雑記

 
 
●二人の距離の概算(氷菓
20キロは厳しすぎる。そんな高校あんのかよ!と思ったら、本当にあったのでぐうの音も出なかった。姫姉様かわいそう……。
短編っぽかったので「遠回りする雛」を回避して文庫化したばかりのこちらを先に読む。ヒントの少ない一発ネタ的な推理モノで、結論的にはセンシティブ過ぎて意味不明。というか、ちょっと展開が卑怯だと思うんだよね。日常の範疇からみると、答えが異物排除になってしまっていて、「だから物語になっている」という言い訳が聞こえる。文脈の違いを予測しろというもので、フレームをズラして作者が勝ちに行っている。物語として楽しめればいい人は逆に「ふぅーん」だと思うんだよなぁ。
 
 
●ガンブラッドデイズ(小説)
都市伝説かと思ったが、発見。
求めていた内容では無かったけど、なるほどという内容。オプスレイという変形ヘリコプターが出て来るんだけども、ヘリだとローターが機体の真上に一箇所なのが、オプスレイは左右に2つある形をしていて、沖縄の配備で問題になっている機種な訳ですよ。「なんか落ちそうだな」って思ったら、2回も墜落させる黒いジョークでした(苦笑) オプスレイ→落ちるというお約束とか、作者は悪人です。
 
視点主人公のジャーナリスト(女性)が、アメリカ軍→日本解放戦線→オルトロス→セイバーに移動していって、最後は「紅蓮の夜」が出てくるというゲーム紹介を狙いまくった構成。そりゃそうだ!としか思えなかったり。TPPにも一言あったりして、腹黒くて面白い作品になってました。
 
オルトロスの王子様との掛け合いが絶妙で、なんぞ上手いなぁと思ったりなんだり。
大阪語話者800万人とか書いてあって、これはもうオルトロスでプレイするしかないな、と思いました(苦笑)
 
マジオペの方がオススメなので、ガンブラ小説は続きに期待、ですかねぇ。
 
 
●ナディア
遂に宿題完了。3話まとめて見たとも!

・13話 走れマリー
小鹿を殺したことで怒るナディア。上陸した島の別の場所にはガーフィッシュも停泊していて、それを遊びに出て島をウロウロしていたマリーが発見する、という話。ガーゴイルの兵に見付かって、走って逃げるという展開。最後はネモが射殺するということで、ナディアが人殺しー!とか叫ぶ訳ですな。

アクションメイン回なんだけど、ここから14話・15話の葛藤に繋げてあるので、続けて見たのは良かった気がしてます。
 
・14話 ディニクチスの谷
ガーフィッシュの追跡に移るノーチラス号、一方でマリーは灼熱病にかかってしまう。
復讐のためにガーフィッシュを追いかけるか、マリーを救うためにリーフ64へ向かうか?という葛藤になっていて、ナディアが「人を殺すのと助けるのとどっちが大事なの?」と叫ぶ訳ですな。12話のベジタリアンネタ回帰から、13話で人殺しときて、14話ではその延長線上でこの葛藤をやってみせている訳です。ナディアも一緒に灼熱病で倒れ、それを言い訳にしてかネモはリーフ64へ向かう、という話。
 
普通に考えて、船内で対処不能感染症が発生していた場合、隔離しない時点でアホとしか思えないわけです。また乗員の安全を考えたらリーフ64に向かう以外の選択などありません。食事作ってるグランディスが平気な顔してお見舞いに行ってたりして、サンソンが誰も見舞いに来ないとか言ってるんですが、冷静に見れば支離滅裂ですね。二日で死ぬような病気ですよ?奴等は何を言ってるんでしょうか。何人殺す気なの?とか思ってしまいます。
 
ディニクチスはデカい魚の名前ですね。甲冑の様な外皮がどうのこうの。深海に生きてりゃそういう能力が必要なのでしょう。ともかく、キングが役立たずで残念でした。
 
・15話 ノーチラス号最大の危機
ノーチラス号の装甲をあっさり突き破る新兵器を軽くスルーする序盤の展開はどうなのかと言いたい。
関俊彦が出て来て、ああ今回が死ぬ回か……と。フェイトの死はトラウマ回と言われていますが、別に私はトラウマになっていないので、とても楽しめました。前にも書きましたけど、バベルの塔がある島でベルトコンベアーで運ばれていくところの方が悪夢に出てくるぐらいですので。
 
