魔法先生ネギま! 241時間目−2

 
●ネギのアーティファクト
さて、問題なのはネギのアーティファクトか。
 
デメリットは従者の存在価値が薄れたこと。。。
メリットは、これはこれで面白いということや、今後はクラスメイトを従者にしても危険に巻き込むことになりにくいことから全員との仮契約への道が拓けたかもしれないという点。
 
マンチキン対策は、マンチキンできないように最初から設定しておくっていうのが正しい対処法だ。ルールを最大限に利用するのは正しい態度だと言えるし、個人的には裏技まで発見して使いこなすぐらいが丁度良い態度だと思う。例えばナルトの場合、影分身に関してはもう反則的な活用をしているけれど、仙術チャクラは2人までとかの制限を作っていることで新しいゲームルールが出来ている。要するに、設定の段階でマンチキン対策が必要ってことだ。
 
 
ネギのアーティファクトは従者の存在意義を破壊する。
特にのどかが問題だ。もはやネギがいどのえにっきを使えるのだから、彼女はその「勇気」という資質を発揮することもなく、どこかに隠しておけば良いということになってしまった。しかも、のどかは「アーティファクト使い」として魔法具を揃える方向で戦力を高めてきており、肝心のアーティファクトを奪うという最悪の結果になってしまっている。
 
もちろん拳闘大会限定なのは分かっているが、ネギのアーティファクトを拳闘大会のみ限定にしておかなければならない理由はテオドラ側の問題であって、ネギの側の問題ではない。……ネギからしてもこのアーティファクトを使わないわけにいかないだろう。味方を護ることに使えるこんな便利なアイテムをわざわざ使わないでおく理由がない。生徒を危険にさらしておく事を嫌うネギの性格から考えても、これは非常に都合のいい(都合の良すぎる)アイテムだ。のどかがフェイトに永久石化されそうになったことを忘れて脳天気にしているのは、流石に恥ずかしい態度だろう。
 
またこのことは他のクラスメイトと仮契約する障害を取り除く働きもする。当然、生徒は道具のための存在などではないが、危険だから巻き込みたくないという理屈が弱くなってしまったのは間違いない。ネギのアーティファクトによって危険は最小におさえられる。今後はネギが自分のアーティファクトを使わないことで仲間達を危険に放置したと感じられる描写があるたびに、単純な考えの足りなさや気配りや優しさの欠如が鼻に付くようになってくるだろう。
 
ただしネギと仮契約できる条件の持ち主というのが限定されてしまうのだとしたら、単純に相手がいないことによってネギのアーティファクトはしばらく使えない状態になることも考えられる。
 
その他
・アベアットで手帳に戻った→複数のアーティファクトは同時に使用できない?
・本物を使っている→従者が使っている場合はどうなる?
木乃香の完全回復の回数制限は増える?
・魔法無効化「も」再現している?→従者の固有能力まで再現可能?
 楓のカードをセットして影分身が出来たりしたら面白そう。
 古菲の戦闘技術があれば、ラカンと格闘戦をやっても有効打撃を貰わないで済む?
 
 
文句ばっかり書いているけど、じゃあどんなアーティファクトだったら良かったのだろうか。その最低条件はなんだろうかと考えると、別の意見も見えてくる。今週のバトル内容を振り返れば、あらゆる事情(あらゆる事情だ)に関わらず、ネギがラカンと戦うためには、どうしてもあの第一撃を凌ぐ必要があった。
 
もし、ラカンが予想したように呪文の増幅強化だったとした場合、ネギが千の雷を強化することで一度目は相殺できたしても、同規模の攻撃を2撃・3撃と繰り出されたらどうなるだろうか。つまり、ラカンはやろうと思えばネギの魔力を削って勝つことだって可能になるわけだ。
また別の手段で防ぐと考えた時、フェイト/ステイナイトのような、次元のズレた盾(←作品内では鞘)でもあれば話は別だが、ネギのアーティファクトがそれに限定されてしまうのはどうか?という話もある。
ネギのネギらしいアーティファクトでありつつ、ラカンの一撃も防ぐ。この難問への答えはやや反則気味ではあったが、仕方がなかったのかもしれない。
 
 
後は省略。