雑記(ガラ仮48巻)

 
シンフォギア見たほうがいいのだろうか?今からネット探してみようか……?
 
 
ガラスの仮面 48巻
 発売に気が付いて慌てて購入しにいったのこと。
 そんなに物語は進んでいないなぁと思ったのだけど、よく考えたら表面的にはちゃんと進んでいたという話。婚約者との関係は基本的に変わっていないのだけど、表面的にはヤババな領域にシフト。押し切られてしまう展開に見えます。
 
 書いちゃうけど、リスカですね。「一途な愛」の持つ暗い側面でもあるわけで、魂の恋人みたいな深い愛情の物語を描くのであれば、触れるべき話なのかもしれませぬ。……だから浅い恋愛の方がいいとかの話に堕してしまえば詰まらなくなるだけですが、「長い道」(こうの史代)みたいな作品もあるわけで、人の恋愛模様は多様なのもある種の真実でもあるでしょう。
 
 恋人候補の存在は、作品的には多面的な可能性を見せることに目的があるわけで、日本では一夫多妻制度は問題があるし、妾さんを囲うのも社会的に誉められたこととは言えません。少年少女をメインとした物語では、代替的に、複数の女の子とくっつきそうでくっつかない「ハーレムもの」になって行く理由、でもあるんでしょうけどね。
 
 ハーレムものってのは、西さんだか東さんだかが触れたようであんまり触れていない「ゲーム的リアリズム」っぽい話で、ゲームの場合はインタラクティブ(相互作用)であったり、複数のルート、マルチエンディングなどを作ることによって、ゲームの充実度を高めていたわけです。単純に何十時間も掛かることが満足度の証しでもあった部分があるんだと思います。
 
 サブヒロインが複数化し、現在ではメインヒロインの影が薄くなって来ていて、視聴者が自分にとってのヒロインを選ぶところまで来ています。ハルヒなら長門とかね。(私はみくるちゃん派ですが)
 男の視点主人公がいる場合、その彼がメインヒロインを決めるという動きになるけれど、けいおん!までくればその決着すら無くなるのでしょう。話がガラ仮から脱線していますが、打ち切り?喰らった「鏡の国の針栖川」でも、ヒロインをネット読者が選んでいる始末。
 
 ぶっちゃけ、ハーレムはヒロインの敗北です。
 ハーレムでチヤホヤされても、結局は魅力の無いメインヒロインを選ぶのなら、ヒーローは犠牲者みたいなもんです。読者に「絶対にあっちの子の方が可愛いのに!」とかの読後感を与えて終わるのなら、ダブルK.O.みたいなもんです。
 
 「他のキャラも十分に魅力的」だったのが、段々と「魅力の無いメインヒロインが増加」する現象に至っている。作者は読者に媚びたキャラデザインをする必要があるのか?とか思うほどですよ。単純に、圧倒的に魅力があればいいんじゃねーの?って思います。限界魅力値が低いよね。どんぐりの背比べをさせて、読者に選んで貰う戦略とかってのなら、赤松先生とかがやりそうな話ですけどね(笑)
 
 
 面白かったのは、親に読ませたら(数年前に罠にかけてハメましたw)、「ああなったら普通は嫁には出さない」と言い切ったことですね。家の恥だのの概念が垣間見えて説得力が凄かった。紫織さんの心の問題の解決を、速水真澄に委ねる形になってしまうからだと思います。それは親が大事な娘を放置することになるわけですね。そんなものはありえないと断じたみたいです。
 
 物語の筋や文脈からすれば、もちろん紫のバラの人が責任を取って……という展開なんですけどね。
 
 
 展開予想をかませると、紅天女の試演で、一真は梅の木を切り倒すのでしょう。「魂で結ばれるのが真実」であるなら、形式上の結婚などにはさほど意味がないという結論に到り易いからです。そこまでなら、ちょっと読み込んでいる読者には予想できるし、予想させている。紫織さんがこの試演、もしくは、本番を見て「魂で結ばれるのが真実」だと気が付いたとしたら、その時に彼女の動き方が変わるのかどうか?が問題になってくると思うのですよね。魂で結びついている2人を邪魔することなんて、結局は出来ないわけですから。