戦闘シーンに入って、ブリッジに向かうジャンとナディア。ブルーウォーターの危機感知能力で、何となく居てよかった的な言い訳を作ってあるのがこの作品の面白いところですね。
今回も葛藤をやる話で、フェイト達3人の命と、ノーチラス号の全員の命、どっちを選ぶのか?という。葛藤を突きつける役のナディアの甘えっぷりが痛々しいのですが、ネモの娘であることを知らないままなのがズルいんですよね。他人のつもりで甘えたことを言う。でも自分では何もしない。
 
フェイトが最初はイイカッコしーなんですけど、しばらくして「死にたくない!」とか叫ぶんですよね。あの間、演出がエヴァの原形というかなんというか。「絢爛舞踏祭」という潜水艦ゲームでも、この隔離防壁ネタがあって、エッチな本を捨てておいてくれ!的な遺言を(以下略)
 
 
物語の葛藤を作ってあって、12・13話よりも、14・15話の方が面白い訳です。ナディアのウザさはあるんですけど、正統的な脚本作りだなぁ、と思うところです。
 
 
●AO
エウレカが出て来て、ちょっとマシになったAO。
レントンの名前も出て来て、明確に続編だと分かりました。トゥルースの正体もシークレットとかいう謎の敵(というか使途)でしたね。
 
ここまでアオが勝手な行動をしていて、それに対するお咎めも何もない宙ぶらりんな状態が続いていました。大人が無能というか、居る意味が無かった。それが宇宙に出て、トラパーなる粒子が見えなくなったことで、アオが特殊な能力で風に乗って操縦できていたことが明らかになったわけです。
エウレカセブン的に考えて、その理由しかなかったろう、とは思うんですが、アオの行動がまるで「大人の言っていることは無視してもOK」的で、それに対してなんのリアクションも無いまま、使途を撃墜するもんで、脚本がぬる過ぎてつまらなかったんですよね。「ああしたら、こうなる」の因果関係が作れていない。後付けみたいにそういう設定を出して来ても、ここまでの話が面白くなるわけでもないので全体的に見てつまらないままなんですけど、どうなることやら、ですね。
 
 
●信奈の野望
結構ちゃんとした歴史物展開をしつつ、意匠はオタク向けのおめめくりくり美少女という。背景にも力が入っているんですが、背景を見せる視点が残念なのであまりパッとしませんな(苦笑)
まぁ、現代人が戦国行っても無能にしかなれませんけどね。基礎能力が違いすぎちゃうのでどうにもなりません。あの時代からすると現代人は病人レベルの身体能力しかないので。
 
 
トータルイクリプス
1・2話の出来というか、設定にムカムカしつつ、現代ってアレがリアリティなのかなーとか色々と思い悩みました。戦いに出るって分かってて、教室で雑談してられるとか、お花畑すぎでしょう。友達を殺してあげられないとか、どこまで無能で残虐なのやら。そんな論外が3話で男主人公を無能扱いしてるんですよ? ああ、なるほど、逆ハーレクインか、もしくは逆ガンダムWネタだな、と思って納得したところです。「お前を殺す」と同じだな、と。
 
今のところガンパレの設定そのままという感じですね。九州は簡単に奪われて、京都も壊滅状態。どうやって1年もたせたのか不明ですけど、まぁ、全滅コースですよね。マブラブはやってないので、よく分からないままですが、たぶん救世主的な主人公がどうにかするんでしょう(笑) そう仮定すると、トータルイクリプスの主人公が目指して成し遂げるのは何なのかって話だと思われます。
 
とりあえず、敵のビームが100%命中するらしいので、戦闘機が存在できないのがルールっぽいですね。でも地上を装甲型の敵が走ってくるから、飛べないと話にならないようで、人型の存在意義はこの2つのルールから導けばいいのかな?という感じでした。