雑記

 
 
●今週のベビステ
流石に痛いので書いておくのこと。
展開的にはちょっと面白い。敵の技を盗んで行くプレイスタイルは割りとアリな気もするところ。チェンジオブペースも「なっちゃんとの対戦から」だしね。
球威を求めてのジャンプショット、という話の作り方は「漫画的にみて正しい」と思う。その分だけ、元のテニスの論理が破綻しつつあるのだが、物語のために現実を歪める、のは、まぁ、作者的選択ではアリガチだし、作品によってはアリだろう。
 
単純に球威が欲しいのだったら、ライジングショットでよかったんじゃねーかと思ってしまうところはある。エアKというか、より正確にはジャックナイフをやるのにしても、岡田との対戦から貰ってくるのはどうなの?という部分は残るけどね。江川逞とか、池爽児から貰う方が良かったと思う(笑)
 
普通に考えて、空中で打ったら威力が出るのか?という問題を考えてみるべきだった。
地面に足を付けて腰を回転させて打つのと、空中で腰を回して打つのと、どっちが威力が大きいと思うのか。この程度のことが分からないんだったらスポーツ漫画なんか描くなよ!という話なんだけども、
 
スポーツ関係者も大半が理解できてないよね(苦笑)
 
  
エアKのようなジャックナイフは、BFSだと予想される。要するに「移動中攻撃」のことだ。
 
テニスの動きの大半はAFS=「移動後攻撃」で構成されている。走ってきて、停止、腰を回転させて、打つ。普通のフォアなどの大半がこの動作になる。AFS系は腰の回転運動を中心とした運動系なわけだ。
 
錦織圭のジャンプショット(ジャックナイフ)は、実際に腰なんか回転させてない。ネットをちょっと調べても分かることだけど、打つ時に身体を反対方向に開いていく。これは反作用の関係だろう。つまり、腰の回転運動成分なんか使ってないんだよ。
 
BFS系は、前進の移動速度に手打ちの威力を加える運動系。足は移動に使っているなどの事情から使えないんだよ。走ってたら腰の回転運動もできないよ。ジャンプショットで言えば、足が浮いちゃっているから足の力が使えないわけだ。
 
何でBFS系の動きが出てくるか?というと、打つまでのタイミングが早いからだろう。AFS系競技としてのテニスで、BFS的な動作を混ぜようとしたら跳びあがるしかなかった、というのが真相だと思う。AFSは停止してから回転運動を始めるから遅いんだ。BFSなら移動力をそのまま威力に加えるから、手打ちになるけど速度が生まれる。しかも打つ動作自体を早くできる。
 
もっと色々あるんだけど、書いてもどうにもならないしなぁ。