魔法先生ネギま! 199時間目

 
次回は1月16日ですか?……マジでやってらんねぇ orz
 
 
→ネギ重傷。(見知らぬ天井ver.)
 
●……情報量、落ちてる?
個人的に亜子の心理とかは「書きにくい部分」なので書ける範囲自体は小さくなってはいますが、それはバトルとかは関係ない話ですしね。
いや、ページ足りない分は流石に情報量落ちてるんですけどね。それと休載のことを思うと全く足りねぇっス。足りねぇ〜足りねぇ〜(呪い)
 
 
●見知らぬ、天井
エヴァンゲリオンの第弐話や、その解体構築らしきエウレカセブンで見られた手法。前回の戦闘の結果(敗北とか重傷とか)を先に描写し、戦闘自体をフラッシュバックやら記憶として後から表現する構成ですね。195時間目に亜子で天井を意識する描写を入れておいて、ここで見知らぬ天井ネタですよ。前フリとして最初から考えていたのか、後から有効活用したのか……?
こういうのは後から意味付けして行ける部分があるので、一見して分からないことも多いのが感想書き泣かせなところです。
 
対比としても「熱病だった亜子」と「重傷だったネギ」なわけで、もはや作者陣営にこういう感想を書くように指示されているかのようです。書けばいいんでしょ? 書けばっ(笑)
 
 
じゃ、今回のメイン部分ですね。
 
 
●猿のようにドリフトしまくり?
ネギがヒントを掴んだなどと危険っぽいことを述べているわけですが、それってどうなんでしょう。良いことなのか、それとも悪いことなのか?……結論はどちらでもあると言えます。
状況としては、レースゲームだとか車関係の漫画に譬えるのが好いでしょう。
カーブを曲がる場合、一般人であればキッチリ減速するのが当たり前ですけど、バトルというヤツはレースゲームのようなもので、如何にロスを小さく高速で曲がるか?といった話になってきます。
ネギは、言わばドリフトのようなテクニックを覚えたってことです。猿みたいにドリフトばっかりやるようになると読者としては「ちょ、おまっ、壁に激突すんだろ?」と思う。しかし、ドリフトを覚えたこと自体はそう悪いことではありません。むしろレースゲームなら使えて当たり前という話ですらあります。要するに問題は「使いこなせるかどうか」ですからね。
 
ネギが「ドリフトさえすればいい」と思っている部分に危機感を感じるのは正しいのです。だけど、師匠のような教える側の身になって考えた場合、「ドリフトなんか練習するな!」と躾けるのは単に過保護でしかないんです。
 
多くの場合、「高度な成功」というものは失敗ギリギリのところにあったりするもんです。成功と失敗とを分ける境界などは教えて分かるようなモノではありません。それらは個々人が失敗を繰り返しながら、自ら感じ取りつつ会得していくしかないものでしょう。
……というわけで、今回のネギに関しても基本的には健やかな成長に期待(byクウネル)といったことになるでしょうね。この話はまだちょっと続きますが、先に↓ 
 
●小太郎の油断
ネギがドリフト云々で強くなってくれば、当然のこと小太郎の方も成長してバランスを取る状況にならなければ嘘というものでしょう。……しかし世間一般のライバルキャラというものは、下手すると新しいライバル(ネギの場合、フェイト)が出現してしまうと御役御免とばかりに実力的に置いてけぼりで放置されてしまうことがままあります。個人的にそれはかなりシラケるので勘弁して頂きたいと常々思っていたりするんですが……そういう訳もあって小太郎に関しては特に触れることにします。
 
小太郎の場合「油断しない」と言いつつ毎回油断しまくりなわけですが、何故か?と考えると「獣化しないまま戦っている」ことに原因があるのでしょう。本人にそのつもりが無くても獣化しないで戦うこと自体は手加減ですから「本当に負けたワケではない」といった気持ちがどこかに残ってしまうのだと考えられます。これのせいでちょっとぐらい負けても平気なんですね。
 
ネギの強大な魔力(&暴走)と対をなす小太郎の獣化という構図。二人とも豊かな潜在能力に恵まれています。ネギが潜在能力を発揮して成長すれば、次第に釣り合いが取れなくなってくるでしょう。そういうことを小太郎は気にする描写がありますから、いざとなれば獣化して戦うことを選択肢に入れるようになるでしょうね。(保証はできませんが;)
 
しかし小太郎の場合は人前でポンポンと獣化するのは中々難しい状況にもあります。本人はさほど気にしてないと言っても、少なからず影響はあるでしょう。……むしろ作者陣営がヤキモキしなければならない、というか(笑)
夏休み編であれば、勿論のことその影響は夏美を直撃するかもしれません(ニヤニヤ) そして、できれば直撃して欲しい(笑) 夏美は以前に子犬状態を見てますから、今なら魔法(幻術)の一種として内的に処理しているでしょう。是非とも獣化した状態を突き付けて欲しいですね。その時の夏美の動揺と、小太郎の背中が見たいわけです。人気キャラ刹那ではやれなかった「種族の違い*1」を巡る葛藤……ッ!
更に個人的には夕映が合流した後がベストなタンミングではないかと思うのです。夏美の感情の動きを夕映が目撃する辺りが狙い目かと。 ちょっと小太郎に余所余所しくなるというか、夕映が小太郎を「尊重」するようになるみたいな描写が激しく見たいですねー。
 
