雑記(ポニョ・みくるエイト・風雲児4)

 
物凄い時間寝てます。「寝貯め」は無理なので「寝 取り戻し」のハズですが、病気・幼少時を除いて人生でもっとも寝た土曜だったかも。幸せどころか、ちょっと怖い。
 
●ポニョ
体力少な目の状況ですがむりやりポニョりました。どういう取っ掛かりで取り組めばいいのやら。そもそもこの作品は理解すべきモノなのかどうか?すら判然としない。仮に理解すべきものだとして、どのレベルで分かればいい作品なのやら???
 
中心軸的な見方をすると、子供達の中心軸、それから特にポニョが走って帰ってくる辺りが「クライマックス」になっていてとても素晴らしいですね。走ってくるだけで涙が出そうになるほど素晴らしい。
ポニョって話はクライマックスからの後日譚で半分以上が出来ていて、真の世界の危機はポニョがアクシデントの形で防いでしまっています。以後の展開はどこで終わりにするのやら?という状態です。結局、人間の世界と海の世界が仲良くするに至るわけですが、水位の上昇や月の接近なんかは時間制限的なおまけ・付けたしでしかありません。設定も矛盾が残って感じますが、ぶっちゃけどうでもいい。
 
人面魚がいるのが当たり前の世界なんだよね。水位が上昇するのも「時々あること」でみんな動じていない。だから不便でも高台や崖の上に家を建てて暮らしている。「どんなに不思議なことがあっても」という保留の仕方は魔法ってものを子供達が経験する世界だから、なわけで。最終的に女性同士のトップ会談で世界の趨勢は決定されます。……もう解釈とか面倒なのでどうでもいっか(笑)
 
 
●アイアンマン(映画)
マーブルスーパーヒーロー! おちゃめ・おしゃれ・ユーモラス。以上。
秘書の人を口説くセリフがカッコ良すぎ。思うさま女を口説きまくっていた癖に、正義に目覚めた途端にお堅い女性になびく辺りが何やら記号的ですが。最後の記者会見なんかもお見事。上質なエンタメに難癖付ける意味は無いでしょう。
 
風雲児たち ワイド版4巻
俺が死ぬのはお前のせいだ、か。エリートをたっぷりと罵る良いチャンスではあるのだろう。けれど、全ては深く、深くハラに呑まなければならない。ただ、深くハラに呑むしかない。それでも足りなければ千本松原に行くしかないだろうね。
前野良沢のところは、相互排他性が話に出てたのね。スラスラ翻訳したのかと思ってたので非常に爽快だった(笑)
 
林子平に関しては、またしても人脈系の話の展開のさせ方。成功するには人との繋がりをこれでもかと持たなければならないのだろう。…………それでもウダツの上がらない人達は数え切れないほどに居たかと思うと。
現代はネットや書籍の販売、もっと根本的なインフラである自動車・電車・飛行機などによって世界が狭くなって感じるけれども、やはり大して変わっていないのかもしれない。
 
青い花2話
正直に言って、百合百合しくって感想書いたりするのに戸惑いを感じるね。エンドレスエイトより余程ストレスを感じてたりする。独特の優越感がどうにもいただけない。レズみたいな秘密を持っていることが、それほどに人生の奥深さと繋がっているとでも? まぁ、その辺りを楽しむ人は楽しんでいるのかもしれないが。
 
東京マグニチュード8.0
携帯とパソコンの違いはあれど、ああいう外部とのコミュニケーションを断絶させて「入り込む感覚」を少なからず知っているわけで。子供の心の孤独が切っ掛けで狭義の世界が崩壊するさまを見せるのは、あまり趣味がいいとは思えなかった。救世主が出てくるとも思えないし、人の心の闇を救うのは決戦存在の役割。故に敗北スタートだといえよう。あのオネーチャンがそれっぽいかな。
滝川クリステルの声はあまりお上手ではないんだけど、現実っぽさってあんな感じかもね。
 
 
エンドレスエイト
そろそろ怒りを通り越して笑えるようになっていることを願いつつ(苦笑)
仕方が無いので、「失敗」と位置付けることにして、何故こうなっちまったのか?と言う風に考えることにする。
 
ループからの脱出という意味で「ビューティフル・ドリーマー」の系譜に連なるところ、こう連続してやってしまうことで、ガラスの仮面の「忘れられた荒野」へと変貌を遂げた。忘れられた荒野、まさか知らない人間は居ないと思うのだけど(笑)、敢えて説明しておくと、マヤが狼少女の演技をする話で、天才肌の演出家によって同じ脚本のまま喜劇だの悲劇だのラブロマンスだの、という風に演出を替えて何回も上演することになる話のことだ。
 
