魔法先生ネギま! 291時間目

 
やはり前回のネギパート要らなさそう(苦笑) まぁシークエンスとしては今回入りきらなかった要素という意味で面白いんだけどね。
 
●全体的に
対刹那戦を踏襲していて、どんどん加速していく描写。ラストの打ち合いをネギが制するのも同じ。……とまぁ、こんだけ書いてしまえば7割書いたも同然で、後は他に何を書けってんだろう?みたいな話だったり(苦笑)
闇の魔法に関しては、技術論ではなく心法的な解決。周囲の呑み込みからフェイトの感情まで呑み込もうとしていく辺りが面白げな構成。なのは的に言うなら殺してでも仲良くするって話ですね(笑)
 
●今週のちうたま
まるっと丸投げもたれ合いに関して無言なのは肯定的だからでしょーね。
それにしても千雨の回想セリフはこう、もうちっとどうにかならんかったのだろうか……? 「未熟者!」とかどんだけバッドチョイスなのさ(笑) そのセリフってそんなに心に響いてたんかー? orz
 
●運動部
まき絵のリボンは便利そうな割に使い道なさげな……。伸びる紐類は切れない拘束具ってのが定番だけど。衣装はバストアップ対策*1なのか羽みたいなアクセントあり。
ゆーなの武器は母親が使ってたっぽいけど、7色だと属性弾でいいのかな?衣装もいいね。ロングブーツみたいなのにも機能があったりするのだろうか。
亜子は色々としょうがないかな(苦笑)
アキラは本命臭すら漂うタメがあって不潔。
 
●その他
背景的には、ポリゴンとかCGになってしまうと逆に破壊されにくくなったりするみたいなので、やる時はやっちゃっうのはいい傾向かと。前回も今回も見栄えするしね。
イラスト的な描写は静・動の関係を作り易いのだろうけど、ともかく今回最後の立ち姿だろうね。
表情的な意味では、暴走の制御に成功した瞬間の「瞳」なんだろうけど、エヴァちんも好きとか言われて複雑なあたりが良さげ。
 
 
こんなトコロかなー。というわけで今週分の感想おわりっ。
 
 
 
以下はネギま関係ないんでヨロ
 
●神に至る病、もしくは善人への道
パッと見、ぬらりひょん、めだか、ネギま辺りが似たようなことをやっていて食傷気味かもしれんね。そもそも何をやっているのか?といえば、神へ至る「総体」への回帰、その途上のプロセスなわけだ。大雑把に段階を考えると以下な感じになるかな
 
分裂

排他的自己中心(他人なんぞ無視)

協力関係(自分中心でありつつ、他者にも配慮・協力)

排他的他者中心(自己犠牲的な他者中心主義)←今ここ

非排他的他者中心(他者中心なれど自分も捨てない*2

自他の融合(究極のセックスや「相抜け」なんかの現象)

宇宙即我の認識(いわゆる「悟り」)

総体への回帰
 
 
名前とかは適当なのでその辺は適宜 読み替えといてね。
心身一元論が逆に他者との関係を物性的な認識*3によって固定してしまうのだけど、運動不足による心身二元論がそのまま「情報体としての意識」によって他者との境界を曖昧にしていくことで*4、他者との関係が変質する方向に流れる。その傾向の一部がアイデンティティだのの自己同一性の喪失なわけだ。(「私は誰?」的な話とか自分探し・居場所探し→役割だのチーム制へ)この辺の物語は充足の方へ戻す動きをするけど、その充足の仕方が今回のネギま!みたいな排他的他者中心主義の相互関係(相互排他性。みんなは自分のために&自分はみんなのために)へシフトしてってる。有体に言ってしまえば自・他の関係を深める方向なわけで、その先は融合的な方向から飛躍して総体回帰になるのは古代の賢者達によって結論されている。歴史進歩主義なんざ小手先の知恵比べでしかないんよ。やるんならアインシュタインから量子論の流れで二重性あたりがパラダイムだろうから、その辺から説明する方向で考えりゃいいんでねーの?と思い始めたけど俺の手には余るよ。
……文章をつなぐ意味の無いつなぎ語を省くとこれ系のありがちな訳ワカラン文字列になるよね(笑)
 
以下略、でもいいんだけど。メタ視できて「今どの辺?」みたいな位置が分かってくるとよくぞここまで!みたいな考えに成り易いだろうと思ってさ。
 
 
こういうのの一部を都合よくつこうて、他者を善人に歪めたいって支配欲求的な話もある。「他人に対して優しくしろよ」→「そんなコトわかってるよ」→「でも、お前の中に他人は居ないよな?」って話がこの辺りの問題ね。
マイッツアー爺さんのセリフを借りれば「市民革命以後の結果*5」ってヤツで、人間を獣から脱却させるための「教育」なんかの話になる。西欧型の階級社会では農業してた連中は奴隷(農奴)だった。それでも市民革命は起きたわけだし、なんとしても「人間」を増やす必要があったわけだ。「野蛮」vs「文明」の戦いがテーマにあるのはそんなのが背景にあるのかもしれない。まぁ知的生産に関わる人間が大量に必要だったとも思う。経済が「人間」を増やす圧力になっていくわけだ。
 
近代的自我*6なんかが混じってくると途端に面倒臭くなるんで、その辺りはペトロニウスさんのエントリーを見てちょ。自我=自由意志でまとめているみたいだから、一筋縄ではいかないと思うよ。(ほんとはこっちでもダラダラ書いたけど駄文だから省いた)
 
まぁ、他人だなんて目の前にいるに決まっているんだし、目の前にいるのにどうして気が付かないんだ?って断絶の話でもあったりするわけで、目の前にいるから他人でしかないのか?って話でもあるからして、「敵対」しているからこそ反転して「融和」*7に転ずる辺りが超キモチイイ(相抜け)だとかの話だったりすると、「宇宙即我」で悟り(我々は一体である=我々は神である。略して「神なう。」な、なんだってー!?)ってことなんだな。たぶん。
 

*1:胸から上の構図の意。寄せて上げてじゃないよ!

*2:グランドクルス!

*3:物としての他者

*4:ネット等が加速させている傾向。仮想現実とか

*5:平等を志したけど無理があったねって話で貴族主義への回帰+高貴なる義務へ

*6:「自意識の苦しみを感じている…………俺って高尚!(ウフッ)」ってヤツ

*7:細胞レベルでの話なので、達人同士でキャッキャッウフフっていう