152話 神の愛

 
●今月のUQホルダー
仮契約の話が出てきたところで、各ヒロインにフォーカスさせる方向に流れてますな。
大きな話の流れとして、この次って何するんだっけ?ってのが分からなくなっているので、一通りやったらそっちに戻る切っ掛けを絡めて展開させるのだと思われます。
 
夏凛先輩の、歪な神の恩寵とか愛とかなんですが、要するに、見事な巨乳ちゃんだから神から愛されているわけでしょ?(えっ、違うの? 違わないよね? まず間違いないよね?)いやぁ、巨乳描写にリキ入ってるもの。アレよりも大きくなってしまうと、駄肉とか駄乳とかになってしまう。許容範囲中の最大ギリギリめいいっぱいを攻めたからこその、神の恩寵、神の愛でしょう。さすが夏凛先輩。
 
2000年前の話ですが、イエス・キリストはそもそも白人だったのか?みたいな話があったんですよね。ユダその人が個人的に白人でも別に変ではないんでしょうけど。ローマよりも前の時代の、最盛期のギリシアだって、白人だったのかな?って感じですもんね。
んー、塩婆さんのローマ人の物語を読んで、ある程度、紀元前からの歴史が残っているのがわかっちゃうと、キリスト教に関わる伝承が単なる新興宗教のたぐいに感じてしまうんですよねぇ(苦笑) やっぱり、こう、記録や記憶の向こう側じゃないと、ファンタジーを感じないというか。むしろ聖書の影響で、歴史をリセットされている気がして仕方が無い。ギリシアやローマの文化や歴史が塗りつぶされてるんですよね。

しかし、NGUですか。何か仕掛けて来てる気がしますな。やはり千雨が? いや、パルって線も一応、ありえますが。人々の意識を方向付けようとするゲーム? 出てきたのが唐突だからなー、ネギが千雨の代わりに自分を差し出した可能性がどの程度あるのか。千雨はヨルダ化したことで、エヴァと同じく不死性を付与されていて、ヨルダが死なないと死ねないとかね。いや、可能性としてはまだ細すぎるんですけど、アイデアのラインとしては存在してそうな辺り。ゆっくりとでも育てていけるかどうかですね。つまらないと判断されるとバッサリ切られちゃうだろうし(笑)
 
本契約の話ですけど、ナギとラカン、ナギとクウネルと男同士でも本契約をしているはずでしょう。あれはBLって年齢じゃねーぞ!?とかツッコミたいんですが。カモだからキスになってんじゃないのかなー?
 
必要の話うんぬんだけど、キリエの方は依存の言い換えなんだよね。刀太はキリエに依存していない。
一方で長く生きているはずの夏凛先輩の方は、自分の恩寵を中心に思考していて、世界にとっての必要・不要を絶対的なものとして見てしまっている。生存権とか許可とかの話に近い。夏凛は世界に生存を許されている、のような。
必要性の問題は、最後に必ず多大な拘束を発生させます。ネギの存在は世界に必要で、それ故に、多大な義務が生じて圧殺されるに至りました。不必要性は、その意味では優しい。しかし、夏凛先輩の恩寵とでは、解釈に不都合が生じそうですね。
 
全体としてみると、唐突なNGUの登場から、暗い物語展開になってバランス良くありませんでしたが、感情の雨になっていて、不老不死の薄暗い側面を描くのは良かったと思います。やはり巨乳は作者の愛あってこそだなって思いました。