雑記

 
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>エンタメで国が儲けをメインで考えようとしてるのは確かにまずいと私もいつも感じています。
>エンタメは娯楽の範囲なので、サブ的な位置だと思うんですよねぇ
>ゲームとかアニメの海外売り上げのニュースがよくTVでも出ますが・・それを輸出産業の主力の一部として考えると後々この国はたいへんだと思います。
 
楊さんのコメントに反応してみます。
 
サブ的な位置付けなのは事実だと思います。
お金の使い方として、苦しくなってきた時に最初に削られるのがエンタメなどの余力部分だからといった意味で、エンタメがサブ的な位置付けにくるというのは、私も含めて大半の人が同意するかと思います。
 
音楽が売れていないとかも違法ダウンロードだとかYoutubeのせいという話以前に、お金に余力がないからだと考えた方がいいでしょうね。日本の購買力ってのに体力が無くなりつつあるのでしょう。
動画付きの楽曲を安価かつ簡単に入手できる方法を整備していくのは重要かもですけど、スマートフォンが伸びてきたらYoutubeをそのまま見ることになっちゃうから手遅れでしょうね。
 
 
ワンピのコミックスが売れている(赤松先生のツイッターとかの話題)を考えると、基本は一極化でしょう。余力がなくなっていく過程で、メジャー誌ではジャンプの購入のみとなり、それも無駄だと思うようになるとコミックスだけ買えばいいや(数ヶ月に一度)になる。最後はメインで読んでいるワンピだけ買えばいいや……こういう流れがあるはずです。
 
このことの原因は何か?といえば、余力がなくなりつつあることでしょう。ワンピが強いのではなく、周りの状態が悪化していることが結果的に後押しをしているだけです。
 
(私には数字的な裏づけがありませんので話は半分以下でお願いします。自分が納得し易いお話を想像しているだけです)
 
赤松先生たちの議論は、ワンピの後に代わりになる作家が育っていないという点にあるんですけど、お財布の余力で話を見ていればどんな作家が出てきても代わりになんかならないのは明白です。そもそも惰性でマンガを買っているだけなので、余力が尽きればワンピ人気も終了するはずですから。
原因はマンガ業界の世代交代にはないので、世代交代に成功できたとしても結果は変わらないと予想できます。
 
ここで注意しておかなければならない点があって、それはジャンプ作家を抱える集英社が断然有利な状態にいるってことです。集英社は自分のタイミングでワンピ・ナルト・ブリーチを辞めることが出来るからですね。この点からすれば、何か仕掛けようとして仕掛けられるのは集英社だけです。
 
赤松先生の心配しているのはたぶんエンタメ作品が必然的にもっている寿命のことでしょう。エンタメには旬がどうしてもあります。古びてくれば飽きに繋がってくる。この意味ではワンピースをリスタートさせている今のやり口は相当に上手いものでしょう。ブリーチもリスタートしていますし、このタイミングで寿命を延ばす戦略をちゃんと駆使しています。ただ、この辺りの動き方をみれば「死ぬまでズルズル作戦」であることは間違い無いので、あまり仕掛けようとは思っていないでしょうね。その辺りが3年や5年後の業界崩壊を口にする根拠になっているかと思います。
 
ズルズルとやっていくウチに、日本の経済などの状態が改善すれば、そこからやっと重い腰をあげる、ということを考えられるようになるかもしれません。そういう流れですかね。
 
 
で、エンタメなどコンテンツの産業化ですが、一番単純な話としては麻生さんが動いていれば形になったと思っています。今はもう民主党を潰して自民にやらせてもどうにもなりませんね。そんな単純な状況じゃないでしょう。中川(酒)も逝ってしまいました。麻生さんの後を継ぐハズだった人が死んで、日本の政治的な運命はかなり悲惨な方向を選択したことになります。ちょっちドラマチックすぎましたね。
 
愚痴を書かせてもらいますけど、救世主に近いクラスの人物が台頭した時に、その人にパッと乗れなかったのですよ。物語で言えば、正義の味方に味方しなかったモブキャラの運命は悲惨です。ハッキリ言って一番やっちゃいけないことをやっちゃったようなもんです。この国は、何をしてはいけないのか、何が一番恥ずかしいかを忘れてしまったのでしょう。悲惨な状況でも必死に主人公の味方をしてくれる脇役は輝くのですよ。ところが苦しい時に主役に手のひらを返してしまった脇役をやってしまったのです。
 
