魔法先生ネギま! 277時間目

 
好きな調味料ですか……えっと昆布ポン酢かな。でもハンバーグは醤油派。
 
○分かり易い名前
リライトの名称が「リライト」だなんて、なんか安直だなぁ〜?と思っていたらこのためだったのか、みたいな277時間目(笑) 名称をリライトにしておくことでなんとなく復活を暗示してるんですね。安直どころか一周ぐるっと回って戻って来てたのか、と。納得です。
 
○エネルギー源
大量のリライトを出して来たってことは、この裏でゲートポートに集まって来ている魔法世界の魔力を運用している、ということでしょう。すると問題になりそうなあたりは世界自体を上書きする「極大のリライト」をどうして使わないのか?といった時限爆弾とかですね。
 
●反映される構図
現実世界出身のクラスメイト達はリライトの脅威からは安全な立ち位置が確保されている(と予想される)わけですが、このことが原因で親しくなった人達の「削除」を目撃する結果となってしまいます。……これって物語構造に対する自己批判の形式なって読めるんですね。
 
死なないというお約束で守られていることによって、より悲惨な現実と対峙する結果となっているわけです。優しければそれだけ身内の死は厳しいものになる。しかも自分は何故か無事なのです。これを不公平として演出されたら、例えば「エミリィは死んだのに夕映はどうして大丈夫なの?」と言った形で責めらたら安全であること自体が罪のように告発されてしまう。何を言っても、どれだけ真剣でも安全な場所にいる人間の戯言になってしまうでしょう。しかも夕映のお腹を貫通していることから、リライトビームの盾になることも出来ないわけで。
 
更には、安全な位置から眺める読者と、安全な立場で友人の「死」を目撃することになってしまうクラスメイト達、という構図で相似となっていますね。ここが感情移入を誘導する潜在構造って感じでしょうか。ぬるい世界観として認知されている分、僅かな悲劇描写でもインパクトが大きくなる効果が期待されます(笑)
 
 
○ポーズ理論(テキトーに命名
PAUSE理論とは!大袈裟な名前で気を引いてみたいとかそういう下心で編み出されたテキトウなカバチのことであるッ。 [概略] 作中で描写されることによって登場人物たちの時間は進む。逆に、描写されないことで時間が進まないという進行状況関係の理論のことであるっ!(うわっ、てきとー(笑))
えっとですねー、昔に文庫版で再販された幻魔大戦を読んでいて、敵っぽいキャラが全然出てこなくなって忘れ去られてそのまま時間が止まってしまったんだろうなーとか思ったことがありまして(苦笑)
 
それはともかく、
今回の進行状況の問題部分は当然ながらノドカが死ぬかどうか?という部分で、ノドカたちの時間が(都合良く)止まっていないと困るわけですけど、この「時間が止まっている感覚」を作っているのはどこか?というと、デカいク○ゥルフなんです。このク○ゥルフが動いていることで、全体の時間が進行していることが判断され、動いていないことによって止まって感じるようになっています。ク○ゥルフが動いていないのは本当は困ったことなんですけど、ノドカの生死が掛かっているので今回はなんとなくセーフという感じですね。マクロの状況を支配しているのがク○ゥルフなので、ヤツの動きが大きな影響を持っているんでしょう。ドカーン!と地響きが一発鳴り響くと、全員がそのタイミングでグラッと揺れるのを経験したりすることに成る筈で、そういう合図で時間が一致するわけです。
更に言うと、コタ夏がイチャイチャしているのもこの「動いていない状況」という隔離スペースでの演出効果が強めに描写されています。
 
  
○その他
・なんか龍樹が出てきても活躍する前にそっこーリライトされそう(苦笑)
 
・せんせー! ノドカの胸がデカ過ぎると思います!
 
・アイシャさん!が下手すると歯医者さん!に聞えそうです
 
・コタ夏はもう好きにしてたもれ。夏・夏・夏・夏・コタ・夏♪
 
・ぬいぐるみチーフがペチッって潰してるのね。物理攻撃はOK?
 
・首だけになったエミリィの重さを感じていた夕映は、その重みすらも手からクシャリと零れてなくなってしまうという(笑)
 
 
今日はこの辺りで許してやらんでもないぞ?って感じでしょうか。