魔法先生ネギま! 295時間目

 
うっ、先週よりも更に書くことがない。ピンチだ。(→手抜きして長文にしました)
 
●考察
納得いかないのは千雨すら気がついていなかった点かな。
 
◆作品全体からの視点
ふむ、フェイトとこの会話になるかと思ったのですが、このタイミングで仕掛けて来た訳ですねぇ。ウチのサイトを読んでいる奇特な方がどのくらい居るのか謎ですが、ザジの言っていることがどんな意味なのかは大体お察しの通りではないかと。重複ですが一応、繰り返します(すみません)
 
フェイトの作戦を止めたら、「地球と魔法世界との間で戦争に近い状態になる」のでしょう。たとえ戦争にならなかったとしても、生活基盤の無い「難民」のような問題は、世界の危機レベルの大混乱を引き起こします。食べ物が無いだけで、後から来た人間に冷たくする、差別するってのは当然でしょう。
 
しかも地球人は魔法に対する理解がないため、完全に異質な存在として魔法世界人を排斥しようとするのでしょう。後から来た癖に、魔法とか使える強い種族がやってくるんです。逆に我々が差別されてしまうかもしれないのです。
せめて最初の段階で魔法が既知のものであれば、仲良くする下地ぐらいにはなるかもしれませんが…………と言った意味合いで超鈴音の作戦行動が接続されるところまで来たことになるのですね。
 
 
ってことは、超のいた未来ではフェイトの作戦は退けられているハズです。 ………… 一体どうやって?(笑) ゲーデル? それともネギ? やっぱり千雨? もっと根本的に失敗するべき理由があったりして。
 
そして、その後のネギは英雄になるのです。超鈴音をして、父ナギではなく、「ネギの子孫」を名乗る程度には。そりゃそうですよね、魔法世界を救った英雄よりも、対魔法世界の大戦争で地球側の味方をする魔法使いがいたりしたら、魔法使いからすれば「かなりの裏切り者」ですよ。でもその彼を英雄視しなかったら子孫の名が廃るってものです。というか、超鈴音以外にも未来からの旅人がやって来てネギを大罪人扱いして欲しいぐらいです。
 
 
……と、行数をかせいだところで話を元に戻すと、作品全体の視点ではザジが登場して今後の流れを提示しているわけですね。やっていることは、クルト・ゲーデルの登場とほぼおんなじというべきか。
 
単純な魔法世界編バトルの場合、ゲーデルもザジも出さないで、単にフェイトと戦って「どかーん!」とか言わせてもいいんでしょうけど、それだと行き当たりばったりに見えてつまらなくなってしまう、と。ちょっと複雑な方が面白いのです。
まぁ、読者の大半がついていけてない?様な感じもするので、ちょい許容範囲を超えて複雑な気がしないでもありませんが。大体の内容とか先が読めていれば週刊誌クラスでやれるエンタメとして最上級のものだと思うのではないでしょうか。
 
今後の展開のために伏線でもないんですけど、先回りして登場人物を揃えているわけですね。ついでに葛藤をも仕込んで「果たして戦ってもいいのか?」みたいな流れにしていくご様子。
 
これも「絶対に勝つ」ためには必要な流れかもしれません。
 
 
◆一話単位からの視点
フェイト側の事情をみせて、ザジなんてしらねーよ!とやったのは、読者への配慮ですかねー。
 
謎の人物との関係を仄めかし、結局はフェイト陣営?みたいに思わせつつ、フェイトが知らないところでイレギュラーな動きがあることがちょっと面白いというべきか。
 
 
◆ザジの存在とは?
歴史の監視者?……でも監視者が口出しするわけもなく。この立ち位置は微妙ですね。とりあえずは忠告をしに来たのでしょう。知らず知らずの内に、正義のつもりで行動したつもりが、より大きな悪へ向っているのでは?と言いに来てます。それってどんな立場?という風に考えないといけないんですが、魔界の住人であれば、直接の利害関係に無い人物とか言えそうで丁度いいような気がしないでもありません。
 
それから「ザジの強さ」の種類は、龍宮隊長も未経験のものの様です。これは既存の魔法体系からは逸脱する使用方法であると予想されます。
……ここから、ガトウやアルビレオ・イマの様な強者を倒した手段であった可能性に繋げておくのがいいかと思います。
 
 
◆なぞの人物とは?
さて、何なんでしょうねー?(笑) パターン的には、
 
(1)ゼクト=造物主
意識は造物主に乗っ取られたまま。
この場合の問題は父ナギの所在とか待遇とかが難しくなるってことです。造物主に乗っ取られるのなら仕方ない空気が醸し出せても、それ以外の理由はたぶん受け付けません。
 
