雑記(イース8)

 
 
イースラクリモサ オブ ダーナ(PS4)
どうなんだろ、今回……?とか思ったのが嘘のよう。大変に美しい物語でした。
イースって、アドルが100回ぐらい冒険したって設定で、まだ8なんだけども。毎回、低いレベルからやり直すことになっていて、装備品もほぼほぼ無くしてしまうっていう(苦笑)
世界の各地を冒険するから、船で遭難したりすることが多くなっちゃうのかな?っていう。そんな設定の縛りでどうやって脚本作るの?とか思わないでもないんだけど。
 
ロンバルディア号に乗り込んだアドル達は、船員として働いて路銀を節約していた。魔のセイレン島の近くを通りかかった時、クラーケン的な触手に襲われ、船は難破してしまう。ジョセフ・ジョースターは何度も飛行機事故をやらかしたけど、アドルは船を何回沈めるんだろう?とか真剣に思ってしまう。絶対に一緒の船に乗ってはいけない相手だろう。
この辺はポリゴン粗いし、縦マルチとかほんと論外だよなーって思ってた。段々気にならなくなっていくんだけどね。最初はどうしてもね。
 
お約束通り、魔のセイレン島に漂着したアドルは、前作で使っていたであろう最強の武器を失い、魔の島をウロウロするハメになる。そしてドキたちと合流しつつ「漂流村」を立ち上げることになる。ドギはそっちを受け持つので、今回は一緒に冒険することはないのだが、ドギが居てくれて本当に良かったと思うことになる。なぜならば、この漂流村がたびたびモンスターの襲撃を受けることになるからだ。漂流者をコレクションしつつ、島をマッピングして捜索を続けつつ、島の機能を拡張し、合間に迎撃戦を行なうことになる。これが基本的な物語で、島で生活しつつ、どうやって脱出するか?という話が展開していくことになる。まぁ、妥当な内容ではあるが、それだけだとやっぱり物足りない。
 
ところで、パッケージだのスタート画面だのOPだのに出てくる青い髪のオネーチャンはどうなってんの?と思っていると、だんだんと話の様相が変わっていく。古代種という恐竜なのかドラゴンなのか?みたいな敵モンスターの登場。そして過去に生きているはずのダーナとの間に関係が生まれてくる。過去のダーナの行動が、現在であるアドル達の行動に影響する。しかも自覚的にアドルに協力しようとするダーナ。こうした積極的な攻略感がなんとも心地好い。
そうして物語後半は、ダーナたちが生きたエタニア時代の顛末が中心に語られていく。大樹の秘密とラクリモサの謎。そして世界の危機。人間という種の命運は、漂流村のメンバーに託されることになる。
 
実質的に終末モノではあるんだけど、周回させていることでダイレクト感はない。進みすぎた科学文明をもてあまして、人類の種が消滅するって妄想はトレンドではあるんだろうけどね。今ならゾンビものとかもそっちと合流しているわけで。終末願望という意味では、むしろ否定的な立ち位置で描いている。
イース7は神に変わって人間が世界を律していきます!という強い物語だった。それと比べると、8は人が神に至る物語だった。
ダーナがヒロインであり、主人公なんだよね。彼女に感情移入することで、自分達の問題であると同時に、彼女を助けたいという想いとなって、あるべき形へと昇華される。また、彼女の運命の切なさがあまりにも美しかった。滅びの美などを称揚する気にはなれないが、ダーナの態度からは、弱さが微塵も感じられなくてな。それは彼女の予知能力に因るものでもあるのだろう。イース8の美しさは、ダーナの美しさでもある。そりゃもう、ラクシャが滑り台行きになる勢いで、超ヒロインだったよ。
 
残念ながら、ナイトメアでスタートしなかったのでトロコンは出来ていない。トロフィー条件知らなかったから、もういいや!でレベル上げのためにイージーに変えたけど、それでも歯応えがかなりあったとだけ言っておこう。本気でやって楽しめた。最後の迎撃戦とか王家の谷の制圧戦とか、負けるかと思ってヒヤっとしたもんなぁ(苦笑)
今は2周目に入る前に、クリア状態のデータで追加ダンジョンに入ったところ。ここでレベルを上げて、2周目のナイトメアをやる予定。宝箱全部取ったし、マップも100%、モンスターも暴魚以外は全部集めている。あとはアイテム率と、追加ダンジョンのボスと、ナイトメア以上で真エンドを取ればプラチナでトロコンだね。もうすぐガンダムVSがくるからスピードアタックみたいなノリでやることになると思う。ぜってー間に合わないだろうけど(苦笑)
 
トロコン狙いでプレイすると楽しみ方が広がるというかね。今回は各キャラで「とことん」のトロフィーがあったから、全部のキャラ(特にサハド)で何時間もプレイし続けたからすんごく大変だった(笑) 足とか遅いし。でも、上手いトロフィー条件が設定されていると、ゲームを十分に楽しむ良い指標にはなるんだよね。無茶苦茶なトロフィー条件のゲームも多いけど。俺ってば、この手のゲームは主人公でずっとプレイしたい派閥の人なんよ。感情移入の関係もあるし、本当はあんまりブレたくないんだ。まぁ、今回のゲームは弱属と一致してないとダメージさっぱり出ない仕様だからそれは無理なんだけど(苦笑) おかげさまで困ったらサハド頼みになったし。良かったと思う。
 
2周目こそ本番だ。真アドルは最初からレベルマックスで成長なんてしない。DLCのシルバーアーマー装着して(←見た目の話ね)2周目をクリアして、プラチナゲットだぜ!
 
 
過去作やってないのをやりたい気分もあるけど、そんなことより新しい冒険を期待している。