魔法先生ネギま! 303時間目

 
手抜き更新1
 
●全体的に
コタパートと刹那パートに分かれてて、全体で見て特筆すべき事項は見当たりませんね。
 
 
●コタパート
 
・フェイトが歩くコースを何気なく変更している件について
ほぼ確実に、フェイトには小太郎達が見えていて、だから自然とぶつからないようにコースを変えているのでしょう。見えているけれど、気付けない。たぶん後で思い出すことも出来ないのでしょう。
 
・フェイトの進行方向
こればっかりは何回考えてもまともな解釈にならない(笑)
(1)フェイトは明日菜の所で用事を済ませた。……ありえねぇ〜(苦笑)
 仮に明日菜が既に脱出してて入れ違ってる場合でものんびり歩いてるんじゃねーよって感じだし、ぶっちゃけ造物主の掟があれば瞬間的に追いつけるような気がしてならない。最後の仕上げをしようとしているのだから、明日菜の所で用事が終わるって事は、ゲームオーバーだろって話なわけで。
 
(2)コタ達が部屋を間違えている。…………ガッカリだよ!
 その場合、フェイトに付いて行かないと。
 
(3)展開上の都合…………(苦笑)
 なにも、なにも言うまい。
 
・ともかく、夏美の緊張感の描写が素晴らしい。
 
・さよちゃんの反応
コタの攻撃はさよちゃんの反応も同時に引き出していて、良い。
さよが腕を離したら終わる(笑)
 
・死のイメージ
死のイメージに関しては、動物的な本能とかって解釈もできるんでしょうけど、個人的にはバッドエンド(ルート)を描写したってことになりますね。「ロード」したのを朝倉だけなんとなく気が付いたかのように描写されていて、単純に巧いなぁと思うばかりです。
 
・フェイトと廊下
背景舞台になっているこの廊下の描写が全体的に良かったですね。影からフェイトが現れる部分に始まり、去って行くところまで。入れ違いになっている側面からの光。そこに重なるフェイト自身の影。果てしなく長く続いていそうな暗い廊下なのに、そんなに暗いわけでもない。
「静」に始まって小太郎の葛藤で「動」が現れ、最後に「静」戻って終わる。これ、小エピソードとしてはかなり楽しいものだと思います。静と動の対比を膨らませるのは、夏美やさよちゃんの緊張感ですね。小太郎の逸る気持ちを絵で結果を見せて自重させる。凄くいい。
 
 
●刹那パート
 
・妖刀ひなの必要性
元から白せつルート希望なので、もはや何を見せられても「いよいよ“白刹那”だな!」としか思わないわけですが(苦笑)、もちろん人間として勝つ(=斬魔剣・弐の太刀の習得?)ルートも残されているので、なんとももどかしい。
 
一応、書いていくのですが、
まず月詠の望みは刹那の「全て」を味わうことです。しかし25巻の227時間目で羽出しせっちゃんとは既に戦ってしまっています。つまり、月詠にとっての「刹那の全て」とは羽を出した状態では無いってことで、簡単に言ってしまえば、その先の変身を残していることが示唆されています。
 
じゃあ刹那は何故、それを使わないのか、拒むのか?強くなれるなら使えばいいじゃん。
そりゃあ、まぁ、作品の都合なわけですが(笑)、どんな都合かって話なわけで。考えられるのは精神的な意味で化け物になってしまうことでしょう。月詠はそこまで分かっていて「力の必要性」に訴えかけ、仕方なく刹那にその力を使わせようとしています。
 
ここが問題で、強大なるパワーが必要になったからと言って、それに素直に従って化物になってしまうのはカッコイイ展開じゃありません。だから、人間として勝つ(=斬魔剣 弐の太刀?)ルートも残されているように感じてしまうわけです。
 
ちっちゃい刹那が某師範に呼び出されてわざわざ説教*1されてんのは何故でしょう? 妖刀までワザワザ借りてきて、モノになるかも分からないような未熟なチビ助相手に、何を教える必要があるのでしょうか。明確に、刹那の次段の変身によって「魔物に堕するな」と言っているのでしょう。
 
とか言っても、マンガの展開からして「力の必要性」に負けて変身するでしょう。大体からし月詠にも斬魔剣・弐の太刀が使えているわけで、刹那が今更使ったからどうなんだって話ですよ。「本性が悪であるものに真の弐の太刀は使えない!」とか?いやいや、それは正統な伝承者でもない人間が言う台詞じゃないでしょ。
 
木乃香との仮契約で新しいアーティファクトがあるので、「妖刀ひな」はそのパワーアップ分を相殺するためのものでしょう。悪を滅ぼすために、自らも悪になるのかどうか? ジャック・バウアー的にも面白い部分です。楓のアーティファクトから強制的に射出されてしまったので皆の眼前で化物になるかどうかって葛藤もたぶんやるでしょう。ダイ大的にはラストで化物になる事を選んだダイって流れのパターンですね。
 
止揚に到達して白せつになって欲しいところですが、木乃香のパワーアップもここでなんとかならんものですかねぇ(←欲張り)刹那の精神的な問題が終わってしまうと木乃香と釣り合いが取れない。完全に終わってしまうことは無いとは思うんですけど、この部分が終わってしまったら刹那に弱点は無くなるでしょう。逆に作中でパワーをセーブする手段を模索しなきゃならないぐらいです。
 
 
絵的には久々に刹那が強そうな感じで良かったのではないかと。
表情の中でも目の扱いは色々と記号的にもそれ以上にも難しい辺りなので、以下略で。
 
 
まぁいいや(笑) 以上、以下略
 
 

*1:良い意味での説教は「教え導くこと」です。怒られるだけが説教じゃありません。