ヱヴァ:Q

 
うひひー、どうもこんばんわ!おまたせしました、ヱヴァQみてない皆さんのために、全力でネタバレしますよー。なーんつって、そこらじゅうでネタバレ話ばっかりなので、新しさ皆無ですが(苦笑)
  
 
 
全力でネタバレのターン!
目覚めたら14年後だった。誰も何も教えてくれない。気が付くとアスカが2号機で戦っていた。もう何もするな!と怒られる。爆発する首輪を付けられ、みんなが冷たいし、なんか綾波が助けに来てくれたので付いていくことにする。父さんにも「エヴァに乗れ」しか言われずにぽつーん。孤独。ピアノの音が聞こえてきて優しくしてくれるカオル君登場。真実が知りたいというと、サードインパクト後のめちゃくちゃになった世界を見せられて大混乱。綾波は助けた綾波じゃなかった。もう嫌だ!と言ったら、カオル君に、「槍を抜けば全てやり直せる」と囁かれて希望を取り戻す。槍を引き抜きにセントラルドグマを降りていくと、何故か長考に入るカオル。「やっぱりやめておこう」とか言われても無視するシンちゃん。完全にマインドコントロールでした。ありがとうございました。槍を抜くとフォースインパクト発動。アスカとマリが阻止しようとするものの、妨害する綾波は少し自我が芽生え始める。いろいろ引き伸ばしつつ、自分の代わりに首輪をつけてくれたカオルが爆発して死亡。それを見せられて引き篭もるシンジ。アスカが腕をひっぱって、アスカ、シンジ、綾波が歩いていくところでエンド。
 
 
ごめん、今回のこれ、無理。
メタ解釈論に逃げさせてもらうのですが、まず「納得点」を作れません。批評だの解釈だの感想には二種類あって、数学の問題を解く感じの解釈をする方法と、感情的に納得できる解釈をデッチあげる(クリエイトする)タイプとがあって、私は前者の「数学の問題を解く」タイプなんですね。んで、今回のエヴァは納得点の提示は至難です。不可能かもです。
 
状況をみて、本筋は実のところ旧テレビ版のままです。ゼルエル戦後〜最後のシトが死ぬまでぐらいをやっています。ですが表面的には14年後の世界で、まったく違うストーリーが展開しているように「みえる」んですよね。この結果として何がどうなっているかというと、実のところ「あんまり謎がない」「謎が無いのが謎」という状態です。つまり、どう解釈したら「分かったことになる」のかが分からないのです。これに対処するには、解釈をクリエイトするしかない。それは私の仕事ではありません。
 
状況を難しくしているのは、設定の問題です。
設定というのは、「これはこういうものですよ」と言い切り型で作られているもので、謎じゃないんですよね。これに対して「なぜ?」があるわけです。そういう設定を作ったのは何故?みたいな問いかけをすることで、設定の謎が解ける場合があるのです。だから、新しい設定は別に謎じゃないわけです。設定の存在理由を考えたりすることで、謎が解ける可能性はありますが、ここの区分けが素人(私を含む)には難しいのですね。
 
謎なのは槍の存在と使用方法でしょうか。カオルが長考していたように、サードインパクトだのの発動条件を槍の種類とで纏められれば、少しはヱヴァの整合性がとれるかも分かりません。
 
テレビ版が人類補完エンド、映画 Air/まごころ〜版は人類補完からシンジとアスカが取り残されています。そして今回のが多分、補完失敗で映画版を踏襲して3人の状態を見せたことになるのかな、と。ループしつつ、ちょっとずつ違って来ています。流石に破が補完阻止だったのに今回も同じだったのは映画としては頂けませんでしたねー。盛り上りに欠けました。
4.0はこのままだと映画版をベースにするんじゃないの?という感じなので、どうするつもりなのか予想するのが難しいです。自衛隊とかいなさそうだし。エヴァシリーズが空から降ってくるとも思えないし。
 
アダムの魂であるカオルは、リリスの魂である綾波を求めずに、シンジを求めています。作品名称からして、シンジが「イブ」みたいですが、この辺りが問題じゃないかと個人的には睨んでおります。
 
今回の件でカオルは、13号機の中に魂だけが取り残されたのだとすれば、これを補完計画に利用するつもりでしょう。
 
しかし、サードインパクトの原因をシンジだと教えたのは愚策でしたね。組織論としてモラルが最低レベルです。シンジを邪悪ってことにして、つまり他人の所為にして、てめーらの心の安定を図ったんです。それをやったのがミサトだとしたら、その弱さはどうしようもないものですよ。サードインパクトの原因をみんなが知っているって、本来なら人類最高度の秘密でしょうに。でもまぁ、そのぐらい悲惨な時代を生き延びて来たってことですからね。シンジを悪にしなければどうにもできないぐらいに。
 
 
私はなんとなく分かったことにしてしまいます。思考ぐるぐる停止!
  
 
 
11/30
28日の追記分が消えちゃってました。寝落ちしたせいですけど、悔しすぎる。あんなヘンテコな文章、二度と書けないんだからねっ!
 
・「演出都合」と「物語内部での意味」との違いがあって、13号機がダブルエントリーシステムな理由は、シンジの目の前でカオルを殺すためだと考えられるんですが、でも物語内部でなんで二人乗りエヴァなんて開発したのか?みたいな部分はよくわからないのですよね。
・今回のQは、シンジのマインドコントロール描写にかなり力が入ってました。マインドコントロールされていたから、カオルの言うことを無視して槍を抜いているんですね。マインドコントロールの基本的な要素は、宗教団体の場合だと、数人による自己否定(罵倒など)で思考の外枠をぶち壊したところから、新しい価値観を植えつけていくんですけど、シンジの場合はサードインパクトの真実を知って自己崩壊しかけたところに、カオルが希望を植えつける形式を取っています。カオルの下策っぷりが逆に鮮明でした。

また寝落ちしそうなので続きは後で。

12/9
・テレビでエヴァ破をやった日のツイートで、赤松先生が「マリのように生きたい」とか言っていて、なるほどなぁと思ったりなんだり。つまりマリのポジションは千雨的なんだよね。
シンジ・アスカ、綾波の3人を規準とすれば、マリの出番はないはず。しかし、ゼーレのシナリオには本来存在しない可能性として考えれば、マリこそがキーキャラクターになってくる可能性がある。Qでもフォースインパクトを防いでいるのはバックアップの彼女だったり。
・アスカが遅い遅いと言っているんだけど、多分、本当に遅いんだろうと思われ。アスカのフォローはジャストタイミングだったりするんでしょう。マリにはそこまでの能力はないのかも。Qでは愛機である2号機を捨てる決断を咄嗟にしているアスカ。でも判断が早すぎるきらいも。マリの出番はアスカの自爆敢行があればこそ。アスカには敵わない、でもだから要らない存在でもない。マリがアスカをお姫さまと呼ぶ心理はどういったものだったろうか。アスカは優秀すぎる。しかしそのアスカでも究極的にはシンジに敵わない。