雑記

 
なろう楽しいれす。
 
●公爵令嬢の嗜み(なろう)
読了。女性主体に移行して、ちとやりすぎな気がしないでもなかったけれど、こうやって終わらせたのかと納得。完成度高かったです。
 
異世界転移で女神様から祝福を! 〜いえ、手持ちの異能があるので結構です〜(なろう)
最強チートもので、ステータスを奪って、スキルを奪って、奴隷を信者にして、信者軍団でウマウマってやって、まるで自重しない作品。個の力か、群れの力かって対比を組み込んでいてなかなかメタでした。奴隷の上を行く信者軍団だものなー。新しいというか、ちょっと抵抗あるぐらい突き抜けている。
でもあんまり不満とかがある訳でもなくてね。アカンやろと思うのはアバターの能力ぐらいだし。奴隷契約してない相手の情報を聞き取れるとかって、それ単純に神さまだろ、みたいな。
勇者という存在にも一石を投じていて、堂々たる風貌。あとは東明がダンジョンマスターしかしてなかったとしたら、人材としてちょっともったいないかな。そのぐらいかな。
貴族トラブルを過剰に警戒・忌避していて、容赦の無い反撃をしていく(苦笑)っていう。やっていることはそれほど間違ってもいないと思うけど、理由が不明で動機付けが弱い。過剰で苛烈というか。チートな主人公が王侯貴族にへりくだるのが嫌ってことかな? いや、異世界転移ものとしてみると、貴族トラブルが起こる方が正しいんだけどね。多くの作品で、性格のいい貴族が擦り寄ってきて仲良くなるけど、そんな巧い話がそうそうあってたまるかって思うものね。
 
 
●世界最強の後衛 〜迷宮国の新人探索者〜(なろう)
どっかのサイトからマンガを何話かみて、おおっ!と思ったんだよね。マンガの戦闘がかなりシビアに描かれていたのも好感度高くて。それで原作も読んでみた。ちょっとバランス悪いかな?と思ったけれど、これはこれで面白いので。
人数が増えていく過程で、どこかに抵抗感があるんだよね。上の「異能」もそうだけど、コミュニティを小さく「閉じたい」欲求があるらしくて、どうも抵抗感があるっぽい。初期パーティーがまとめて仲間になった部分とか、作劇の都合とかもあるけど、なかなか難しいと思って。元上司と蜥蜴亜人は分かる。でもエリーとスズカも分かる。それが合体するといきなり5人っていう(苦笑)さらに幸運のミサキって辺りで抵抗があったなー。だからつまらないとか言うつもりはないんだけど、抵抗を感じるという自分の心理的な現象を大事にしたいんよ。奴隷ハーレムでも、ちょっと人数多すぎない?と思ったタイミングは確かにあった。人数キャパとでも呼べばいいのかな? そういうのの個人差もありそうだしね。
特に後衛のこの話は、戦闘を前衛職のみんなに任せる都合上、パーティーの最大人数の問題は物語のデザインとも関わってくるだろうしね。
それとこのお話の良い点のひとつは、目標設定にあると思っている。その都度、適度な目標や目的を設定しているのが読みやすさに繋がっているのではなかろうか。あとはパーティーネームを早く決めて欲しい(笑)
 
 
異世界転生に感謝を(なろう)
CMで見て、ずっと気になっていた物語なんだけど、綺麗に完結していた。それもつい先日のことみたい。魔素とダンジョンの関係で、ここのところ考察みたいなことをしていたのとほぼ同じような展開をしていてなるほどと興味深く拝見しました。
特に物語序盤は、文体?のレベルからゆっくり・丁寧で、主人公が老人だったことの説得力が増していた感じもあり、説教臭くはあったものの、居住いを正したくなるような内容でした。
無職転生もそうだけど、チートからくる傲慢をなんらかの手段で回避しなければ、品性が落ちたり、努力をやめたりしてしまう。内面が腐ってしまうとダメだって強く主張しているんだよね。傲慢を回避することで、チートの臭みを消し、強さの理由にもなってくる。
ヒロイン的にはまさかの展開だったけど、これも納得の面白さでした。