雑記(猟犬の旗)

 
 
そろそろ仁王に戻らなきゃな。義のなんちゃらまだやってない。
 
 
●猟犬の旗(芝村裕吏 著 角川 ハードカバー)
前作?らしき猟犬の国は読んでいない。……ええっと、芝村のおっちゃんの本が本気で売ってなくてなー。まさかマジオペの新シリーズ買えないとは思わんかった。クロニカは2巻だけみたけど、2巻だけ買ってどうしろと?とか思っている内に消えた。全体的に乾いた笑いしかでない。
家の近所の本屋で猟犬の旗を見て、でうれしくなったので購入してみた。本屋さんがんばれ!という気持ち。本屋のない街に住みたくないんだよ。
 
感想。
まずは1500円だけど、ハードカバーだから許した。星海社はヲタクから金を巻き上げるだけの連中だから信用してない。比較して角川は上手いと思った。単に、本を売るためのルールみたいなモンに従ってただけかもしれないと今にして思ったがな。なんでもいいや。
  
内容の感想。
大枠で言えば、いつも通りというか。佳作ラインで量産しつつ、傑作を狙っていくスタイルっていえばいいんじゃないかなぁー。物書きとしてはかなり高いレベルでまとめて来てる。取材力の高さ、構成のレベルも高い。ただ、琴線に触れるものがなんもなかったので星4つ付近になるんだけど。なんでこの内容で星4つなんだろう?と頭を傾げてしまう。でもなんだかんだ枯れた内容の組み合わせなんだよなぁー。やっぱまめたんは新しかったんだと思う。革新的っていうか。
 
内容は、「読め」で終わりにしたいんだが、スパイアクションものだね。視点主人公がどっかの外人っていう。なんか外人を脅してスパイにしたてて、日本の平和を護らせているっていう(笑) なんじゃそれ!?とは思ったけど、なんか妙にリアリティがあってなー。
 
個別の話だと、まず「若者の自動車離れ対策」な小説だってことだね。自動車メーカーの関係者はよく勉強した方がいいと思う。「空飛ぶ広報室」って作品じゃないけどさー、エンタメに(口はともかく)金を出して、文化を形作る方向に舵を切れって話ですよ。ほんとに車メインかと思うような話で、日産最強で終わった。芝村のおっちゃんにウチのこの車を走らせろ!とクレームと取材協力のごっちゃになったのを喰らわせるのがいいと思う。なんで日産なんだよ!とトヨタは文句をいうべき。
 
いや、日本のテレビドラマでさー、海外風のピストルバンバンってやるアクションってチープになっちゃって、リアリティがないんだよね。だから見る価値が作れていないっていう。こないだのクライシスとか終わってるもん。西部警察ぐらい派手にやれる時代じゃないってのもあるんだけどね。
そういう意味では、猟犬の旗はいいアクションになっている。日本を舞台にしているのに、上手く雰囲気とか空気を作れていた。リアルとのずらし方が上手いと思うんだわ。それって、演劇的空間をどうやって形成するか?って問題意識だと思うんだよね。カーチェイスで車の性能について細々と書いたのは良かったと思う。
 
トータルでみると、「外人からみた日本」の形式で、「日本の価値を再発見」となると、いわゆる「海外の反応まとめ」みたいなノリになっている(笑) 当たり前は当たり前ではない能力で形作られているのだ。娘が日本に恋をする展開なんかが妙に上手くてなー。
 
アニメだのオタク話はなしで、自動車方面に偏ってはいるものの、ハイスペックな仕上がりのスパイアクションものでした。休日の読書としてオススメしたいと思います。
 
 
・今週のフットボールネーションで動きがあった件
高岡先生が動いたっぽいんだけど、どうなんだろう。一気に天皇杯やって終わるのかと思ったら、膝や腰痛の原因について語るっぽい。これは楽しみ。足指の話題らしくてまだ油断できないけど。高岡先生の話だったらいいなー。
 
 
眠くなったので、今日はここまで。