151話 告白します。

 
 
●今月のUQホルダー
九郎丸回ですな。思い出のシーンから。そういえばブラコン気味だったね。今後、そういう要素が増えるかは謎だけど。しかし、妹として扱ってるよなぁ(笑) 中性として扱うよりも、やっぱり可愛がるなら妹ってことかもしれない。胎児はもともと女性で、そこから変化して男性になるとかの話があったと思うけど、女性として育てた方が、大人になって女の子になっちゃった時に問題は小さくなる気がする。大体、この兄さまってのも、元々は男女だったわけでしょ?
 
朝の起床シーン、おっぱいないのに、胸のさらしっている?とか思わないでもないけど、女になっちゃった時に誤魔化すための装備だとしたら、なんて読者にやさしくない設定だろうか。まぁ、どうせ見せてくれるんだけど。都合よく脱げて。
ところで、刀太の起きるのがたまたまの偶然だろうけど「瞬起(しゅんき)」になっている。身体の性能が上がってくると、「瞬眠」と「瞬起」になるらしい。のび太ライクな瞬眠も凄い話だけど、瞬起は瞬起でひとつの指標になる。起きた瞬間からほぼ最大で活動できるのだとか。いや、起きた瞬間から、最大で活動「できなければならない」だとかの義務感になっちゃうと違うんだけどね。
 
「秘伝」の9月号が16日発売なの知らなくて焦ってしまった。15日に買いに行ったもんだから、売り切れたのか、置くのをやめたのかと(涙)8月号からスリープの呼吸法になっていて、不眠と熟睡の身体意識の構造が明らかにされている。詳しいことは省くけれど、睡眠用の呼吸法とはいっても特別なことはなく、上・中・下の3丹田の形成がメイン。特に不眠の構造で「中丹田の破壊」が明らかになっている関係から、胸の中丹田を形成していくことが大きな狙いになっている。中丹田を形成するには、下丹田の構造化で、熱が上がり過ぎないようにすることが大事。それにプラスして太陽との関係を改善することが必要になってくる。熱性というと、地下のマグマと太陽のエネルギーとが2大要因なのだけど、熱性を取り込むほど巨大な意識構造を作ろうとするとうまく行かない。それよりも、温泉みたいな地下マグマの影響(ガイアの意識)が強い場所に行くと、勝手に影響を受ける。このことから、周辺環境の持つ意識の強さに、人間は影響を受けるという事実から出発すると良いと思う。正直、夏の太陽を「ポカポカ」と表現するのは厳しいけれど、眠る時に太陽のエネルギーでポカポカさせるのは有効ではあると思う。昔から太陽のエネルギーを取り込んでるのは感じていたので、いろいろと一周・二周して新しいんだよね。
とはいえ、個人的にはどうしようもなくショートスリーパーなので、「生茶」をコップに半分と牛乳か飲むヨーグルトで割って飲むと、7時間半ばかり寝られるんだけどね。テアニン不足なんじゃないかと疑ってしまうよ。(粉茶は効きすぎるので、生茶で落ち着きました)
 
UQに戻ってきて、予想通りのパクティオー展開。しかし、アーティファクト用意してるのって、誰なんだろう? ダーナ的存在が、失われた希少魔法具を時空の狭間から概念的に取り出して、パクティオーの魔力で形を与えている、とかが良さそうな辺りだけど。
しかし、見せ方に工夫があってさすがやね。キリエとの間にはコンフリクトが起きて、これはちょっと残念だけど。キリエ自体が異能として強力だから要らないと判断したのかもね。まぁ、バ●ダイのプラモデル的な意味では許されないやり方だけど、オモチャのスポンサーは入ってないからね(笑)
ここでのポイントは「むぐぐ」の大きめのコマの使い方だよね。「キスしたくないわけではない」を端的に表していて、この流れから自然にこれが出来るから赤松健というか。売れる漫画化に必須の技能というか。そして同じキスしているシーンのようにみえて、キリエの目に動きを付けている。手が開いている辺りも細部まで意識が行き届いている。ただし、次の位置関係が逆になったコマでカモを見たところは、背景は皿になって間違ってはいないけど、九郎丸達は消えているけどね。
 
そして夏凛パイセンはデレずに九郎丸へ展開する。
逃げる九郎丸をキリエが追いかけて、説得する。実はこれ、ハーレム展開で、先輩妻が後輩を説得する手法だよね。ここを主人公の刀太がやらないことで、ハーレム要員をさりげなく増やすことを許容させているのだ。全てを設計しているはずの赤松先生に、「その意識があるのか?」と考えると、もはやナチュラルにキリエをここにあてがっているだけの気がする。キリエ的には犠牲者(仲間)を増やしたいという意識しかないという。不老の連中の考えることはわからなくてもいいんだけどね。ご都合主義でぜんぜんアリというか。
そしてその背後ではネギの業績まとめをはじめている刀太。短期的問題と長期的問題のように対比を繰り出して、スケール勝ちをやらせる展開。そこの悩んだ瞬間に、刀太が手を差し出すわけだ。そして冒頭の夢のくだりを持ってきて、告白シーンですよ。巧すぎる……。九郎丸の心情はハイテンション・ローテンション・そして告白→キスでハイテンションでちゃんと波になっている。こうした構成の複雑さ、複数層のやり取りを見ないと、技術力の高さが分からなくなる。
 
刀太はちょっと強引めにキスするんだけど、ここの「勢い」がなかなか難しいね。ネギとは違うタイプゆえの、衝動的な行動、かな? 九龍に気付いたのもちょっと性急さが勝っているけど、そういう意味で「俺の九郎丸」を少し回収したのかな?
あとはアーティファクトが面白いものだといいんだけど。武器タイプだとストーリー的にほとんど活躍できないんだよね(苦笑) しかし、以前におまけで付いてきた九龍のカードは伏線的な意味で回収しないのかな? 男女変身するとカードが変化するとか? 都合良過ぎるか。あのカードに写し取られる姿がイデア界における実像とかだとすれば、変化してもおかしくはないと思うんだけども。