雑記(まおゆう)

 
世間的には暇人のハズなんですけど、私はこ〜餓えるような「暇!」って感覚になりにくい人でして、やっとこちょっぴり暇な感じになったので更新してみるのことです。
 
 
橙乃ままれ著「まおゆう魔王勇者
読みました。凄い本ですよ、奥さん。ボク、ルビに誤字してる本を読んだの初めてです。しかも二箇所ぐらい間違ってるし(苦笑) それが作者の名前に傷を付けるのかと思うとちょっとねぇ。人物の台詞ごとに塗り分けしてあるんですけど、ズレてるのも5箇所どころじゃないし。つまんないところで躓いてなきゃいいんですけどねぇ。
 
うーんと、「まおゆう」といえば恐怖の「終わらない小説」ですからね。あの恐怖は味わった人にしか分かりません。単にダラダラ長いなら別に止めりゃいいだけなんですけど、「面白いのに終わらない」のが怖いのですよ。
それがなんか1巻だとサクッと読めてしまったので、そこらはちょっと意外でした。……と言っても、読み始めたら最後まで一気だったので時間的にはかなり掛かっている気がするんですけど、ネットで読むよりは遥かに体が楽だった気がします。
 
作品内容に関しては記憶違いなのか微修正なのかさっぱりわからない部分はありますが、論ずるまでもなく素晴らしい出来です。まぁ、解説だのの「こんなおっきいのはじめて!」みたいな詐欺は度が過ぎるきらいはありますが、内容とは関係ないので2〜30歩引いて、生ぬるい視点で見守ればいいんじゃないでしょうか。
物語だのに散々触れてきている人達がそんなことを言ってるのがどうにも不思議でならないんですが、まぁ、何か感じるところがあるのかもしれません。逆に私は物語にはあまり触れていないせいかも。
 
解決策の解説書としての物語はあまり機能的ではないので興味が持てなかったりするんですよね。そもそも本自体が現実体験を言語化するためのサブ装置みたいなものだったので、物語の枠組みにはあまり敏感ではないのかもしれません。
 
あとは本の出来・不出来ですが、細かいところだとルビを含めてミスが目立ちます。チェック体制だけ考えても1200円分の仕事はしてませんよね。まぁ、値段が高ければ1冊辺りの作者への収入も増え……
解説は部分的にネタ元に触れていたのが良かったです。ホッブスの「リヴァイアサン」だとかって本の名前は良く耳にするけど中身が引用されてても読んでなきゃ分かんないですしね(苦笑) オタク系の本は(エヴァ的にも)ネタ元の解説があると嬉しいものですしね。もっと楽しむためには、引用元まで知っていなきゃならないのです。そういう読み込み方を「背景事情まで知っている」という言い方をするわけで。
 
えと、面白い本でした。ログホラにも期待しております。
 
 
つか、ログホラは凄いことになっていまして、延々とカザフスタン?あたりの情景描写が続いております。一気に冒険小説の体裁になっていて、あれはあれで凄いものですよー。