魔法先生ネギま! 187時間目


●批判者の視点と表現に対する賛美
うわっちゃー&さっすがネギま!ってとこですね。グダグダでもあるし、まったくそんなことないし。


右肩に直撃
先週、ネギがあたかも指揮官としてカッコ良く見えたかもしれないが、やっていたことは単なる「戦力の分散」。ネギが倒れることで状況が変化し、刹那が呼び戻してしまう。
戦力は分散させないのが基本。特に、刹那や楓が気が付かないような異常事態に戦力を分散させるのがどのくらい愚かしいのか痛みを伴って学ぶことになった。


……といっても、キャラ数を減らすには分散させるのが一番楽ですしね。ドネットさんがこの場にいないとかって、せっかくその実力を見せるチャンスが(笑)


ネギ、重傷。
ここは「事実を受け入れるまでの間(ま)」を見ておきたいですね。
戦闘描写、とくに戦闘開始までのわずかな時間に「場(フィールド)」が形成されます。特に不意打ちに即応して反撃に移るまでの時間が短いほど場慣れしているということになります。
簡単に言うと、アドレナリンが出てるかどうか?*1 というつまらない話に落とし込むことができるんですが、少し丸く表現して戦士同士の暗黙の了解が戦場を形成するとでも言っておくのがいいでしょう。



流石に実力者である楓は平静を失っていない。しかし刹那が意外にも脆い。
頭は動いているが動揺してしまっている。どの位までが一般読者への媚なのか?とは思うが…………この手の傷の描写が入った時に「悲しまないなんて冷たい!」とか言い出す人間が一定の割合で存在する。刹那は人気キャラだけに冷酷に仕事に徹するわけにもいかなかったのかもしれない。


 もう一点、動揺する役を演じる人間が決まることで、動揺せずに済む場合もあるんですよね。動揺する役としての明日菜や刹那を見せることでネギとの関係がどれほどか大事なものであるか示すこともできます。この辺りの細やかな心理描写、各キャラの反応(及び反応速度)の違いは今週の見所でしょう。



・険しい表情の刹那→「楓 頼むッ」(可愛いけど、あっちゃー)
・呆然とする木乃香(これはこれで)
・立ち尽くすアーニャ(「置き去り」)
・血を見て倒れそうになる亜子(そうこなくっちゃ!)



武器の入った封印箱が開かない。
そして倒される警備兵←これは伏線の可能性も。



「中途半端な力ほど無様なモノはないね」
 ……まったくその通り。


フェイトパーティ登場!
背景は見栄えの良いテラスへの階段のある通路ですね。
何気に図書館組+千雨+茶々丸(+朝倉?)と分断。いや、そんな意図は多分ないんでしょうけど。流石に製作サイドは気が付いているハズですが、たぶん背景の見栄えで選んだと思います(笑)以後の説明によれば外部と隔絶してるらしいので、分断のレベルが違いますしね。



片手を上げるフェイトに反応する戦士達。
「魔法使いの先制攻撃」を黙って見ているわけにはいかないからか、ごく反射的な行動として反撃を始め、そしてあっさり返り討ちにされる。
ここは厳密には動くべきでは無かったのだろう。手一本の軽い動作に振り回されてしまうことになった。
状況の変化まで戦力は温存したかった。ネギのうわ言じゃないが、逃げの算段を取るべきだったと言えるだろう。明日菜が封印箱の解除に成功したため結果的に間違っていないかのように見えるが、ネギを救いたければこの場から逃げなければならなかった。(この時点では外部との隔絶を知らない)まき絵達を見捨ててでも後退すべきところなのだが、実際のところ感情的な反撃に出て返り討ちという結果にも見える。



一応、新キャラのお目見えなので派手な見せ場を作ったわけですね。
これで楓や小太郎は成長できるフラグが立ったわけで。具体的な敵がいない状況でこれ以上強くなるのは無理でしょうしね。


フェイトはH×Hのゴンの戦術っぽく障害物を利用して攻撃。
楓の敵が使ったギリシャ語らしき呪文は他サイトさんの分析にお任せとして、月見乃夜桜は如何にも月詠らしき攻撃ですが、これは強過ぎですね。月詠だとしたらなんらかの強化でもされてるんじゃないの?という気がします。
楓が封じられてるのが辛い。ここでも明日菜の出番でしょうか?



そしてフェイトによる解説コーナー。
ついて来れてない読者向けですね、案外よく喋ります。
目新しい情報はありません。しかし生半可な応援が来てもお前ら相手には意味なんかないだろうに……というツッコミはしてはいけないお約束なのでしょう。



まだいけるらしい刹那。前回は一撃で終了だったのにHPが増えているご様子。しかし彼女は防御力ばっかり上がっていきますね。
明日菜とのアイコンタクト。明日菜も刹那にアイコンタクトを返します。というか、角度的に見えてないので念話ですらない「以心伝心」だったりしますが。ここで明日菜が出来ることを見つけて、硬直状態が解除されます。以心伝心で硬直が解けたというところでしょうか。



ネギの一撃は、そのぉ、不本意ながらも予測通りでした(苦笑)
まさかツバサ式展開予想が一部とは言え当たるだなんて………
ここは明日菜がネギの動きを封じていたという裏の動きが見て取れます。明日菜がネギの傍を離れたことでこの一撃の意外性が生まれているわけですね。更に、明日菜が動いたことは裏の裏(=表)になって出てくるわけです。美しいと思いました。



壊される封印の箱。飛び出す武器。
反撃の狼煙を上げたのは、ヒロイン明日菜でした。
「武器が無ければ何も出来ない(無力な自分)」→「自分にも出来ることがあった!」という流れでの涙であり、達成感による口元の笑顔といった風に見てやるのが正解ではないかと。これでネギを治してやれるわけですしね。
(相変わらず裏面のパル用カード(笑))


今週はネギの重傷から始まった戦闘の場への移行、特に明日菜の思考力が働くまででした。バカレッドの割りによくがんばったと褒めてやりましょう。それと中心人物たる木乃香の3分制限が巧く活かされていた話でした。
しっかし、知恵者が揃いも揃っていない状況において、カモは何の役にも立ちませんでした(アーニャも)
なんというか、いいんちょがここに居なくて良かった!……ってことでいいんでしょうね、ファンとしては……く、くやしいっ(笑)



フェイト「君に死なれると僕も困る……」
次週はお休みなので、しばらくこの台詞の解釈で揉めるのでしょうか?ウチは推論書きませんけど(笑)、フェイトの目的と何か関係があるんでしょう。



今週の見所は「楓の谷間」でFAの人が続出の予感が(どうでもいい)



さて、次週はお休みなので次回の展開予想ですが…………
どうやらツバサ式予想法は使えそうにありません、残念ッ!(嘘)
えっと、魔法銃が空を飛んでるので、次回辺り「あのキャラ」がピンポイントで大活躍かな、と。
フェイトが引き際をどう作るのか?、動いてないあのキャラは何者か?(例えば、フェイト本体とか?)
ってところです。さて大剣の大男は助けに来るのでしょうか?来なさそう。


えっと、エアギアとテルがひとつがどうのこうのって言っているので、今度は傷が治ったネギを中心にひとつにまとまった白き翼にフェイトがちょっと評価を与えてカッコつけて去る…………でどうでしょうか?(てきとー(笑))

*1:不意打ちっていうのはアドレナリンが出る前、と区別できたりして(笑)