「世界征服」は可能か?

世界征服万歳!



ごく簡便な記述でスッキリ言えてて、読み易い。
著者とはタイプが違うので共感できない部分がそれなりにあるけど、



・どうやら私は世界征服を目的としていたらしい!
・うぉっ、俺って悪だったのかッ!



ってことで…………それなりに楽しめました。


途中から世界征服した後の話になってしまうので、厳密には「世界制服は可能か?」という内容にはなっていない。
前半は経営の困難さについて書かれている程度で見るべき点はない。悪の秘密結社には(正義の特撮ヒーロー戦隊もだけど)金が掛かるって話だね。
後半支配者になって論理を逆転させて突然に「良い支配者論」に入る(笑)
その辺もまぁどうでもいいんだけど、最後に終りかけたところの階級・階層の話、貴族文化・大衆文化の話は面白かった。


そうだなぁ、富の部分を「情報」だとか「知識」に置き換えると、それなりに見えてくるものがあると思う。
彼の結論は「悪とは、その時代の時代の価値・秩序基準を破壊すること」とされている。
しかし、より良い社会を構築するには、連綿と続く改善やパラダイムシフトをもって行わなくてはならない。


……これってネギま!対超戦を思わせる内容でもあるんだけど、それはまた別の機会に。


合言葉は、

レッツ 地デジ 世界征服!