魔法先生ネギま! 285時間目

 
えーっと、闇の魔法、リスク無くなってしまうん?
 
●要チェック項目
この項目、ある時だけにしようかなぁ(苦笑) 今回も特にありません。
 
念のため、絵日記の細かい文章でチェックすべき所は「本国在住5000万人」だとか、「脱出することができない」という表現ですね。
 
んー、ちょっと勘違い入っていたと言うことに?
クルトゲーデルが救いたいと考えている「人間:6700万人」がメセンブリア市民で、本国在住が5000万人だとすると…………メガロメセンブリアの純血の魔法使い市民5000万人こそが「人間」だってことになりますよね。本国以外に残りの1700万人が魔法世界に散らばっているのかな。MM元老院だけが(ゲーデルの)敵?
 
人間6700万人=純潔の魔法使い市民5000万人+その他1700万人という話がもしも正しいとなると、どうなるのか。
ゲーデルの狙いはMM元老院を潰してその支配権を奪い取ることになる。ネギを代表者に仕立て上げ、純血の魔法使い市民5000万人と、本国以外に散らばる1700万人とを集めて、旧世界に移住する気でいるってことに。MM元老院との方向性の違いは、侵略するかどうか?といった辺りか。
 
もし本当に「脱出できない」という話が地球へ脱出できないという話であったのなら、…………ヘラス帝国は諦めるしかなさそうですね。メガロメセンブリア市民は旧世界への脱出を始めるでしょう。(今はゲートポート潰されてるけど)
 
 
●考察
・闇の魔法の落としドコロとは?
いくつか予想は出来るんですけど、コレだ!という正解は作者の頭の中だけかなぁ、と。
暴走した場合、大体はそれを鎮めるためにはどうするか?という問題になるわけです。例えば「うしおととら」の場合は、櫛で髪を梳いたりして、元に戻そうとしています。
ですが、今回の場合は、暴走する力を飼いならす方法を見つけろ!という話なので、基本的な作業がまったく別のモノになっています。単に暴走をストップさせるだけではダメだってことですね。
 
で、作中のヒントになっているのがエヴァ様のセリフ
「光を求めるならば自分の手で掴まなければな」でしょうね。
 
で、これがドコに繋がっているのか?というと、29巻の265時間目の、真っ黒に染められた いどのえにっき に浮かび上がる白い文字あたりでしょう。これは太極図にあるような「陰中の陽」に繋がっていると予想されます。敵弾吸収の太陰道から、太極図のような陰陽一元論が連想されるためです。一元論はエヴァ様の持論ですしね。
 
ネギの問題を整理すると、原因は自身の負の側面にあります。よって、その根本的な治療や解決というものは、「雪の日の夜」の悲劇に対して、復讐をやり遂げたり、諦めたりといった「決着を付ける」ものになります。しかしこれをやり遂げてしまうと「力が必要なくなる」ということ、つまり物語が終わってしまうことを意味しているため、今回は解決策になりません。
 
このことから、今回の件は「力だけ残るような都合の良い解決」を望んでいることが言えます。酷い話だと思いませんか?(笑) 中途半端な解決法でなければ逆にダメなのです。
 
予想される解決策は、闇からの侵食を外部に固定するもの、と言った辺りでしょうか。問題の根本原因が自我の負の側面であること&根本的な解決はNG、となると臭いものに蓋をするぐらいしかありません。つまりポストモッダーンではないかと。
 
ポストモダンと呼ばれるものは、簡単に表現してしまえば外部化の様です。アウトソーシングしかり、グローバリズムしかり。アフォーダンスしかり。インターネットしかり。中心に価値あるものが無いことに気がついて、外側へと向うわけで脱中心性。 中心、つまり主体が物理的に存在しないことによって、環境からの影響・制約を介して構造化して行きます。間テクスト性も相互排他性みたいなもんだし、その本質は主体の絶対性が無くなったことが原因でしょう。比較文化論とかも合わせて、物事は相対的だってことですね。そして、自分(主体)が理解しているのではなく、自己のテクスト性が、作品のテクストを読み解いている、とやるようです。これはインターフェイスの事ですね。インターフェイスは外部接点のことですから、自己は外部化して現れているって話に繋がっていきます。自己の外部化と言えばペルソナも同じ様な概念です。自分探しは自分に都合のいい環境かどうか?って話なので環境問題みたいなもんです(笑) 更にはメタ認識とかも外部視点みたいなものだし、コンテクスト(文脈)理論なんかも(外部)構造化の理論ですね。主体の絶対性が喪われる〜とかの話なので、記憶喪失とかでアイデンティティーの喪失とかが物語でも定番ネタ化したりします。あっちもこっちも記憶喪失、もしくは多重人格、みたいな(苦笑)
……多重人格の女の子の人格ごとに攻略ルート作って、一人だけど複数ヒロイン!みたいな作品ってあるのかなぁ。トゥルーエンドで人格統合、みたいな。キャラ絵が全部同じになっちゃうから、アバターからませたりとか?
 