つまり、演出のコンセプトが分かりにくいということが失敗原因としてまず挙げられる。演出コンセプトはたぶん、全体的なもの(喜劇・ラブロマンス・悲劇・アイロニー)と、部分的なもの(例えば、みくるエイト、だとか)で考えられる。
素人にも分類できる差異化の強いコンセプトを用意しておかないとダメじゃん。擁護するの無理だし。これじゃ京アニによる習作の寄せ集め、になっちゃうよ。
 
その他に「キョン視点」にも問題があったかもしれない。キョンの視点から見た物語というのがハルヒシリーズの魅力でもあるからだ。キョンの視点はそう大きく変わらないからね。
あとは題材的な問題をクリアする仕掛けだと例えば、他社で活躍する有名な監督を3〜4人連れてきて、同じ脚本でエンドレスエイトをやります!ぐらいの宣伝するとかね。次回はせめてヤマカンエイト…………ないだろうなぁ。
 
 
○みくるエイト(案)
・携帯の待ち受け画面からしてみくる中心。変顔のハルヒと横向きの長門が一応映っているとモアベター
 
・駅前での集合場面では、上から下から上に舐めるようにお洋服のチェックを入れつつ謝罪。笑顔をアップで写し、ハルヒの声だけが画面外から聞える感じ。それが気に入らないハルヒキョンの視線に割り込みをかけるなどもアリだ。
 
・自転車でGO! 先行した古泉の荷台からみくるが口パクで「が」「ん」「ばっ」「て」と応援するなどの演出は不可欠。いまのところ誰もやっていないのが不思議でならない。
 
・視線が合ったら笑顔が帰ってくるのが基本。極論だが、ここを外すと女の子なんて可愛くもなんともない。
 
・水着で登場のところは女性陣が少し待たせる感じでためを作り、みくるのイメージを極大化すべき。ヒザや二の腕(敢えて胸や股などではないのがポイントだ)をキョンが見ているイメージ。夏の合宿があったからあまり照れないだろうけど、やっぱり少し恥ずかしい感じが欲しい。
 
・プールで弁当の後では後片付けを一人でやっている朝比奈さんをキョンが手伝うなどの後片付けシチュを俺なら入れる。ハルヒは「みくるちゃん、早くきなさーい!」とか食べっぱなしで遊びに飛んでいってしまうハズだ。この時にちょっと2人だけの間が出来て、美味しかったですよ、と声をかけるキョンに対するリアクションにセンスを感じたいわけだよ。敬語っぽい感じが消えて、打ち解けたタメ語で「良かった」とかさー。身悶えずにいられないだろ?ちなみに彼女はハルヒの前では仲良く見えるようなことはしないように頑張って耐えているんだ。耐えているんだよ。(大事なことなのでツワイス)後片付けしながらだから、伏目がちな横顔とかもグッド。クチビルに目が行ったりするのもイイね。
 
・浴衣のところは伝統萌え的にうなじを強調するなんてベタだが、ベタもまた王道。当然そうなれば、かんざしやその代用品などで髪をアップにすることも検討すべきだろう。袖口を押さえるような日本女性的な仕草が自然に出来てくるなどもポイントだろうね。
 
・たこ焼きのところでは、さりげない風を装うハルヒ自身が目を合わせない感じにしつつ、キョンはみくると視線を合わせちゃったりさせてはどうか。みくるが遠慮したような表情を作る等の演出などが入れられる。
 
・そして泣いているみくるの横にキョンを座らせて、みくるを寄り掛からせたい。しかし体重をガバッとかけてしまうのではなく、遠慮がちに肩がちょっと触れるだけのもどかしい感じが大事だ。自分の不安に対して、大きく甘えることが出来ないと知っている辺りの感覚。それでいて過去の世界に来ている心細さを表現したい。
 
・こういう弱っている女の子に対して、つい視線がエロくなってしまうのはよくあること。頭頂部を見下ろしつつ、アゴのラインだとか鎖骨、上から見た胸の大きさ、ぴったりと閉じられた白い太ももなどに目が吸い寄せられるのは、とても不思議だが「自然現象」だというべきである(断言)
 
 
…………なんというか、京アニにはもうちょっと頑張って欲しいな(笑)