文学少女シリーズについて

 
何かに似てる、何かに似てる……とずっと思っていて、まぁ、ラノベは一時期漁って読んでいた時期があるし、似たような話を読んだことがあるんだろうぐらいに思っていたんだけど、劇中劇をやってくれたことではっきりした。構造レベルでみるとガラスの仮面そっくりなのだ。新種のガラスの仮面と言ってもいい。
 
あからさまに演じてはいないけれど、登場キャラクターが題材となる作品の登場人物になぞらえて語られている点で演じているのと同じ効果をもっていること、感情移入していって次第に同化していくこと、それが鮮やかに異化される点までは同じなわけだ。んー、謎解きやどんでん返しが「異化」だとした場合、大抵の話で異化はすることになる。異化する以前は、それぞれは役柄に埋没しているわけで、同化→異化まではどこも同じと言える。となると、脚本ならぬ文学作品*1をそれと知っている点にヒントがあるのかもしれない。うーん、観客システムがないんだけど、遠子先輩の機能がそれを果たすのかな?そういえば、水妖では役割を振られていたっけ。
 
んー、もうちょっと時間をかけて取り組むべきネタの気がする。
 
ガラスの仮面の分析をこのブログでまともにやっていないので、書くかどうか悩んでいたんだけど、まぁ似てると言って信じてもらう他ないのかなぁ(笑)
 
 
さて、一眠りして最後の二冊に挑むとしましょう。
 
 

*1:当たり前だけど、ここでは「広義の文学」の意