……といったキャラ妄想はともかく、この手の動きを逃すと小太郎の成長イベントはネギま作中で処理されない可能性が高くなってしまうように思います。
 実際に小太郎の成長をどう処理するのか?と考えると中々難しい問題かもしれません。素直に獣化してしまうとか、部分的に獣化したりとか、人型のままパワーだけ使えるようにするとか?…………獣化してから、年齢詐称薬みたいなのを飲むとか?(笑)
 
 
●ネギ成長イベント(続き)
ネギの成長路線は基本的に間違ってはいないと上記したんですけども、じゃあ間違ってる部分をどうやって調整するのか?という細か〜い話が問題ですね。しかし、キチンと処理を入れて来てます。なんて言ったらいいのやら?
……流石としかいいようがありません。
 

「自分と倒すべき強敵のみ」の部分が問題点ですね。
ネギま!は構造上、独りで強くなってはイカらしいのです。というか、独りでは強くなれないような仕組みになってます。バトルパートの中心的な哲学というか、構造というか、が今回も守られたので非常に安心して続きを楽しめそうです(笑)
 

しかも今回はアプローチがちょっと変化球でしたね。新鮮です。
明日菜とかによる「積極型の心配」には慣れっこのネギ君も、今回の亜子のような「消極型の心配」にはビックリしたかもしれませんね。
前者は心配だから「変われ」という命令として受け取り易いのですが、後者は余計な事は言わずに「悲しい」ということを伝えるだけです。これが言われた方からすると自発的な変化を促しやすい方法論のようです。相手の天邪鬼に引っ掛かかりにくいので効果的なんだとか。
 
それはともかく、上の写真では「独りで強くなろう」としていて、下の写真では「1人で辛い目にあっている……」という形で見事に調整を入れてます。更に次のページでは「選択に間違いはないハズ」のような形で自己追認?というか、悩みどころを表現してます。文句などはありません。
 
実際のところは単にバトルだけの問題ではないんだろうと思うんですけどね。亜子の今回の一撃は作者様が今後活用するようであれば金脈の一つになるでしょう。クラスメイトによる、対ネギ「こっち向け」論争の大きな進展の芽になれるように思います。
 
ネギが強くなるべきかどうか?という点ですが、そろそろ他人に助けてもらう形を採るのは限界に来ています。援軍して貰ったり、誰かと協力していくのはいいんですけど、流石に21巻にもなろうというのに主人公が弱いままでは済まされません。いつまでもエヴァ(とか他の強いキャラ)が代わりに戦ってはくれんのですよ。その上で、みんなが一緒にいることで巧くいくという方向の描写に向かっています。軸はブレていません。
 
まとめると、
結局は高速でカーブを曲がらないといけないのです。そのためにはドリフトだろうがなんだろうが使う必要があるんです。しかし今のままだとドリフトしたら壁に激突して終了します。そこで「みんなが一緒」ってのが壁と激突しないためのキーポイントになってくる、という話ですね。

 
……長いなぁ。可能なら10行ぐらいでまとめたいところです。
 

 
●今週の捜索隊の遅れ
ネギが2日も寝てたのに、まだ出発してやがりません
一応、出発することにはなったとは言ってますけど、既に闘技場に来てから10日ぐらい経過しているのです。遅いでしょう。遅過ぎですよ。しかもまだ出発してないんだから、これからだって何が起こるか分からない。
あ〜ヤダヤダ、居るんだよねぇ、こういう自分が安全だからって腰を落ち着けたらドッコラショって感じで何時までも腰を上げないヤツ。もう茶々丸だけの問題じゃないね。千雨が一緒に居て一体何をやってんだか(嘆息)
嫌な方向でリアルですねぇ。女の子ばっかりのパーティだとこうなるって感じまんまを見せられている気分です。この分だとま〜た何か理由をこさえてはネギの傍でウロチョロして出発しないようにする魂胆だろ?みたいな。
仲間を助ける気なんか無いんだよ、きっと…………

 197時間目の出来事。
 面倒だったので携帯で撮ったらボケた
 
 
●今週の千雨
今週はハッキリ言ってダメでしょう。イライラする表情はともかく、細かく考えて行く程ダメですね。ネギに対してイライラする表情に見えた時点でおかしい。どっちかと言えば、前回の小太郎を呼ぶかどうかで迷った続きの方が本当で、自分に対してイライラするぐらいでないと。……何も出来なかった癖に偉そうに、という風に見えてしまいます。
 
