雑記(オリジンのアニメ化について)

 
文脈的にはリメイク商法の流れだと思ったのですが、つらつら考えていくともうちょっと違うモノの気がしたので更新をば。
 
結論的には、「ヲタク基盤のリニューアル」的な意味合いが強いのではないかと。
 
オタクも時間と共に世代交代、もしくは新世代が台頭してきます。個人的な例を出してしまうとですね、今の時期は「ダイ大」とか「F91」を見ている人がネットやっているわけですが、もうしばらくすると例えば「ARMS」を読んだ人達の時代になるかもしれないわけですよ。つーか「ダイ大」「F91」を挙げている段階でその手の淘汰が働いて、もう少し前の作品を無視している人としての私がここにいるわけですけどね?(笑)
 
同様の論理で、1stガンダムを実際には見たことの無い「新世代」の人々が現れているはずです。その当たりを補間しているのがGジェネだったりするやもしれないのはいいとして、平成ガンダムのていたらく、と言ってしまうのは老害的発言ではありますが、「ガンダム産業」とやらを根底的に支えるものとして1stガンダムは遠いものになってしまっているのではないでしょうか。
 
そんな状態で今度のオリジンのアニメ化の話です。リメイク商法だと思うのが正常ってもんですけどねぇ。
 
 
でもこれ、結果を想像するとヲタク基盤の再強化であり、同時に聖域を犯す行為ではないかと。
 
正しいとか間違っているとかは一概に言えそうもありません。ただ、難しいでしょうね。極めて難しいのではないかと。未来を活かすために、高齢のファン層を切る選択がありえてしまう。
これも高齢化社会問題と相似をとるのかもですよねぇ。金があるファン層(例えばそれが40代のヲタク)と、日本で金を持っている老人(60〜70代とか?)とでは年齢的に差があるはずなのに構図的には近しくなってしまいます。まぁ、老人はあまりガンダムは見ないからかもですけど。
 
また声優問題もありますね。アムロやシャアの声をどうするの?に始まり、もうブライトさんはいないんだよ?とかが。もし今度のアニメ化を「基盤の再強化」だと認識するのならば、(まだ成功が約束されているわけではありませんが)面倒な問題を提示することが可能です。
オリジンによる1stリメイクに成功する場合、その後の十数年のガンダム産業の基盤となりえるわけです。この場合は若い声優を起用「すべき」でしょう。いつ死んでしまうか分からない高齢の声優を起用するのはリスクが高いのですから。
当然ながら、「一時的な成功」の極大化を望むのであれば、可能な限り元のキャストを再現する手も考慮すべきですよね。まぁ、同窓会以上のモノにはならない気もするんですけども、一時的な成功のみが次のステップに繋がる部分はありますし、これは大きいです。
Zの劇場版のキャスト変更は酷かったと恨んでいる人も多いのではないかと。フォウって、今でこそ「ゆかな」なんで、まぁ、悪くないキャスティングな気もするんですけど、やっぱりねぇ(苦笑)
 
また、AGEとぶつけるのであれば、子供ガンダム(AGE)と大人ガンダム(オリジン)がぶつかる展開になるかもしれず、それはそれで面白そうな気がしてしまうのですけども、「子供ガンダムはもう見なくてもいいや」としか思えなかったり(老害発言です、はい)
 
 
技術的に、「漫画のアニメ化」に対する蓄積的なものはあるんですかねぇ?
一時期の原作付きアニメラッシュ→全て撃沈のコースはなくなって来たものの、京アニの牙城はなかなか堅牢で、実際他社さんはオリジナルアニメでしか勝負できてないのが実情ではないかと。例外は幾つもあるんですけども、深夜帯は2〜3作品とかそのぐらいに感じてしまいます。(この辺は詳しい人がデータに基いて話をすべき分野ですね)
深夜以外(夕方とか日曜の朝とか)は作画が富樫的な下書き絵にでもならない限りそこまで酷い結果にならない雰囲気があるので、原作ありのアニメ化は昼アニメなどでそれなりに予算が付かないと成功しないってイメージですね。オリジンなら予算が付くでしょうから、夕方枠ですかね。
 
小説などから原作を引っ張ってきて、アニメで絵をつけるときに背景だのを水増しして雰囲気をアップさせるのが今どきの成功法則でしょう。次のステージ的なことも考えたりしたいトコロですけども、どっちにしろ私の本業じゃないんで知ったことじゃ(爆)
 
 
というわけで戯言でした。