でもキャラクターボイス(cv)が神田さんだったのはどして?って辺りは難しい問題。ここからアスナのコピー体だという予想に繋がってしまうんですが、もともとの祖先が造物主の人(アマテルさんとか)なわけで、声が似ててもいいじゃん!とか? ゼクト役の福山潤さんはどうするの?って辺りは微妙ですけど、造物主が喋っているのであれば、ギリギリ許容範囲な気も。
 
第一、ナギが倒した造物主のボディがアマテルさんだったとは限らないわけで。むかーしの勇者の体を乗っ取って長生きしている可能性も十分考えられますしね。
 
(2)アスナのコピー体
今や黒歴史か?とか思う魔法世界編の初期展開なのですが、ゲートポートの破壊ミッションをやっちゃっているので、その後の作戦を成立させるためにはフェイトはアスナと同等の機能を備えた代役を用意してなければならないのであります。
 
魔力の対流を作り出したらどうなるか?はここ数週間の展開の通りです。ゲートポートの破壊にはとても重要な意味がありました。でも、黄昏の姫御子が居なかったらどうするつもりだったの?という話なわけで。もっと言えば夏休みとか、特に合宿で学園結界の外に出た時に誘拐しておけよ!って話なわけで。
 
単に魔法無効化の能力を持つ子供を代役に立てたりとかも考えられるんですけど、フェイトガールズが別働隊で明日菜の誘拐に向っていて、たまたま入れ違いになっちゃったーとかがギリギリのラインではないかと。ゲートポート壊しまくっておいて「早かったね?」も無いんですけど(苦笑)
 
さもなくば、明日菜の髪の毛か何かから、ホムンクルスを作ってコピーしちゃった、だとか。フェイト自体がたぶん作られた命だと思われ、その手の技術が造物主にあった可能性だとか。
 
この場合の問題点は、予備機としてはいいけど、もうイラネーじゃん!って辺りですね。明日菜のコピー体を作ったのは何時の話で、しかもザジと知り合ったのは何時だよ!って部分も問題です。だから可能性は薄いってことに。じゃあ神田さんとは別の「ローブの人物」ってこと? ああ、実は2人以上いるの?(涙)
 
(3)造物主の使い
声の話からすると、神田さんなのか、福山なのか?って辺りが問題で、要するに声を決めた辺りでは設定がまだ固まってなかったの?みたいな部分が考察としては出てきちゃうんですけど、そこをいったん置いとくとして、
 
可能性が高いのは造物主の使いだってパターンですね。これは2つに派生して、実は造物主自身ってパターンと、本当に造物主の使いでってパターンですね。「造物主の使い」としてフェイトの部下に収まっているわけです。
 
造物主が「意識を乗っ取れる化け物」だとしたら、フェイトの前では自分が造物主だと言わない可能性も出てきます。
次に造物主本人はたぶん魔界にいるであろう予測から、魔界から使わされた人物だって連想が可能になります。ザジと知り合ったのも「この20年」かもしれず。んー、造物主の意識が入っていないゼクトが造物主の使いをやっている可能性も?
 
 
んーっと、
要するにナギの体に造物主が入っていて欲しいかどうかなんでしょうね。じゃあ、お師匠ゼクトの体はどうなっちゃったのよ?ってことにもなるわけで。ザジとの関連でいえば、ゼクトであるのが簡単なんです。この辺りの関係が悩ましいので、分からなくなってしまうのですが。
 
ナギが体を明け渡して、代わりにゼクトは解放された。ゼクトは最善だと判断してフェイトの作戦に自主的もしくは造物主ナギの命令で参加、ナギの子に忠告を与えるためにザジ(妹か何か)を呼び寄せた、だとか?
 
じゃあザジが麻帆良学園に居たのはなんで?となる。アスナの存在を知っていたのだったら、アスナの存在を知っていたのに、いままで協力してなかったことになるじゃん。ゼクトアスナを守ろうとした? それだったら今からでも助けないのは何故? ザジの単独犯?
 
ナギが造物主に体を明け渡したって決断をどうやったら肯定的に捉えることができましょうや? 魔法世界の崩壊という運命を知っていて、それでもゼクトのために自分の体を明け渡したわけ? 造物主がナギの体を求めた狙いは? 2000年の歴史を超える「最強の体」で自分の作戦を遂行するため?
そんなナギの体が必要になるほどの「敵」だなんて、今更いるの?とかね。
 
確かにナギには出来ないことでも、ナギ+造物主のパワーがあればなんとかなるのかもしれない。でも結果的にやっていることは? ……従来路線の魔法世界消しちゃえ!って話なわけでしょ。それって意味ないんじゃね?
 
