雑記(革新の〜)

 
 
●革新の決戦存在
ちょっとした構想の話。以前から考えていたことなのだけど、千雨みたいな人類決戦存在は有体に言って強すぎるので、ネギま!とは関係なくても、今後どこかで必ず対立する存在が出てくると思うし、たぶんどっかにはそういう話もあるんじゃないかと思う。
 
物語はハッピーエンドとバッドエンドの二元論で出来ていることが多いし、その意味で言えば、人類決戦存在ってのはハッピーエンドを導くための切り札、人の形をした決戦兵器なわけだ。
 
例えを書いてしまうとネギま!の考察っぽくなっちゃうんだけど、今のネギま!って、魔法世界を救うとかの話をしているんだけど、ぶっちゃけネギとその仲間達20人弱のメンバーが夏休みに魔法世界に来なかったら、魔法世界は確実にフェイトの手によって終わってしまうわけだ。闇の魔法を手に入れる前の弱小ネギくんなんかのことを考えると、たかだか20人弱で世界を救ってしまうおうとかいうトンでもない話になっている。そして、そんなことは不可能なんだよね。宝くじに当たるよりも低い確率でしか発生しないような奇跡が連続しなければならない。
 
そして、ただの一般人であるはずのとある女の子が、何故か世界の趨勢を決定付ける可能性(力)があるわけだよ。その人のその存在の在り方をもって、バタフライエフェクトのような僅かな影響が、全てを決定的に勝利へと導くわけだ。それは実は誰でもいいわけだけど、唯一つの条件によって彼女が選ばれる。ただ、この世界を選ぶこと。世界の望みを我が望みとし、「自分=世界」の願いを叶えること、によって選ばれる。
 
でもさー、千雨って保守的なんだよね。反動ではないから改善・改革を拒むことはないだろうけど、超のやろうとしたような変革・革新は受け入れることが無かった。確かに未来から来た少女のやろうとしたことは圧倒的な反則かもしれない。未来から来ている時点でNGと言われても仕方がないかもしれないようなことだったしね。
超やフェイトのやろうとしていることが、テロ的で強硬すぎる革新路線だから、対抗して人類決戦存在が起動するのは分かるんだけど、千雨が世界に選ばれていることで世界は保守的な精神以外は受け付けない、みたいな方向性になっちゃうと、それはあまり正しくないように思う。
 
 
●雷撃☆SSガール(至道流星 著)
ラノベ。基本設定はハルヒまんまで経済の話をやっちゃおう!みたいなノリの本。スゴ本とかで紹介されていたので手に取る。「ザ・ゴール」とかで経済小説にドハマリしていることもあって購入。ハルヒって作品のもっている潜在的なパワーや可能性が垣間見れる良作。でもちょい雑だったりなんだりで☆4+αぐらいだと思ってる。
 
で、このヒロインがまさに革新的な存在なわけですよ。というか、ハルヒでいうキョン君が決戦存在チックな活躍をするジェネラルパーソンなこともあって、革新の決戦存在みたいな決定的な出来事にはなっていません、けれど、革新性の持つ現状打破の気持ちよさみたいなのは充分に体現できているんですね。この子(リン)が変える世界を見てみたい。そんな気分になる作品です。
 
千雨と、本作のリン(ハルヒ)の対戦が実現したとしたら、ロボットとエイリアンの戦いになるでしょうね。その時、世界のバランスは一体何によって決定されるのでしょう。でもまぁ、単なる参謀対決みたいなものに堕してしまいそうですけどね(苦笑)