日記(虚空・金傭)

 
こんなことになるんだったら勢いで書かなきゃよかったかも。
もっとちゃんと整理しとくんだった……(後の祭)
ええ、はい。当時は興奮してたんです。
 
 
●虚空の旅人
 バルサやタンダなしでチャグムの話。南の防衛線になる国で、国家転覆にまつわる陰謀やらをどうにかしようというストーリー。チャグムが立派過ぎてまいった。
 
 
笑傲江湖(金傭)
 図書館に置いてあったのでハードカバー版で現在2巻まで。というか考えてみたら精霊も金傭も●omething Orangeさんの影響だなぁ(苦笑)
今回の虚空もだけど、正直に言って口が達者過ぎてついていけない部分はある。武芸よりもよほどお口の方が達者ですね?と思うと正直に言ってアホ臭くもある。でも、その辺の快活さは同時に読書の魅力でもあったりする。運動できないヤツは本でも読んでりゃよくて「口で言い負かすとスッキリする」の類いだ。昔から小説家はよく喋るものだから仕方ないんだけど。
……という部分を踏まえた上でなら、凄く面白い。
「スイカなんか盗んで当然」「一個や二個ぐらいならいいじゃん」みたいな部分はどう頑張っても大陸思想なのか?と思ったりするけど、そーゆーつまんねぇ部分に不満は残っても面白いので続きを読まざるをえない。褒めてんのかけなしてのか?といえば、勿論、両方に決まっている。
 
名誉を重んじて弱いものを攻めないとか、約束を守るとかってルールが独特の力関係や機微となってグルグルとめまぐるしく展開される。それに内力とか点穴とかの描写も好みだ。剣術派と気功派とか、恋愛でグズグズになっていく主人公とか、あらゆる要素が最高に楽しい。でもこれを十分に楽しめるのは今だからだろうなぁ、と思わずにいられなかったり。少し前までだったらロクに修行もしないで女にウツツを抜かしている主人公に幻滅していたろうと思うし、その後の展開も微妙な綱渡りになっていることに気もかけなかっただろうと思う。単純に気功などに憧れることのできる時期の人が読んだ時にどうなるかと思うと気が気でない。2巻の描写は特にマイナスに働くとさえ思う。だから人気があるのが凄く良くわかる。もう少し前だったら「もっと早く読みたかった」と思ったろうけど、今ならば「今でよかった!」と思える。
物語として楽しむことが出来ないほど世の中バカばっかりではないというのは分かってはいるけど、そういう賢くも冷めてしまっている人には理解もできなければ到達もできない場所がある。若ければこそ理を尊ぶものだったりすることもあるし、やはり面白いだけに実践者にとっては危険な内容になってしまっている、といわざるを得ない。
 
読んでいて古菲さんも点穴ぐらい使っても良い様な気がしてきた。ネギまは捕縛術が多いから、麻痺の点穴はいいかも?なんと思う。無理かもだけど。
 
 
ローマ人の物語パクス・ロマーナ(統治前期まで)
 アウグストゥスの方針が予想と真逆で驚いた。ゆっくりと時間を掛けて物事を成していける人物は尊敬するけど、憧れたりはしない。どうにも自分のテーマが出てこないので、読み取るのが難しい。