 
もっと深く妄想していくと、
「そもそも何のために火星に人造異界をつくったの?」という問題になっていくわけで、これの答えが魔界に対して魔力を提供する「餌場」だったとしたらどうでしょう。
魔法世界が存在する限り、ザジのような魔界人(未確定)には勝てないのだとしたら? 魔法世界を極大リライトか何かで潰してしまう理由は別にあるのかもしれない。
 
果たして作者がどこまで考えているのか?って問題は常に大きく横たわるわけです。 造物主の狙いは、全ての元凶は何か? ヘラス帝国やアリアドネーなんかにいるような獣人たちはどこから来たのか? 人造異界を作る時に、創造しちゃったの? それは一体、なんのため? 誰が、どんな理由で魔法世界なんて大掛かりなものを作ったのでしょう。 人間にそんな力があったと思いますか?よくある展開で、ゼウスだのは魔界か何かの支配的な魔法使いだったとか? そこまで行くと生物的なルーツとかの更なる世界の謎に踏み込むことになりそうで怖いんですけどね。
 
英雄ネギの物語は、基本的に魔法世界の崩壊自体を防ぐことがメインテーマで決まりだと思います。そして、その解決にはさらなるメタ問題を処理せざるをえません。
これをもっと現実的にやるのなら、何十年か掛けて魔法世界人を受け入れる体制を作っていく「政治的な話」になるんでしょうけど、少年マンガですから、根本的な問題をみつけて一気に解決するカタルシスを追求しなければなりません。
 
 
雪の日の夜って、
造物主がMM元老院にネギの抹殺を指令しておいて、ナギにその状況を見せて選択を迫ったのかも。それが一番シンプルだや。ザジの移動能力があればどこに居たってナギが現れることが可能になるわけだし。
 
……こうやれば、ナギはネギのため(てか村を救うため?)に造物主なったことになり、ネギからすれば自分のせいでナギを造物主にしてしまったことにできる。造物主に乗っ取られるまでの時間がもう無いとかの意味にしておけば、時間制限もなんとかできそうだし。もうひと捻り欲しいなー。とりあえずウチはこの仮説で行きますか。
 
 
●背景
麻帆良学園が出てきたり、そのぐらいですかね。超りんと話を繋げてたり、隊長の狼狽っぷりなんかも背景というか文脈的に面白い辺りですが。
 
●表情
ネギの決意的なところぐらいかなぁ。特になし、と。
ああ、隊長の魔眼って左目だったはずだから、ちょい間違えてるっぽく見えますね。
 
●イラスト化
迫力あるザジの姿ですかね。麻帆良の背景の辺りもグッドでした。
 
 
●展開予想(メタ視
幻灯のサーカス……とはなんじゃらホイですが、んー、これから世界はどうなってしまうのか?みたいな幻でも見せるんですかねぇ。読者向けに分かり易くなるようにビジュアルイメージで見せるんじゃないですかね。
 
 
●感情移入
んー、ザジはミステリアスすぎるし、龍宮隊長だとたぶん過剰反応しすぎで入れこめないかも。かといってネギはこの展開がかなり分かってないと感情移入できないかも。
……となると千雨ぐらいになっちゃうのかな。
 
主役が無敵化していくとポップみたいな感情移入向けのキャラが立つのかな? 単にネギの秘密主義が問題なのかな。め組の大吾でも甘粕視点になって行ったような? んー、ドラクエ的な主役は無口なのとの関連もあるのかな。モノローグがあると弱くなっちゃうとか。法則が見あたらなければバランスの問題になっちまうなぁ。保留。
 
 
●千雨&いいんちょ
千雨が気がついてなかったから、千雨に今回の問題を気付かせるために必要だったと纏めるのでも可。そろそろ夕映っちも参加させてくらはい。
 
麻帆良にいるから、いいんちょさんが出てくるとうれしーなー。無理だろうけど。んー、ゆーなパパとかは?
 
●後記
分かっていそうな辺りを詰め込んで量を水増ししました。書いちゃったのは単に「手抜き」です。労力的には手間なんですけど、逆に纏めたりする手間を掛けなかったので。
 
来週は休載ですか…………。まぁ、基本的にこの辺りは超展開だし、減ページとかいわれなきゃわかんない内容だったし、よろしかったのではないでしょうか。
物語的には順調に風呂敷が大きくなって来てますけど、アウトライン的に逃げをしないで、引き続き頑張っていただきたいと思うところでございます。