「背景から考える」について

 
 

 
同人誌です。
アニメルカという考察系同人誌(かな?)の、背景論的な部分をまとめた一冊ですね。
 
 
以前に、当サイトでも「背景論」なんつってページこさえたりしたわけですが、この本の著者の1人、みやじ・はるを・よしたか(haruwo)の後追いです。順番が逆に感じるかもしれませんが、ぶっちゃけ、彼を理解するためにでっち上げたものがウチの背景論だったりします。長年、何を言ってるのかわかんなかったんだもん。天才みたいなもんだと思うのですが、嫌がるので異能使いです。私にとって、物語に関して師匠に相当する人物ですね。
 
当方、残念ながら物語的な能力はほぼ無いので、別の系統の能力から引っ張って来て考察とかやっているんですが、無理が祟っております(苦笑) 本とか読む数がね、もうね(苦笑) ウチのサイトを読んでいる人は分かるんじゃないかと思うんですが、私はJコミとかの無料で漫画読み放題とかがあったら食いついて全部読んじゃうような人じゃないらしいのです。時間無いとかの言い訳はともかく、そういう行動を選ばないんですよね。暇を潰すなんて感覚が無いぐらい自然に何かで暇を潰して、かといって生産的なわけでもないっていう。オタクじゃないとは絶対に言いませんけど、濃さか足りてないんです。この中途半端さはいかんともし難い。少なくともこっち方面に関しては才能がないと言ってもいいです。
 
という自分語りはともかく、そんな状態なわけで弟子を気取るのも失礼な話になっちまったりなのですが、表に出てきたなら宣伝のひとつも書くのが筋というものなわけじゃないですか。あと数ページ残っていますがほぼ読み終わったのでこういう文章を0時過ぎに書いております。
 
 
内容なんですけど、「すっげー面白いですよ!買ってね?」とか書ければ良かったんですが、残念ながら内容が難しいです。そんなに深く突っこんでいたり・いなかったりしますが、がっちり考察系ですね。大半の人には合わないと思われます(苦笑) 「自分は頭が良い」と思う人はどうぞ。
 
それから彼らの考える「面白さ」は、「売れる」とかのレイヤーとはあまり関係がないです。表現手法として高度かもしれないし、技ありかもですけど、だから評価されるかどうか?といえば、たぶん関係ない話になっちゃっていると思われます。「こういう方向で面白がれる」ということ自体が凄いことなんですけど、伝わるかなぁ。
 
ジブリ系の話題というか裏話というか考察は素直に面白く、興味深い内容になっていました。マイマイ新子の読みもとんでもないレベルです。読みどころは多いと思うんですが、というか個人的に彼の言い回しに慣れている部分が大きいので客観的なコメントは難しいですね。というか、パッと感想が出てこないほど内容的に濃いです。噛み砕くの大変です。
 
VRとARの話とかも面白いですよ。
とりあえずは、電脳コイル型の、現実を無理矢理に拡張するのよりかは、バーチャルリアリティ(VR)の世界の内部に入ったら、強化現実(AR=拡張現実、オーギュメントリアリティ)の世界になるって流れだと思うんですけどね。東のエデンもですけど、どうにかして現実に情報的なタグ付けをしようとするのはどうかっちゅー話もあるわけで、というか、その辺りの薄っぺらさはどうにかならないのかなーと。
タグとかみたいに、安易に理解できる形にしようとする行為そのものが、背景的な面白みからかけ離れてしまうんじゃないの?って思うんですよね。
 
電脳コイル的な意味では、思い出(在念)が幽霊とかバグになってしまったりなんですけど、…………って、タイムアップです。
 
 
とらのあな」でメール便にしたら、送料が150円で済んだのでとても良かったです。カードは必要だけど。
 
ウチの背景論も復活させようかと思うんですが、まぁ、ボチボチでんな。