やっとこ疑問が解けましたよっと。今週は難産だった。
●夕映の成長と変化の無さ
今週の夕映って努力していますけど、特に変化がないんですよね。
夕映は人一倍努力しています。しかし、囚われのお姫様っぽいキャラなので、王子様が外から助けに来てくれるのを待っているような所がある。
今回も結果からすれば「手を差し伸べてもらう側」になってます。でも、そのことから特にに影響を受けている描写もありません。スキルが上がっても人格に影響が出ていないのですね。ふぅ、すっきり。
といっても、
記憶も無いのにネギを追い求める〜という内容なので、今回に限って言えばそれはそれでアリなのですが。
急ぎすぎの結論としては夕映も夕映自身になるのかどうかってことでしょう。ネギの方が物凄い方向へ飛んで行きつつあるし（笑）この「夕映自身になる」という圧力がマンガの中からで出てこないと夕映の物語は面白くならないと思われます。
更に言うと、記憶を失って真っ白な夕映が普段はやらないようなことをしなければ何のための記憶喪失だったのさ？ということもあります。これが魔法世界で無ければ、記憶がないと夕映がめちゃくゃ勉強してる！みたいな面白さがあったんでしょうけどね。
後はもう物語三昧さんのトコの方が詳しいから省略でいいや（笑）
●ちょっと覚書（飛ばしてください）
キャラクター漫画って、そう来たらああ動くのか、じゃあこう来たらどうだ？なるほど、ならコレはどうだ？……ということを延々とやるものかと。たぶん、常にキャラに影響を与え合うような仕組みが必要で、箱庭とかってのはそのためのものなんでしょう。箱庭が機能してないとストーリーでキャラを動かす必要があるのかも。
ネギま！はそれをクラスメイトで代用させるようになっている部分があって、その形式はｎｅｏがメインでやっている。箱庭システムの場合、本来はお題を出したら後はキャラが勝手に反応していくのを描写すればいいのに、原作はストーリー志向が強い上に情報量が多いもんだから制御しすぎると破綻するようになっていると思われ。
ん〜、この問題って、ＴＲＰＧでいうアドリブとかストーリーとかシナリオの話のような？ストーリーには脚本があるけど、シナリオには脚本がない。
ネギま！ではそれぞれのキャラが“立った”のは凄いことなんだけども、そのキャラのアドリブ進行に任せるとストーリーが破綻することになるから、キャラの動き方を一定範囲に収めるようにしていて、今その影響でキャラが動いてないことに不満が出始めている……といったことなのかも。むー、どっかのサブカル本に書いてありそうな内容でまとまったなぁ（笑）
ハンタはよりシナリオ型だけど、その分コントロールが効かなくてどうなるか分からないのかも。確かにスリリングだし、キャラとかストーリーとかが高度に両立しているように見える、でも実際にゃ休載したりすることになるのはキャラ任せだからで、負担がやたらデカイからってことなのかもしれない。するとキルアみたいなメタ認識を持つ「ゲーム攻略型」のキャラがシナリオのクリアを目的とするから話をまとめるのに便利といった意味合いが出てくる。キルアはアドリブで動くほどにシナリオをクリアしようとする、とか。
ともかく結論としては「キャラに動きがない」が現状のネギま！の問題点だと思われ。でもこれだと単に解決策はシナリオ型への移行になってしまうだろうし、それは現状では使えない。当然、負担も大きい。作業の負担を減らす場合、アウトソーシングってことになるんだろうけど……だからアシさん達からのダメ出しとかもあったりするのかも。
個人的には、なんというか、ストーリー志向の考察をしてたりするんで、個人的にはキャラの動きは二の次でもいいかなぁ〜的な状態にいるのかもしれない。とかいいつつ、ネギや千雨にはある程度動きがあるから個人的にはあまり問題視してなかったかも。うん、大分スッキリした。
（／ここまで）
●コレット
微妙に大きめの胸は勝ち組の証。
というか、罠だっ。このキャラはきっと何も考えてない！
夕映に手を差し伸べたのも、“なんとなく”に違いない。夕映の努力している姿に感化されたとかってことも見る限り無さそうだ。
例えば、やたら努力する転校生がやってきた時に、一緒に努力することができるだろうか？メンドクサイとかは論外にしても、１人で努力するより誰か相手が居た方がいいから……みたいな理由はコレットにはないだろう。かといって飛べない夕映が可哀想だからとか？まっさか、ありえない。罪悪感？そんなので一緒に勉強できるだろうか？……理由はなんとなく以外にはないだろう。
本当はそれってコレットの強さとして評価すべき部分なんだと思う。しかしこの作品においてはネギま的バカっぽさという美徳であり、多くのキャラがその枠をハミ出ることはない。いい意味で３−Ａクラス的キャラであり、悪い意味でフツーになっちまう可能性がある。
