アゲイン!! 3話

 
 
いやぁ、着々とヘタを打ってますな(苦笑) よく通したよなぁ。お任せか?お任せで作ってんのか?って感じですね。
 
えっと、文脈みたいなのが分かり易い作家性というか。
何をやっていて、何がやりたいのか分かるかどうかで評価というか、馬鹿やってるかどうかが分かるようになるんでしょうね。
 
えっと、要するに太眉団長、男主人公、女主人公の3人ともが空気の読めない馬鹿なわけですね。今週はこれを表現するために太眉団長のターンなのが一つと、3人を纏めて一箇所に放り込みたい様で、明らかにアキをこの状況に追い込もうとしていて、それをメインではやらないようにして誤魔化しているんですよね。今週の内容だとこれが分かってるかどうかでしょうね。
 
年上だ!みたいな部分は言いたかっただけっぽいのでスルーで平気かな、と。巧く利用できたらそれに越したことは無いんですけども…………。
 
 
アキは放っておくと友達の輪の中で埋もれてしまって、物語に関わってこないのかもしれません。しばらくすれば溶け込めなくてこっちに戻ってくるんじゃないの?とか思うところなのですが、その辺りの動かし方を嫌ったみたいなんですよね。話作りに対するアキへの依存度みたいなものが感じられる部分でもあります。逆に馬鹿3人(先生も入れて4人?)でコミュ範囲が閉じてしまっていて、拡張性に乏しい気も。
 
語られていない部分としての、アキのボッチってのもあって、つまりは「あの程度で女子にハブられますよ?」みたいな部分が実はリアリティ?いや作者は男なんだからそんなの妄想だろ!妄想であってくれ!って感じを楽しめたらいいんじゃないかと思います。女子の糞コミュなんかやってられっか!って女子ばっかのお話ですかい…………(※団長も部室で一人メシ)。作者はマンガに逃げた口?みたいな(笑) ぐはっ(直撃)
 
いや、俺の学生時代は別にボッチしなかったよ。むしろ社会人になってからは皆で食事とかはけっこう怖いんだよね。永遠に続く日常みたいなのに巻き込まれそうな恐怖というかさ。代わり映えのしない日常の恐怖感は異常。5年後・10年後も特に好きでもない連中と顔を突き合わせて昼飯食ってんのかな?みたいな。お願いだから一人にさしてくんない?とか思っちゃうんだよねぇ。一人だと孤独でしょ?寂しいでしょ?みたいな決め付けをされたり理解されなかったりするんだけども、昼飯を一人で済ませるのはべつに孤独でも何でもないんだ。5分や10分の仮眠を確保するのにも、人付き合いは邪魔になりがち。仮眠しなくても済ませるためには前日の夜ちゃんと寝ておかないといけない。そういうコントロールの積み重ねが日常っすよ。
 
どうせ雑談で話してる内容って聞かなくてもあまり損はしないというか。お得な情報を引き出す感じに誘導しないと話したいことを延々と話されてるだけになっちまうというか。
だけどボッチだと重要情報から取り残されちまうからプレイングの難易度が大幅に上がってしまうんで、オヌヌメできないのよね。その分、他のボッチをちゃんとこなしてるヤツって能力があって楽しいというかね。(雑談にはお互いに不向きだったりするけど)
 
とまぁ、自分語り的なことまでするのは、ボッチを自分がどう捉えているのか?みたいな部分が物語の読みと関わってくるからだ。別にボッチは悪いことではない*1。でも他人を無視してボッチにさせることはイジメだろ。だから、作者は自業自得を描いているわな。ここにどうリアリティを感じるか?という話じゃないかと思う。
 
 
ついでに応援団の厚かましさ、押し付けがましさをみればどうなるか。
普通には他者がうざったいから一人で居たいと思ってしまうものだ。毎時毎分、誰かと一緒にいないと不安になっちゃう連中はともかく、一人の時間が必要な人は少なからずいるわけだよ。気の合う人間とだけ一緒にいられりゃいいやって人もいる。一部分はコミュニケーションが巧くとれなくてボッチになっちまう連中もいるだろう。
 
でもここの応援団って、無関係で勝手に、押し付けがましく「がんばれ!」って応援しちゃうわけでしょ。人数の大小で見えなくなっちゃうんだけど、応援団から逃げたがってボッチになろうとしているのは弱小運動部側なんだよね。その他大勢による逆差別でもう関わらないでくれ!って展開なわけだ。
 
自分でボッチになっているハズの人が援団に入った途端に過剰に人と関わろうとする時のウザさ、みたいなものが逆転している(かもしれない)わけだ。
 
それぞれのキャラがボッチである理由と、他者との関わり方、応援団の応援が他人の心にどうやって届いていくのか?みたいな部分はキッチリと描いて欲しいのだけど、そこは人気の出るパートではなくて、話の根幹としての王道度合いを高める部分なのよね。
 
 
やはり未来を知ってる感を煽って、利用していく展開に期待…………できないけど(笑) ちゃらい人気取りパートやらお約束もきちんとやって人を楽しませた上で、描きたいことも描きなよと思うばかり。
 

*1:別に寂しくもない。単に難しいってだけだ