雑記

 
 
●男子日本柔道
残念でした。日本柔道も死んでましたねぇ。残念です。そもそも柔道にゃ、そんなに歴史がある訳でもないんですが、「ルール化」に成功したことで、武術→武道と来て、今ではスポーツ化への乗り換えに成功したわけですね。
ルール化ってのは、要するに曖昧で殺し技の武術だったものを、一本だの技アリだの、国際ルールとして通用する水準でバシッ!と規則を決めちゃったことなんですが、その結果、世界中で競技化しーの、オリンピックでの種目になるだの、もの凄いプラスの結果を生み出したのですね。
 
世界が強くなって来たから、ではなく、単純にレベルが下がったから勝てなくなったと見るべきです。日本人の持っていた「訳の分からない技術」があって、それは世界の連中には手が届かなかったのですが、現在の日本の選手達にも伝承できなかったのでしょう(苦笑)
 
とある柔道家が道場を開こうとして、デモンストレーション(当時はそんな言葉はありませんでした)をやったのです。20人だか30人だか立たせた。その中には二十歳ぐらいの体力的にはイキの良いのも混じっていたわけですが、「はい、かかってらっしゃい」でポンポンポンと投げたり足払いしたりで簡単に投げ飛ばしてしまって、息切れもしない。後で聞いたら全日本で何位とかの人だった、とかなんとか。
 
 
日本柔道って、そういうレベルだったんですよね。
 
 
今では根本的なところで技術水準が世界と大して変わらないし、筋力ではどっこい(以下)。まぁ、勝てなくても不思議はない。
漫画とかでは柔道家は正義の味方で、空手使いは悪役でした。それは流石に決め付けが過ぎるかもしれませんが、柔道の勢いはいろいなモノに支えられていたのでしょう。ロボットモノだと柔道使いはちょっと三枚目の数合わせになってましたけどね。
 
正直「帯ギュ」とか大好きなんですけど、本質的な技術については一切、捉えられていません。もう少し、本格的な格闘系漫画とかも色々ある様ですけども、まぁ、ブームになるような動きは作れていませんよね。「エンタメであること」はとても大切なことなのです。キャプ翼の偉大さをつくづく感じるところです。
 
「認識力の無さ」は、日本が衰退する原因に成り得ると思います。認識の根本を支えているものとは、勉強できる能力ではなく、身体的なものなんですけど、やはり、どうにも厳しい展開だと思います。