夕映が自分より凄くなっちゃっても「すごーい！」って言って終わりになってしまう可能性がとても高い。存在からして夕映に何がしかの影響を与えないといけないのに、ただの良いヤツ、ただのバカになってしまいそうだ。
夕映に追い抜かれたら「私ってダメな子」（どずーん）とかがあればいいんだけどね。で、そこを委員長犬に情けないだのバカにされて、夕映が庇って喧嘩になって最後にはみんなで仲良くなる〜ぐらいのネタが出てこないとどうにもならんのではなかろうか。
表情がコロコロ変わるところだけ見ていれば今回はコレットが主役だし、可愛いとは思うんだけど、もう一歩踏み込みが足りない。ワンちゃんのなんとも言えない魅力とかも欲しい。
●いいんちょ犬
もしくは犬いいんちょ。
くっそー、いいんちょの出番マダー？（ﾁﾝﾁﾝ）とか思ってたら、出てきちゃったよ。確かにいいんちょだったけどさぁ orz
このキャラは犬で言うと何なのだろう？いや、耳の付いている位置がコレットとは違う。犬じゃなかったりして。
●今週の千雨
今週は「あんた」の使い方と「ぬがあああっ」→「ぱた・ぐふ・・」ぐらいでしょうか。あんたの方は、要するに「おまえ」じゃないのは何で？ということですね。なんでもいいけど。
ぬがあああっの方は朝倉に弱みを握られるくらいの展開があってもいいかもしれません。ベタ杉かな。
つーか、夕映ばっかりレベルアップするなんてズルい！（笑）
最近のデスノート関係のスペシャルで、縞々ニーソって一般的にはミサミサなんだなぁと思ったり。
●時間
今回は１９日前の時点からスタートしていて、強制転移で飛ばされたのは２日前なのだから、合計で２１日経過していることになり、一番時間が進んでいるのはネギ達なのでラカンと一緒に居るのは９月３日ってことでしょう。
気になるのは時間経過の表現でカレンダーらしきものがめくれていく描写。これが素直に８月の１８〜２４日までの１週間を示しているのであれば夕映の時間はまだ戻り切っていないことを示しているはずです。２週間かけて箒で浮かべるようになるところまで来たわけで、９月３日までにどこまで成長できるか。
しかしこの昭和のにおいのするカレンダーって見かけなくなったような。木の柱にピッタリくるっていうか。……海外にも通じるのかな？
●もっと知識を……
JAM ProjectのSKILLのごとくMOTTO！ MOTTO！！と叫びたくなったり。
今月のカペタが「知識はいらない」みたいなことを言ってたりするわけで。
成長しようとしてる時に知識無しみたいな状況に耐えるのはしんどいですよね（笑）
ネギまの方は「知識も、力も」と正しいことを言っているように見えるけれど、言葉であれ知識であれ、本来は実感から生まれてくるものでなきゃどこか薄っぺらいものになってしまう。その実感ってヤツがもったいぶった言い回しで使われるところの「身体性」だと思うんですけどね。
●闇の魔法
で、その実感だとかを問題にしているのがネギの方ということに。
だけど闇の魔法って（笑）……えっと、桜ルートだかレザード・ヴァレス？
咸卦法は無になることがポイントになっていて、
闇の魔法は負の感情が鍵を握っているわけですね。
そんでネギはどこか表情に影ができて、それがまたクールに見える、と。
そんなことより、間に合うのかコレ？（笑）
●独立学術都市アリアドネー
独立を守るために有能な人材を多方面に提供しているのではなかろうか。留学してくる人間を受け入れることで人質として機能する部分もあるかもしれない。
さて、情報が集中してくることをどういう形で利用しているのだろう。
でも本編には関係ないかもね。
コレットの所属する魔法騎士団候補生の授業というものが、ラカンの示した100から300へ至るのステップになっているのだろう。魔法学校卒業レベル（100）で雷の暴風を覚えたネギって禁呪書庫の出入りも含めて犯罪者だよなーと改めて思ったり。
すると誰かに弟子入りして高度な呪文を教わったり、コレットのように続けて学校に行くかってことになるんだろう。四音階の組鈴だとか悠久の風に下っ端として参加する道もあるかな。この世界で腕を磨くのは中々しんどい作業のように思える。
ついでに学校嫌いのナギがのし上がって行く過程では知識を頼みに出来ないという点で、物凄いハンデがあったことになる。とりあえず実戦派なんだろうけど。
●細かいところ
・先生のメガネと唇
メガネのデザインはマンガだと正面から見ると眉毛が繋がってみえるけど、いいんじゃなかろうか。錯覚でタレ目に見えたりするし。
唇の方は描き方のこと。ドネットさんの描き方に影響があるのかどうかチェックしたい。
つまりマンガのキャラって現実の女優以上に照明あてまくりなのかも（笑）
・人気がでるのは、きっとこの子
前髪がフワフワな髪質でポニーテールのキャラを希望（←なのは）
・今週のラカン
最後のページが特にいい顔してやがる。
