雑記

 
書けてないことがいっぱいあるような、どっかに消えたような……
 
コードブレイカー
書くことが2点あるのだけど、1つ目は縄で縛られてぶら下げられているヒロインの頑丈さ(笑)これって、もうまったく気にならないのだけど、イメージが崩れることに対する強度がとんでもなく高いってことなんだよね。その姿勢のままシリアスシーンに持っていく辺りがよく分かっていらっしゃることで(笑)
 
あまりにも強靭すぎてちょっと心配になるほど。後は集団レイプとかされて、その相手を燃え散らそうとする主人公に対してすら「殺人を止める」かどうか?とかの究極的な事態ぐらいしか無いんだろうけど、余裕で人殺しはイカン!とか言いそうだし。それで作品の人気やらを落として作者にマイナスの評価・レッテルが付くだけで損にしかならないんじゃねぇの?とか思ってしまう。寸止めとかの中途半端なことをやるぐらいなら最初からそういう展開は封印すべきじゃないかと。この辺りは究極の追求と美学による線引きが作家性を形作る部分なのかも。
 
2つ目は、人見が勿体無いこと。……なんか惜しい気がして。面白いネタが転がっていそうな予感がするから、ちょっと何か書きたいんだけどノータイムで何かが出てくる気配しない(笑) 今はプロップのことで頭をいっぱいにしていたいのもあるんだけど、ダメだねぇ。
 
 
●バキ
今週のバキは是非とも褒めておかなければならない。
ピクルの動きがばらんばらんでどう動いているのかがよく分からないんだよね。これ、下手なマンガ家がやったらダメ出し対象なのだけど、この作者がこのタイミングでこれをやったことは大正解なので高く評価する。低く評価したらダメな類のものだから、ワケがわかんないのであれば沈黙することを推奨する。絵がどうのこうの以前に身体の理解度の問題だし。
 
ピクルのような感じの(延長)線上で、人体の構造上「仕方なく」一つの物体としてつながっている感じでバラバラだと、通常のカラダに対する自己認識・イメージの範囲外の動作というものになってくる。自分らの身体開発度では再現できない動作というのが存在するんだよね。その場合、その動作ってのが、何がどうなっているのか分からない・分かりにくいものになってしまう。自分で出来ないので、理解もしにくくなるわけだ。実際には自分で出来なくても、もともと理解できる範囲の方がずっと広いので大抵の場合はなんとかなるんだけど、それを越えてきたらどうなる?って話なわけさ。
 
これが「見えない動き」に到達する方法の一つになるわけだ。その分かりにくさを伴った動作が超スピードの攻撃として繰り出されたらどうなるだろう? もうほとんど防御不能の攻撃になるわけだよね。
 
まぁ、今回ピクルが繰り出したような「技の段階」ではまだ議論の余地はあるんだけど、「身体の段階」での描写は巧く描けていると思ったので。作者が冴えてる。
 
題材を選択し、筋肉や人体を描き続けてきて、ピクルみたいなキャラに巡り合って、といった様々な要素、人生の選択の連続の上に、今回のささやかな幸運が乗っかっているわけで。
 
 
●プロップの31の機能
大塚英志のストーリーメーカーを買って読んでいる最中。正直に言って、知っていた部分も多い。でも今回は身につけようかと思っている。
 
物語とは束縛に近しく、運用を誤れば単なる盲信にしかならない。正直に告白すれば、私にとって物語とは憎たらしいものだった。だから今でもあまりその価値を認めていない部分が残っていたりする。それが今となっては、その物語というものに惹かれているのだから、面白い。
 
わからないことがあって、巧く言葉にできないのだけど、なんでそういう風につながるのだろう?ってのが分からない。物語というのが日本語とか英語のような言語に近しいものだった場合、たぶん答えなどは分からないままだと思う。わからないということは、楽しい。
 
ネギまの分析に使って既にかなり面白いのだけど、色々と不思議なものを見る感じ。しばらくはこれをブログでやる予定。