マジで政治に関心があるかどうかじゃないんです。そういうのとは全くの無関係なところからでも分からなければいけないんですよ。好き嫌いを決めるのは理論ではありません。むしろ感覚的に選ばなければならなかった。そんな鈍い感性で、どうやって恋愛だの一目惚れだのするつもりなんでしょう。センスがなきゃ恋愛結婚なんて無理ですよ。見合いした方がずっといい。
 
でもまぁ、千里眼持ちの師匠ですら外したぐらいですから、無理はないかもしれません。
鳩山さんはあれだけアホでバカでルーピーでも、なんとなく愛嬌があるでしょう? 親しみやすさがあるんですよ。ネットでからかって散々話題にしましたよね。菅さんと比べたら一目瞭然です。政治的な手腕はともかくとして、鳩山さんみたいな人物性が延長されていけば、アイツのために一丁やってやるか!となるのでしょうけれど、そんな段階まで行きませんよ。行くわけないもん。
 
 
今、コンテンツ産業がどうのこうのと言っても無駄でしょう。日本は余力がなくなりつつあるので、公共投資的な税金に群がる山師が安寧を貪れればいい方です。そもグローバリズムったって今のやり方は単なる風見鶏でしかないのです。風の具合の一番いい場所にいけば上手くやれるってだけの話。状況を変えるって視点が抜け落ちてます。自分だけ上手くいけばいいって態度の最前線が現代のグローバリズムですね。自分とか自社の利益に汲々としている連中には何も変えられないでしょう。かといって自己犠牲的な振る舞いをすればいいわけでもない。バランス感覚を持ってる政治家がたくさん必要です。
 
コンテンツは産業になるか?といえば、既に漫画だのアニメだのはビジネスです。成るに決まっています。問題は、上手く行くかどうかが別の問題だってことです。国家が参入すると、上手く行くものも行かなくなってしまう。企業がやる方がマシですよね。
 
コンテンツを産業化するとしたら、まず戦略がないと。儲かればいいとかじゃなくて、国家以上の方針として世界をどうするのか?ですね。例えば、親日国家を増やすとか、ハリウッドみたいな聖地にする(既にアキバは聖地ですが)、国際共通語としての日本語の地位を高めるなどです。ワタミの社長じゃないけど、日本のブランド化を進める場合は発展途上国を相手に上位国として地位を固めていく必要があるので、アメリカやヨーロッパを相手にしててはダメですね。あっちはもう程ほどのお付き合いでいいでしょう。日本ブランドを固めていくには、ともかく途上国を相手にしないといけません。そして同時に途上国を発展させて影響力を振るうのです。この形が植民地化モデル以降の主流モデルですね。
マーケティングも途上国の登場人物を出して話に絡ませるとか、その国でも売れるようにカッコ良く仕上げるとかね(笑) まぁ、あざといというか、小物臭がするので、そんなやり方をしててはダメでしょうけど。
 
私が考えた話ではなくて、常識の範疇の話題ばかりなのでー、状況を逆転させるには、どうすべきかって方向を見出したいんですがねぇ。そんなの分かってたらとっくに書いてますよね。
 
今は、アクセルワールド川原礫とか、まおゆうの橙乃ままれ風に、タダで配っておいて人気が出たらピックアップするっていうあざとい形になって来てます。編集者に権力がないであろうことから、実績の無い人間を抜擢することが出来ないのでしょう。つまり、余力のある段階でタダで作品を配って人気を得ないといけないのです。それは、生活力がない人には厳しい。やる気のある人は今からタダで配りはじめておくべきでしょう。
 
それからピックアップ能力のある人、というか、見る目ではなく、情報拡散力のある人間だけが有用になって来てますね。セールスマンと言われる伝道師タイプの人間にしか価値が無い。ちょっと前までは人脈主であるコネクター(ニュースサイトの管理人など)が強かったんですけどねぇ。
まぁ、私なんかは端から役立たずですね(苦笑)
 
 
エンタメ産業が主力化するかどうかは、日本が決められることではないと思います。単純に世界に需要があれば供給は必然として大きくなると思います。そういった他者基準に惑わされないのが重要ですね。売れば売るだけ買ってくれる!みたいなバブリーな思考している経営者なんてもう居ないと思うので、バカは自然淘汰されるので平気でしょう。怖いのは政治ですねぇ。