本来、目的が決まってからの千雨は圧倒的に強いんですよ。目的をどうするか?といった戦略レイヤーでは、最強クラスの超とか、ネギや朝倉にも一歩も二歩も譲るんですけど、戦術レベルで見たときプログラムを書く人間の思考は論理的でしかも抜けがない*2。たかだか中学3年の癖に千雨の弱点だなんて「仕様変更」ぐらいしか無いんじゃね?と思うぐらいの強さですよ。
 
…………それなのに、捜索隊といった目的が決まった後にも関わらずモタモタしているわけです。信じられない。茶々丸がネギの看護で付きっ切りですか? 茶々丸が居ないと捜索隊できないわけだから、ブチ切れてないと納得行きませんね。人間の女の子なら「ネギ君が心配じゃないの?!」といった乙女チックな感情のやり取りが発生するんでしょうけど、ロボ子にゃ論理が通じるだろ?と。いや、茶々丸は人間と同じだよ!と反論されたら、尚のこと捜索隊しないとダメだろってことですよ。人間よりも機械の方が信用できるじゃねーか!って話です。
 
いや、流石にあんまりなんで肯定主義に戻しますが、人間ならいつも同じ調子というわけには行きませんしね。予定性能が出なくても文句は言えません。最近の千雨に見られる要素から考えれば、「お猿(保護者)の神楽坂の代理」という慣れない仕事をやろうとしている部分か何かがあるのでしょう。向いてないとは言いませんが、本人は向いてないと思っているであろう部分ですしねぇ
……なんか、テムレイのAA(ええいホワイトベースはいい、ガンダムを映せっ)って感じですが。 
 
 
●今週の厳しい現実
今週はやはり右手でしょう。利き手を失った後の不便さなんかは想像するのも嫌なもんです。失明とドッコイの恐怖ではないでしょうか。ちなみに失明の方は70歳ぐらいになると緑内障とかで失明しそうになるものなんで、そんなに遠い世界の話でもなかったりしますね。
 
何気な〜く腕はくっ付いているので「厳しい現実」効果としては薄まって感じますけど、その意味でも今回が「見知らぬ天井」の構成を採っているのはポイントでしょうね。手がくっ付いているのが先に分かっている状態で切れる絵を見せられるわけですから。作者が何も考えていないと思ったら大間違いです。しかし、どこまでが無自覚な能力の発露で、どこからが計算なんでしょうねぇ。
 
ところで発動体の指輪を考えると左手の人差し指は最優先目標ですね。左手を切られてたらトリプル遅延どころの話ではなかったわけで。切られるとすれば右手しか無かった、とも言えます。
 
 
●細かいところ〜
 
○トサカ
なんか、憎まれっ子のツンデレ男のくせに愛称までたまわってニクイあんちきしょう状態です…………本名だったりして?
 
○亜子
えっと、声優さんを呼んで来て〜という感じでしょうか。
夏美に任せろと言っているコマなんですが、前回(198時間目)の「なひゃいっ!?」的な顔ではないかと。最近の亜子は眉毛の角度とかが面白いですね。
 
○バルガスとかアスナとか
ほんとーに小ネタ入れずにはいられない性分なんでしょうね。読者としてはシリアスだけ求めておけば大丈夫なように思います。後は作者様がほぼ自動的にシリアスを緩和していく機能を発揮してくれるのではないかと(笑)
 
○心配するネギ
今回は分かり易く心配してますね(笑)
 
 
○カゲタロウ
前回の江戸前さんのトコの感想を読んで、「しまったっ、ナルホド!」と膝を打ったんですけど、なんか本体っぽい感じでしたね……? 中から一回り小さい本体が出てくるとか?
 
それにしても、マントっぽいのが自動防御してますし、かなり強いスタイルのように思います。
 
 
○大剣男
紅き翼なのは良いとして、止めるシーンの腕が逆の方が良かったっス。
左から来るネギの攻撃を、左手で止めりゃいいのに、右手で止めてるんです。
左手で止めて、交差させればよかったのに。これは修正されないでしょうねぇ。
 
あと、異様に手のひらがデカいんですよね。バルガスと同じ人種かも。
 
 
 
今週は(疲れたので)以上です。
 
 
 
 
●エアギア
大暮維人のネタ度の高さは異常なので、
皇帝とか言っているけどネタ的にはイタリア軍なのかも?
 
参考:イタリア軍
http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E8%BB%8D
 
うーん、時代はローマだなぁ。
でも実際には重装歩兵が強かったのはイメージだけの話らしいですしね。左右の騎兵が相手を包囲すること無しに、ローマの重装歩兵が無敵とは行かなかったわけで。詳しくはローマ人の物語をどうぞ(笑)


 

*1:種が違うと子供は出来ないというのがルールらしいですね。ハーフエルフとかはセントバーナードとチワワの交配みたいなものらしいです。大まかにいって犬、といった感じで。

*2:プログラムを書いてりゃ誰でもそうなるとは言いません。だけどネギまを描いている人はそういうタイプの人でしょう