雑記(ギアス)

 
疲れ果てて寝てしまった。
 
●今週のギアス
ありゃ、先週分がない。でも端折ろう。
 
ロリゆかなが全てな気がするっていう、ピザに恋する少女の可憐さ。でもイメージはペットロスみたいな(笑)←鬼畜? まぁ奴隷少女だから餌付け・調教って記号だもんね。当然、そこを人間らしく扱うわけだけど、アホみたいにドレイ扱いするのなんかより遥かにエロくて、もう。
 
超合集国は笑うところ(カグヤね)っていうのもモロでいい。こういう脚本大好き。
 
ポイントはゼロvsシュナイゼルだろうね。ルルーシュは、皇帝シャルル→ナナリーを心配しているのだけど、不死化した皇帝がブリタニア陣営かどうかは視聴者の視点ではめっちゃ怪しい。
ゼロvsシュナイゼルというのは、邪魔なもの同士をぶつける意味が大きいのではなかろうか。いや、皇帝の視点ではもはや邪魔ですらないかもしれない。お約束的には、神を殺すために神になった、とか?
 
論理的な帰結として戦場が日本になること、フレイヤ(核)を握るシュナイゼル、そんなこと知らないルルーシュフレイヤを背負わされるのがスザクっていう辺りも美味しい。
各キャラの持っている情報と、脚本からの視点の違いが多層的で、ただ見ているだけでも自動的に処理している部分が気持ちいい。たとえば、不死者に対して物質の消滅はどういう効果があるのだろう?とかね。
 
映画マトリックス的な状況になりつつあるわけで、人間世界のドラマを楽しんでいる状況では、陳腐なSFに堕して終る可能性も残っている。この展開で最後まで失速しないことを祈るばかりだ。
 
 
それと、最終決戦する意味ってのは、かなり儀式的なものだね。決着っていう行為そのものが、ケジメとかの心理的な要因を含んでいるわけだ。「ばばーん!世界は統一されました!」ってヤツ。だから、ここはもう戦うしかない。
 
理屈で考えればそんなのは無駄かもしれないのだけど、人間の歴史におけるセレモニー(儀式)は必須なのであって、無駄どころではない。
 
「ゼロ、いやルルーシュ、我が息子よ!」とか言わないのは状況的に非常に正しいと思う。またそこが皇帝の魅力としても輝くわけだし、シュナイゼルに安易に味方しないことで父性(後継者選びの側面)でもあり、ラスボスとしての迫力にもなっている。
 
それにゼロというのを壊してしまうと、記号としてのゼロがマクロを代表しなくなってしまう。コアを撃破して勝ち!みたいな美味しい状況を潰すのはもったいないってのが普通の理由かな。
 
 
来週は土下座の味っぽいのだけど、超巨大な視点から超微細な視点への転換が余りにもダイナミックで萌えた。国政レベルで策を弄しようとする→C.C.に八つ当たり→スザクに頼る……って流れ。これがやりたかったのか!というぐらい。
ルルーシュだからこそ、盲点に入る考えだったという辺りの説得力をいったい何話掛けて作ったのやら。
 
 
後はシャーリーが死んだことによって、スザクの方まで追い詰められていた事をどう解釈すべきか、だね。C.C.が記憶喪失でヒロインに堕ちた?とかもあるし、何より、ララァが死ななきゃアムロとシャアは決定的に対立しなかったであろうことがポイント。
じゃあ誰がララァなの?という点で、スザクのユフィに対する感情がちょっと純粋すぎて、恋だったということに本人がたぶん気付いていない(その辺りはネギの精神状態にも近い)というのがあって、ナナリーでも代用できてしまうというのがあったりするわけだ。一期なら、ララァはユフィになってしまう。だけど二期までくると決定的にナナリーになる。
 
本来のスザクは、手段にこだわっているようでいて、実は手段にもこだわって無かったのかもしれない。今回、超大国同士の戦いになった時に、スザクにとってブリタニアにいてルルーシュと対立しなければならない理由は何かというと、ユフィのことでの恨みしかない気がするわけだ*1
 
その辺りの「日常の束縛」からスザク自身があまりにも自由すぎる感じがあって、「8年前に決めた自分の生き方」へのゆらぎ(そしてそれはシャーリーの死という「日常の束縛」で表面化した)との関係からすると、常に綱渡りしているぐらいの頼りなさであって、その中で強烈に自己を律している感じがある*2
 
結果的にナナリーを守れる立場にスザクがいるという点がよく出来ているのだと思う。さらにはいつ爆発するかわからないゴトゥーザ爆弾が状況を複雑にしていることになる。
 
最後の最後にカタルシスを作るとしたら、ルルーシュとスザクの共闘しかなくて、その相手が誰なのか?というのも面白い。冷戦しないのであればフレイヤって実はあんまり必要ないし、最後の敵として皇帝はルルーシュ単体では倒せない敵っていう扱いだとかもあるし。
 
希望的観測してしまうと世界はシュナイゼルに任せて、ルルーシュがスザクと一緒にナナリーのいる日常に戻っていく形なのだけど、そこからどの程度崩してくるのかなぁ、と(笑)

*1:ブリタニアとの無駄な負け戦をしないために父親を殺害しているわけで、ブリタニアが強大でなければスザクにとっての意味が揺らがないとおかしい。超大国間の決戦をするぐらいなら、ブリタニアを裏切って勝たせるという発想に行かなければおかしい

*2:本来、スザクにとっての日常は虐げられている日本人無くては成立しないはずのものだろう。日本人とは何か?という問いはスザクにとってド本質。彼は土地に対して贖罪しているわけではない。