雑記(クロボン)

 
長谷川裕一先生のクロスボーンガンダムが再販になっているっぽいので。
 
アレは全力で否定されるべきダメ作品なのです。もはや悪夢ですね。
これを否定できるかどうか。ガノタとしての試金石と言ってもいいぐらいです。
 
 
長谷川先生、ガンダムに関しては、全くと言っていいほど分かっていない。
シーブックにケチを付けるなどと、このセカイで最もやっては行けない事をしてしまっているのですよ。もはや特S級戦犯ですね。ガノタ界の地獄に落ちるのは確定です。
 
しかし、まぁ、難しい問題なのは、マンガ家としての実力は確かだったりする点にあります。トビアの話だったらアレで文句なしなんですよ。だけど、シーブックを使っちゃダメだった。しかも困ったとこに最初の設定回りに御大が口出ししているらしき点が見受けられ、後半はどうもメディアの違いに気が付いたのか、自由にやらせていたみたいなのですが、放置感バリバリのコメントが載っています。〆るところだけ〆て自分の責任は果たしたってとこだと思うんですけどねぇ。いい仕事には成らなかったのですよ。
 
更に厄介なのは、御大のお墨付きとして出版社側が宣伝文句にしちゃっている点です。そりゃ、準公式みたいな扱いの方が売れますからね。…………でも、ガンダムを分かってない人がこんなにいるのかと思うと。はぁぁぁぁぁぁ〜。
 
 
この事でガンダムはアニメでしか表現されえないものかも知れないとすら思った程です。マンガにはマンガの文脈というか、展開のさせ方があるので、マンガの展開で描いたらガンダムには成らなかった、ってのがクロボンという作品なのです。
 
しかし、その仮説もオリジンが始まったことで怪しくなってしまいました。まだ読んでいないけど、一度はオリジンをがっつりやっつけないといけませんよねぇ。ガンダムをマンガベースで表現するには、安彦先生を研究すればいい、のかもしれないわけですから、宝の山かもしれません。
 
 
クロボンですけども、少なくとも一点だけダメな点があって、セシリーをNTとして描かなかったことです。これだけで赤点確定ですね。最初の内に1シーンだけそれっぽい描写があってお終いでした。分かって無さ過ぎる…………。ポジション的にはララァの再来なんですよ? 単なる綺麗なおねーちゃんにしてどうすんだよっていう。
 
実はセシリーの性格ってカミーユ辺りのキチガイNTを踏襲してたりするんですよ。従来のNTっぽさを女性のセシリーにやらせておいて、シーブックは常識人っぽく描いているのがF91だったのです。シーブックが常識人なのは、幻魔大戦しちゃったNTモンスター大会を終わらせるためですしね。たがら本当ならちょっとした勘の良さぐらいで誰よりも強いって展開になるはずだった。この辺りを分かっていない人が描くのには、続編としてハードルが高すぎたってのは有るんですけども。
 
まぁ、御大がアニメ作ってもメチャクチャになった可能性の方が高いので……。
安易に大破壊エンドを賛美しちゃう分かってる風の識者が大勢いるのがヲタク世界なので、だから想像におまかせしますエンドしか選択肢がなくなっちまってる部分はあるんでしょうけどね。芸術は爆発だ!ってモロ70年代の思考だろ。岡本太郎太陽の塔じゃねーか。
 
いいんです。流れは変わりませんよ。今の時期ならダイ大やF91直撃世代がネット民やってますけど、数年だったら異次元生物が主流派になるハズです。諸行無常ですかねぇ。