ともかく、現代人がポストモダンの思考から脱して更なるポスト(次)へと向うのは至難の業かと。この辺りは個人的な理解なので間違ってても文句は受け付けません。(仮にご指摘があれば感謝するとは思いますが、正直、難しいことは分かって無くても大して問題でもないでしょう。)信じるかどうかは自己責任でお願いします(重要)。こういうところに知ったかで文章を書かないといけない立場(笑)なだけなので、本来は間違ってても心の中だけで仕舞っておけばいいんだと思うんですよ。それならバレないから(苦笑) かなり勉強しなきゃこの辺りの概念の「本当のところ」はわかんないんだろうし、ネッ☆ミ。
 
話がかなーり逸れました。
野獣化の上位は「人化」なのでー、ぶっちゃけ人間的なことになればいいんです。人間の本質とは中心軸によって「立つ」ということを意味してます。ですが、これはエヴァ様のヒントからは遠いんですよね。
 
ネギの魔法技術の本質は、停滞・固定です。遅延魔法しかり、闇の魔法しかり。過去に囚われているキャラ性と関係がある!とか言っておくとカッチョ良い感じです。
スタグネットよろしく、闇を外部に固定しちゃえばいいんじゃないかと。ネギ本体は光で満たして、闇に蓋をするわけです。闇のあるところでこそ光がより強く輝くように、光があることで、闇をより深める、といった理屈が考えられます。金環日食の逆バージョンとかですね。(それフツーに太陽が輝いているのと変わらないやうな?)
もしくは闇の侵食が力の源泉であるのならば、侵食され続け、且つ、自分は無事であれば良いので、例えば体表面を上滑りし続けるとか。ジャンプのサイレンでそんなような防御手段を使ってた気もしますが(笑)
 
ダイ大でいうとやっぱりヒュンケル側ですね。ダイの竜魔人化は結論なので、ネギには応用が利きません。終盤で双竜紋のエネルギーを抑制していたように、「小さめに使うのがコツ」になってしまいます。それはネギには向かない解決方法でしょう。竜魔人化が応用できるとしたら刹那の方ですね。刹那の方は今回のネギの顛末を見て、白烏化を発展応用させる契機になるかもしれません。成長という意味では楓の方にこそ問題がありそうですが。
 
ここで使われている「闇」とは混沌、つまり「全」のことなので、光(秩序)をも内包しています。単純に「光を追加する」という発想だと安直なんですが、対極図のように連綿と交わり続けるような形で局面を部分的に表面化することはアリなんですよね。まぁどちらにしても二極化に見えちゃうかもしれませんが。
 
……というわけで、分かっているようで、全くわからないっていう(笑)
 
 
●背景
扉絵がいいですね。千雨から長く伸びる影も美しい。
偽明日菜とお風呂に入った回からの時間経過で考えるとやはり朝なので、朝焼けですね。時間経過を描いていること、光源を意識して描いていることが影響として見えて来ます。
今回は、ゆーな達の登場シーンのところで「地響き」による時間の接続が描かれていますが、これはポーズ理論の応用というよりは、戦闘シーンを描かずに効果(音)だけで済ましたというメリットの方が強いと思われます(笑)
 
最初のシーンには蚊帳?の天蓋のようなものがついているベッドがありますね。赤松先生の南国の旅行先にこういう部屋があったのかも。「天蓋」で検索すると17800円ぐらいで似ているヤツが出てきますね。
 
 
●表情
特に無しかな。感情が表情に表れている場所という意味ではルーナがフェイトのために怒るあたりなんですが、エヴァが裸で出て来て「!?」って
コマの溜めが妙に反応が遅くて笑えたりしますね。
 
楓ちんが感無量ってセリフを吐くのが感無量です。
 
それとアキラがアップなのがよいですね。
 
●イラスト化
扉絵ですかねぇ。ここも特に無いんですが、アキラのパンツがボディペインティングみたいに見えます(笑)
 
 
●展開予想(メタ視)
エヴァ様の氷系最上位魔法の術式装填で乱舞するのが見られるかもしれませんね。
 
・運動部4人組がネギ達の戦闘の様子を見に来るところまでは予想できますが、問題はそこからですね。千雨もなんとなく退避しているハズなんですが。……個人的な希望としては、エヴァが吸血鬼化したことのあるこの4人を人形として使いこなす、とかですね。まぁ無難な展開だと「(闇に)負けないでネギくん!」とか叫んだりするって辺りでしょうか。
 
●感情移入
Aパートはネギサイドでも解決不可能の問題を話題にしていたことにしておいて前回の話と接続させつつ、闇の魔法の暴走に対処する方向にシフト。
Bパートは戦闘メインで、引きはノドカと夕映の直接対決の予告ですね。
 
・龍宮vs栞(ルーナ)
こういう口論は良いものですね。隊長フィルターで変換された情報になっているのも何気に分かり易く纏められています。隊長、便利すぎ!
フェイト本人は悪行だと分かった上で、少数の切捨てを意図的に選択しているのですが、栞(ルーナ)がフェイトに賛同している理由は「そうではない」のでしょう。フェイトの行動が持つある側面に対して自己投影し、崇拝している様です。
大義を掲げずに行動するのも問題ですが、正義を理由に自己を正当化する連中が巻き起こす破壊活動が歴史上とんでもないことをやらかして来ているのも事実でしょう。じゃあどうすりゃいいんだい?という気がしないでもないんですが(苦笑)
 
・消えるネギの動き
雷速瞬動でネギが「パシン!」と消えています。本来、これが正しい速度描写なのでしょう、殆どテレポーテーションと変わらない速度で動いているのでこう見えるという。異常なのはある程度まで追えているラカンだとかゲーデルの方で、刹那達の視点で見たらこういう状態で戦っていることになりそうですね。2人とも瞬動ぐらいなら十分に追えているハズなんですが(苦笑)
 
 
●千雨&いいんちょ

体のことが先だ、とマルチタスク化を何気に回避する千雨。今回は千雨の使い方で会話を膨らませてあって納得の使われ心地でした。
うーんと、「ひとまず置いておくんだ」がいつもの展開接続の機能台詞ですが、特に違和感なし b
 
「あんま動揺しねぇのな」「随分無茶な」は説明を引き出すフックとしての機能台詞でしたね。
 
 
●後記
けいおん2期を裸に正座で待機ちうにて、今日はこの辺で。