウザいだけ。
 
 
●劇場版ハヤテのごとく
 
マリアさんの薄い本が欲しいです。やっぱりねぇ、マリアさんはいいよね。同人誌欲しいです。マリアさんの同人誌いいよなぁ。映画と関係ないけどね。
 
基本ストーリーは、鉄仮面が出てきて人類を1/10にしようとしているのを、ハヤテがF91に乗り込んで阻止するっていうロボットものですね。……嘘です。
 
ネギま!と比べても、こちらの方が完成度が高いと思われます。
簡単に説明するのが難しいのですが、夏休みだから田舎へ行こう!の展開。ナギが神隠しにあって、ハヤテ達はナギの存在そのものを忘れてしまいます。で、お嬢様を思い出して、取り戻すって展開ですね。
 
田舎のさびれてつぶれた遊園地ネタって、たぶん何かがあるんですよね。ブギーポップネタでいいのかどうかは微妙。世界の敵とかって発言だけで特定していいのかどうか。
 
ハヤテ側には特に文句もなかったような。なんかあったかなぁ。マリアさんがナギの代わりにお嬢様になってたりして俺得でした。マリアさん万歳。でもこの属性はちづ姉には接続されないという謎。
 
気になったのはナギの声ですね。いわゆる「くぎみや病」の感染源の人ですが、可聴音域を超えていないか?というウザさを持った声ですよね。情報量が多いのか、インパクトは大きかったですね。時々聞き取りにくいんですけど。なんかハマりそうになる感じがありますね。
 
えっとハヤテのごとく系の人に恨みはないんでこの辺で(笑)
じゃあネギまの人には恨みがあるんか?とかのつっこみはご容赦ねがいます。
 
 
ネギま!0巻
 
結論:赤松先生にメタ的な空間を与えてはダメです。同人的な意味で面白過ぎる。
本編で勝負しましょうね。こっち行っちゃダメです。マジでダメです。
 
まったく、あずにゃんの中の人にあんな演技させる気ですか?まったくもう。
それと、柿崎はしばらく生徒会長コスでいきませう。それがいい。
やはりラカン最高ですね。千雨は眼福でございました。大きすぎないのに形が良いのがいい。中学生じゃなきゃ完璧なんですが。
 
パクティオカードは書き下ろしなんですねぇ。
アキラのカードは下半身が人魚してたんですけども、そんなフィールドで戦う予定ないくせに!とかマジで叫びたいです。ガントレットは良かったんですけどねぇ。
 
以上ってことで。